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南月山(1775.8 m)二等三角点 栃木県那須郡那須町 白笹山(1719 m) 三角点なし 栃木県黒磯市/那須郡那須町 平成12年(2000)9月30日(日)曇り 参考地形図 那須岳 沼原の駐車場に着いたのが5時半。1台が駐車していたにすぎない。天気予報では今日は曇りで夕方から雨らしい。駐車場から見える東の空は雲が少なく、青空がのぞいているところもあった。今日は白笹山から黒尾谷岳に行こうと思っていたのだが、この時間はまだ若干薄暗く、時間に余裕があったため貯水池側に行ってみた。行ってみると貯水池の水面から南に靄(もや)が下っていくのが眺められた。湿原にも一面に靄がかかっている。久しぶりに見た幻想的な風景であった。あまり明るくならない内に写真を撮っておこうと湿原に行ってみることにした。この時季、花は咲き残ったアザミが少しあるだけで。全く咲いてないに等しく、草紅葉もやや早い気がする。木道には霜が付いており滑りやすい。霜を直に感じると確実に寒くなっていくのがわかる。写真を撮りながら湿原を行く内に、大倉山・流石山に朝日があたり始めた。湿原の靄を通して見る山並みが美しい。ここでかなり時間をとってしまい、2年前と同様に日の出平経由で南月山に登ることにした。 新しく出来た休憩所辺りまで戻って、茶臼岳方面に向かう。20分も行くと駐車場近道の案内がある。しばらく行くと三斗小屋温泉、右は茶臼岳と標識があるが、ここは茶臼岳に向かった。木立の中を緩やかに幾度かのジグザクを繰り返す。シャクナゲの群落などがあり、時季がよければ目を楽しませてくれるに違いない。木々は紅葉とまではいってなく、すでに地面に落ちている葉も多く見かけられる。その中でナナカマドのオレンジ色とも赤ともつかない鮮やかな実がよく目立つ。森林限界ではないが木々の背が低くなって来ると、頭上を覆っていた枝が無くなり振り返ると流石山、大倉山等が見えだしてくる。斜面にはハイマツが現れる。木々が背丈ほどもなくなり、ハイマツが多くなると殆ど登りが無くなり道は斜面の南側に出る。右手には登ってきた駐車場・貯水池・湿原、正面には白笹山、その左には南月山が見え、白笹山も南月山も裾から山頂まで緑の中に一部色の変わりかけた木が散在する。茶臼岳近辺の岩肌からは想像できない木々の景色である。 ![]() ![]() ![]() 斜面を回り込みピークの方へやや登ると広い平らな場所に出た。進行方向には茶臼岳が頭をのぞかせている。この一面平らな場所を日の出平と呼ぶのだろうか。ただし地図上での一地点はもう少し先の場所であり、分岐点になっている。背丈より少し高い木の間歩くと茶臼岳の頭が見え隠れする。1700m位の標高くらいで森林限界に近いのは那須周辺の特徴かも知れない。しばらく行くと正面の木がなくなり、南月山・姥ヶ平への分岐点に出る。、正面には茶臼岳が大きく控えている。茶臼側は一気に落ち込んでいて、下った先には登山者が何人も屯している牛ヶ首も見える。茶臼岳から三本槍岳への山並み、反時計に目を移せば、低い松の上に大倉山、さらに180度目を移せばこれから行こうとしている南月山への稜線が眺められる。分岐点より少だけ茶臼岳側に行くと、大倉山側がさらによく眺められる。左下には姥ヶ平周辺が手に取るように見渡せる。今日は東の方から雲が押し寄せて時々茶臼岳がうっすらと隠れてしまう。南月山も時々ガスの中に隠れてしまい見えなくなっていまい、このまま姥ヶ平経由で帰ろうか迷ったが、結局南月山へ向かってしまった。 ![]() ![]() ![]() 南月山への稜線は草もなく黒い溶岩らしい岩が多く目立つ。緩やかな稜線を登って行くと山頂であるが、東側からはガスがふきあがってくるような感じで、山頂部を隠してしまう。振り返るとさほどの距離はないのに茶臼岳が見えない。狭い山頂部の南側には二等三角点、北側には南月山神社の石の祠がある。休憩後黒尾谷岳へ行こうと考えていたが、先にいた登山者から、「黒尾谷岳側に200メートル下った辺りで熊を見た。」との話を聞いてしまい、すっかりその気をなくしてしまった。休憩中に一瞬でも茶臼方面が見えないかと何度も気をつけていたが、結局見えず軽い食事と写真を撮って白笹山へ向かった。 ![]() 湿原 6:20(0.18)6:38 駐車場近道 6:38(0.09)6:47茶臼岳分岐 6:47 (1.17)8:04 白笹山の見える場所 8:24(0.36)9:00 日の出平 9:42(0.22)10:04 南月山 10:35(0.38) 11:13白笹山 11:33(1.05) 12:38 駐車場 |
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