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 白笹山(1719m) 三角点なし  栃木県黒磯市/那須町
 平成10年(1998)12月16日(水)晴・19日(土)晴/曇

 
6月後半以来の那須方面へ出かけてみた。板室温泉までは心配ないが、その先の雪が心配だった。しかし板室温泉を過ぎて沼原方面に曲がり、「いろりん」と言う喫茶店らしきお店を過ぎると道の両側にいつの降雪だか分からないが少々積もっていた。しかし日中でもあって問題なく通過できる。朝の凍結がやや心配されるのみだろうか。駐車場は木々がなく広いため全く雪の欠片もない。ただ湿っているため凍るのだろうか、雪解けの後のように少々ぬかるんでいる。出かけたときはやや曇り加減だったが、ここに来てからはやや風があるが青空になっていて、周りが見渡せる。大倉山などもはっきり見え、雪が稜線近くに少し見えるくらいだった。今年は以外に雪が少ないように思える。普通なら11月後半でも大倉山は真っ白になっていてもおかしくないのだが。

 時間は午後1時30分になっており白笹山に行き、南月山迄行って来るには時間がないため湿原で写真を撮ってから、西ボッチへ登ってみようと出かけた。少々雪がありぬかるむ道を下っていくと下の方で作業機械の音がする。「こんなところで何を、機械はどのようにして搬入したんだ」と自問自答しながら行くと湿原のT字路には工事関係者以外進入禁止と看板が立っている。右手にある休憩小屋の前には小さなユンボーがあり、また抱えることができそうな小さなコンクリーミキサーを動かし小屋の修理をしていた。湿原を見ると木道が新しく見えたので作業員に入ってもいいかと聞くと、まだ引き渡しが終わってないので困ると言った。来週ならいいのかと聞いても自分たちには分からないとの返事なので、仕方なく無理押しして行ってもと思い引き返した。結局西ボッチも行けず時間ばかりが経ってしまった。駐車場に戻って写真を撮っているうちに2時10分になってしまい、雪の下見に来たと諦め今日は帰ることにした。ユンボーなどは貯水池のフェンス内を通り運んだようだ。

 今日(19日)は現地に着いたのが10時半近くになってしまった。駐車場には私の車が一番乗りであった。大倉山・流石山などが陽を浴びてはっきり見えるが、西からのどんよりした雲が足早に近づいてきている。白笹山から南月山を経由して駐車場に戻る予定で幾日か前から予定していたが、歩き始めた時間が10時半を回ってしまい先が思いやられる。周遊コースとの分岐を過ぎ山中に分け入り始めると、周囲には雪がないが登山ルートには数センチ積もっている。ただこのところ雪は降っていないようなのでいつのものか分からない。登山道は樹木がなく積もりやすいのかもしれない。今年の夏以降に整備したと思われる涸れた沢に、しっかりした鉄パイプで組んだ5〜6メートルの橋が架かっていた。他には倒れかかった木が幾本か見受けられので9月頃の台風の影響かもしれない。登り始めて20分もしないうちに流石山方面などが霞んできてしまった。せっかく茶臼岳などの写真を撮ろうと出かけたのだが、見えだす前に曇ってしまいそうだ。


 5月下旬に来たときは花はシャクナゲくらいで殆どなかったが、よく見るとツツジらしきものがある。来年は5月の上旬には一度来て、ツツジを見てみたい。登山道は上に行くにつれ雪が多くなる。登山道が北の斜面に回り込み、茶臼岳が見え出す頃になると雪が10センチ以上積もっている。下で気にしていたとおり茶臼岳も青空の背景からどんよりした背景に変わってしまっていた。また風も強く強風と言ってもいいくらいである。山頂には陽が当たるせいかわずかに雪がある程度だったが、南月山側にやや行くと登りとは比べようもなく積もっている。下からそうだったが、私が初めて足跡を付けて歩く。風の当たらない場所を選んで休憩をしたが、風に飛ばされた雪も舞ってきた。太陽が雲に隠れ思ったような写真は撮れない。南月山まで行こうとしたが何ヶ月かぶりの山ですっかり体力がなく、白笹山から往復2時間くらいだろうが、今の自分では休憩を入れて最低30分は余分にみておきたい。ざっと計算すると駐車場に着く頃には4時半くらいになりそうだ。樹林の中で多少雪があり今時期の4時はちょっと危険な気がしたのでここで下山することにした。休憩中に夫婦一組が登ってきた。私より30分ほど遅く登ってきたらしく、やはり時間を気にしてここで帰ることにしたらしい。


駐車場 10:33(1.49)12:22 白笹山 14:02(1.04)15:06 駐車場 

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