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那須の散策 参考地形図(1/25,000) 那須岳 沼原湿原/三斗小屋宿跡/三斗小屋温泉/姥ヶ平 平成12(2000)年10月22日(日) 晴のち曇 湿原で写真を撮る。3週間前と比べてすっかり草紅葉になったが、西ボッチなどの木々はあまり色づいてない。今日は三斗小屋宿跡から三斗小屋温泉に行って、足に余裕があったら隠居倉から朝日岳に行きたい。湿原を後にして麦飯坂を目指す。しばらく平坦な道が続き下り坂の手前には地蔵?が祀ってある。ここまでの紅葉は部分的に赤色が目立つが、黄色などの色はやや色づいているに過ぎない。麦飯坂を下って行くと周囲の木々は全く緑のままのような感じだ。この辺りには手つかずのブナの大木が多い。ブナもやや色が変わっている程度だ。湿原からみるとかなりの標高を下っている。会津西街道の跡で会津藩、上杉藩が参勤に使ったと言うが、こんな狭くアップダウンのある道で歩いたと思う。地図上で言う湯川(かなり水量の多い沢)の右を歩き、しっかりした橋を渡り対岸へ移り、やや登って行くと左からの道に合流する。深山ダムから来るしっかりした林道である。 ![]() ![]() ![]() ここから一気に樹そうが変わってカラマツになってしまう。明らかに人工林と思える。林立するカラ松ににツタウルシだけが赤く葉を染めて絡まっている。先に行くと車が止まっている。こんな場所に車が・・・と思ったが、仕事の関係で入ってきているのだろうと先へ行く。しばらくして三斗小屋宿跡が見え始めるとRV車4台ほど止まっている。車から降りてくる人たちは一応に大きなザックを背負っていた。明らかに仕事ではない。できる限り近くまで車で入ろうとしていたにすぎないのでは。三斗小屋宿跡の周囲の紅葉はやや早かったかと思えるが、目の前の大倉山等の稜線からやや下あたりがいい色に染まっている。見た目には石灯籠が面影を伝えているぐらいしかないが、いつも小屋跡等をよく眺めないので、ゆっくり散策したら何か発見でもあったかな。宿跡だけあって道幅は他と比べて広いようだが、現在の幅は車両が通れるようにしたためのこと。 ![]() ![]() ![]() 宿跡を後に白湯山神社を左にみて先に行くと二股になったところを右に折れる。下がると沢沿いを歩き、その先には那珂川源流の碑あった。ここにもしっかりした橋が架かっており対岸へ渡る。すぐに「バイク通行禁止・道が荒れます??」と表示してある。これがあるところをみると入る人もいるのか。確かにMTBなら十分通行可能。緩やかに登っていくと徐々に広葉樹の色づきが目立ち始めだした。道は下からずっと石を敷いてあり、昔から人の往来が多かった街道らしく趣がある。木々は高度を上げるにつれ、赤・朱・黄・・・等と真っ盛りの様相を見せている。 ![]() ![]() ![]() 道が斜面に沿ってジグザグに登り始めると、一息(もう少しかな)で三斗小屋温泉の屋根が見える。大黒屋さんの裏手にでる。三斗小屋尾温泉は変わっていた。煙草屋の方は露天風呂の前に第二別館が建っていたし、大黒屋は煙草屋の本館左に寄り添うように別館が建っていた。8年ぶりなので変わっても仕方ない。小屋の前で休憩していると、以外にも温泉に浸かりに来る人が多かった。大部分はロープウェイ側から登って、峰の茶屋経由できた人たちだった。少ない朝日岳経由の人に聞いた話だと上の稜線は紅葉のピークを過ぎたらしい。確かにこの辺りから眺めても、少し高い辺りは葉の落ちた木々ばかりが目立つ。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 休憩中に見える稜線がガスりはじめてきていた。ちょっと長い休憩を終わらし峰の茶屋方面に向かった。当初の予定では隠居倉から朝日岳を回って、と思っていたが、ガスがかかってきたのと、体力が心配で予定を変更した。15分強で沼原湿原への分岐にでる。ここまでの途中でも上の方はガスが濃くなっている。今日は高いところは諦め湿原に戻ることにした。道は徐々に下り始めて、しばらくすると斜面が急になる。20分ほど(11時22分)で下りきると畳2畳ほどの一枚岩のある涸れた沢に到着。さほどの急登ではないが足が思うように進まない。やっとのことで牛ヶ首と湿原との分岐点に登り着いた。振り返ると隠居倉の稜線(?)と思しき方面が一瞬のガスの切れ目から見える。また稜線を右に辿った先には朝日岳の尖った山容も眺められたが、これもつかの間の出来事であった。朝日岳側の山肌はいい紅葉のようだが、これでは仕方がない。 ![]() ![]() ![]() ついでに姥ヶ平まで足を延ばしてみた。やや登り加減の道を行くと平らになってくる。森林限界(と言ってもハイマツと背の低い木はある)に近くなると前方にうっすらと茶臼岳が眺められる。本来なら噴煙をあげている雄姿が見えるのだが。ハイマツ帯を抜けて姥ヶ平へ。ちょうどいい時季だったのか、中腹の紅葉がガスの中であるにも関わらず鮮やかに見えた。しかし写真は撮っても期待できない。石像(顔を見ると年老いた女性・・姥・・姥ヶ平の由来か)のある場所の戻って時間を潰したが一向にガスが切れる様子がない。ないどころか益々ひどくなってきたので、側にある池(名前はわからない)に行き、周囲の木の色づきを眺めて引き返す。牛ヶ首と湿原との分岐点から湿原に向かう。やや登り返して下り始めると低い方でもすっかりガスの中である。13時56分によく南月山へ行く分岐に着き、2時3分に沼原駐車場近道を通過。一応湿原に寄ってはみたが100メートル先が見えないくらいになってしまっていた。朝のうちに写真を撮っておいたのがせめてもの救いであった。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 湿原 6:32(1.20)7:52 三斗小屋宿跡 8:30(1.18)9:48 三斗小屋温泉 10:42(0.17)10:59 沼原分岐 10:59(0.39)11:38 牛ヶ首分岐 11:49(0.13)12:02 姥ヶ平 13:15(1.01)14:16 湿原 |
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