四王寺山@ (岩屋山〜大城山)・大野城址 太宰府市/大野城市/宇美町
平成30年(2018)3月2日 晴れ
先ず天満宮にお参りしてからと、太宰府駅に着き商店が軒を連ねる参道を抜ける。観光客が押し寄せる時間帯には幾分早いため、まだシャッターを下ろしている店が目立つ。突き当たり左に鳥居が現れる。
  
鳥居を潜り池(心字池)に架かる太鼓橋・平橋・太鼓橋と渡ると、立派な楼門が建っている。楼門の手前右に手水舎、楼門の先には本殿が建っている。紅梅が何本かあるが一分咲き程度だろうか。
心字池に架かる平橋途中から |
楼門と右手の手水舎 |
本殿 |
  
本殿右手に有名な[飛梅]がある。飛梅は[品類は色玉垣、八重の極早咲きで境内で一番先に咲く]と案内に載っている。遊園地、九州国立博物館側の梅園も二から三分咲き程度で、例年に比べ10日間くらい遅いらしい。
一番咲いている飛梅 |
文書館付近の梅 |
文書館付近の梅 |
  
行動時間に限りがあるため、駅前から岩屋山登り口までタクシーを利用する。料金は1130円。運転手さんから城跡が好きなら、下に城主の高橋紹運と家臣らの関連地があると勧められた。岩屋城は島津氏の攻撃で陥落したとある。斜面に付けられた道を下ると往復で5分あれば良い。この道は九州自然歩道で、更に下れば大宰府政庁跡に向かう。道路に戻り岩屋山へ向かう。因みに道路は片側一車線の広い幅だが、四王寺林道とあり、制限速度は
30q以下と標識に書いてある。
岩屋城跡入口 |
下に向かう場所 |
高橋紹運と家臣の関連地 |
  
登山口から階段状の道で、直ぐに焼米ヶ原との分岐になり岩屋山は右に向かう。斜面から出た先は広い平坦地で[嗚呼壮烈岩屋城址]の石碑が目立つ。下の標識は本丸跡と記されている。岩屋山(281m)の最高点は奥の数m高い場所で標識がある。平坦地からは水城・筑紫・宝満山方面まで広範囲に見渡せる。
斜面を巻くように |
登った場所からの風景 |
奥の高い場所が山頂 |
  
岩屋山 281m点 |
山頂からの眺め |
右寄りの白いのは博物館 |
  
分岐に戻り直進する。常緑樹の林の中をしばらく行けば車道に出るので、斜め前方の道に入る。九州自然歩道の標識がある。
上から、直進が焼米ヶ原方面へ |
車道に出た場所 |
車道から九州自然歩道へ |
  
明るい自然林の中を歩く。土塁の切れた場所に着くと、馬責め・増長天礎石群方面と大石垣方面とに分かれる。当初は観世音口城門跡経由で計画していたが、時間が読めず大石垣へ向かう。すぐに道が不明瞭になり、踏み跡らしき左へ進むと尾根歩きになり下り始めてしまった。周囲は自然林が少なく殆ど檜が密集している。
明るい山道 |
土塁の切れた手前から |
登りきった所、右奥が大石垣へ |
  
踏み入れた場所まで戻り右に進むと、しばらく平坦道だがロープの張られた急斜面を下る。雨天時には滑りそうだ。大石垣の所までロープが張られている。下り立った所では広範囲に石垣は見えない。反対斜面に階段状の道が続き、下った分を登り返す。
ロープの張られた急斜面 |
上から見た大石垣の一部 |
階段状の登り道 |
  
登り詰めると内側の土塁に出る。分岐点で右は[増長天跡へ150M]、直進は[県民の森センター420m]の標識がある。更に黄色い小型の標識があり、毘沙門天へ25分と書いてある。大城山にある毘沙門天へ向かう。
内側の土塁に出た場所 |
増長天跡150Mの標識 |
黄色の小さな標識 |
  
土塁の上下、どちらも歩ける道が続く途中に、第30番札所、政庁跡が見える場所、第29番札所が現れる。第29番札所の先で分岐があり、左奥に下れば[坂本・政庁跡]と書いてある。坂本口城門跡が近くにあるはずだが確認しなかった。
土塁の上下と何処で可 |
第29番札所 |
坂本・政庁跡の分岐 |
  
緩い登りで右手に創造の森展望台の標識が出てくる。展望台に登らなくとも左に巻いて先に行けるが、道は深く抉れており歩きづらそうだ。展望台からの眺めは良い。そのまま先に進むと巻いてきた道に合流する。
創造の森展望台の標識 |
展望台からの眺め |
展望台から先の風景 |
  
すぐに東屋が見えだし、登ってみると第28番札所がある。東屋からの眺めも良い。
  
東屋を過ぎれば、右にもみじ谷への道を分ける。深く抉れた道を抜けると水城口城門跡に着く。遺構としては案内がなければ、単に長年経過し土塁の切れ目か、崩れ程度で気にかけないかも知れない。
  
水城口城門跡の向かいに、[けいさしの井・第27番札所]の標識がある。やや道から入った窪地に[けいさしの井]があり、井戸跡の先に第27番札所がある。
水城口城門跡にある標識 |
けいさしの井 |
第27番札所 |
  
城門跡へ戻り毘沙門堂へ向かうと、直ぐに広目天礎石群の標識があり、右奥のちょっとした平地に幾つかの礎石が埋まっている。礎石群跡地の上に出てみると、第27番札所の背面が目に入った。けいさしの井、第27番札所を通り直進すれば広目天礎石群に出られた。
広目天礎石群跡標識のある道 |
広目天礎石群跡の標識 |
広目天礎石群跡 |
  
左脇に第26番札所が現れる。札所を背にすれば大きく視界が開け、九州自動車道大宰府インターを中心に広く見渡せる。
第26番札所 標識 |
第26番札所 |
中央やや左寄りにインター |
  
大城林道の分岐が出てくれば、右に低くなってしまった土塁跡を見る。土塁の上を歩いてくる人がいる。土塁を周回すると言う目的かも知れないが、少し歩きづらそうに思える。
26番札所先の風景 |
大城林道分岐の標識 |
右手は土塁 |
  
正面に右に赤い鳥居、左に石鳥居が見え出す。取りあえず毘沙門堂をお参りすべく石鳥居に向かう。鳥居の先の石段を上れば毘沙門堂が建っている。お堂の左横にはトイレが設けてある。毘沙門天は通常、寺と認識していたが鳥居がある。知識は無いが神仏習合時代の名残か、七福神に数えられているので何となく納得する。第26番札所にもなっている。
  
毘沙門堂の左奥が三角点のある大城山山頂(410.0m)になる。中央に二等三角点があり、その前に何の為の石か分からないが、ほぼ円形に置いて(散乱)ある。周囲は樹木が多く展望はないが、一角だけ狭い幅で遠景が望める。
  
岩屋山登口 9:35(0.03)9:38 岩屋山 9:42(0.10)9:52 手前土塁 9:52(0.10)10:02 大石垣 10:03(0.09)10:12
内側土塁 10:17(0.09)10:26 創造の森展望台 10:26(0.09)10:35 水木口城門跡・けいさしの井・27番札所 10:39(0.02)10:41
広目天跡 10:42(0.05)10:47 26番札所 10:47(0.08)10:55 大城山
|