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三本槍岳(1916.9m)〜赤面山(1701.0m)〜前岳(1702 m)
平成13年(2001)10月21日(日)薄曇り/時々晴 参考地形図 那須岳

三本槍岳(1916.9m) 一等三角点  黒磯市/西白河郡西郷村

 6時には駐車場が満杯になるため、早めに出発し3時に峠の茶屋へ着く。やや明るくなり早めに出発する。2週間前には朝日岳側に紅葉が素晴らしかったが、今は色づいた葉も殆ど落ちているように見える。日の出が見えず朝日が全く当たらないためか、一層紅葉が終わったことを感じさせる。夜明け前に来て日の出の写真を撮ろうと三脚をたてカメラを構えている人が多い。今日は早々と残念ながら店じまいする人もいる。峰の茶屋に着いて反対側を眺めると、雨・霜・風等々の影響なのか、2週間前にやや緑がかった木々も葉を落としている。昨年はもう少し残っており写真を撮った記憶があるのだが、先週来なかったのが悔やまれる。相変わらず太陽は顔を出さず、茶臼岳・朝日岳・周辺の山並みも今ひとつすっきりしない。しかし福島側は幾分あおぞらが多い。

 少し休憩し先へ向かう。登りにかかるとやたらにアクビが出てしまう。息があがり酸素不足になっているようだ。寝不足が祟っているのかも知れないが、私の場合は基礎体力がないので仕方ない。やっと朝日岳の肩に着いたが、今日は朝日岳に登らないで三本槍岳へ急ぐ。朝日岳手前は岩ばかりで素っ気ない風景だが、先のピークあたりからはハイマツなども生えており目にいい保養になる。隠居倉分岐を過ぎ、次のピークから清水平への下りには、土留めを兼ねていると思う丸太製の階段が作ってある。年々丸太の間から土が流れ出て歩きづらくなっている。下の方では気が付かなかったが霜柱がいたるところにあり、また若干溶けた状態の所へ踏まれるため滑って歩きづらい。水たまりのような清水平を過ぎ、やや登って赤面山との分岐に着く。ここにはザックが10個以上置いてある。三本槍岳へ行っているグループと思うが、山頂へ行ったら標識の前あたりに陣取って写真も撮れない状態では困るな、などと思いながら三本槍岳へ向かった。


山頂間近で例のザックの団体さんが下ってきた。登山道が狭く下で待っていると、なんと15名のグループでした。山頂には4名ほどの人たちがいたが、思い思いに標識を入れて記念撮影をしている。曇り気味にしては周囲の山並みが見える方である。太陽があそこにあると分かるくらいの雲の厚さだが、やはり全体が暗い雰囲気の風景になってしまっている。周りの山肌の木々が葉を落としていることもあるが。少し休憩しているうちに次々に登山者がやってくるので、本来のんびりとしようと思っていたが引き返すことにした。大峠から三斗小屋温泉経由で帰ってもよいが、上から眺めて見るべき紅葉がないので同じ道を帰ることにしてしまった。


赤面山(1701.0m) 三等三角点・前岳(1702 m) 三角点なし  福島県西白河郡西郷町

 下る途中であまりにも時間が早いため赤面山へ行って来ようと変更して、赤面山分岐分岐へから真っ直ぐ東に向かった。本来、赤面山へ行くには東側のスキー場からが早いのだが、と思いつつ往復で3時間もあればいいだろうと計算をする。しばらく平坦に進み、歩きづらい石ころの道をやや下って行くと北湯との分岐点に出る。北湯にはそのまま尾根を真っ直ぐ行くが、赤面山へは左に下る。赤面山の全体像が見えだす。(少し手前から見える)カメラを携えた60歳近い男性2人があがってきた。スキー場から赤面経由で三本槍岳へ行くのだそうだ。元気な人たちだと感心してしまう。登山口等で出会う人たちの殆どは中高年だったのではないか。この男性陣は赤面から1時間弱でここ分岐点へ歩いてきたそうである。下る道は「清水平と赤面山」との分岐点の上のピーク(本にはスダレ山)の尾根が東に長く続き、赤面に向けて標高を落として行く斜面をトラバース気味に進む。鞍部まで下り赤面山へ登り始めると、旭岳の裾まで見え、右奥には霞んでいるが羽鳥湖も眺められる。朝日岳もいつもと違った角度からの眺めである。ここまで来て太陽が顔をのぞかせ始めた。会津側は青空の部分が多いのだが、晴れても那須周辺はあまりすっきりしない。途中で5,6名の人に出くわしたので、以外に赤面山経由の人が多い。山頂には誰もいなかったが、しばらくして中高年女性(女性には失礼)2名がやってきた。よく赤面山へは登るらしいが、今日みたいに穏やかな時は少ないらしい。


 北湯分岐辺りを眺めているうちに、「前岳」はどうしたかと気が付いた。ザックにしまい込んであった地形図を出してみると、赤面山と標高は変わらないところに「前岳」と記載されている。帰りにゆっくり「らしき場所」を確認すればよいことにして引き返す。今日は標高を表示する物を持っていないが、赤面とほぼ同じ高さはこの辺りだろうと何ヶ所かルートから外れてみたが、植物を踏み荒らすわけにもいかず諦めた。どなたか1702メートル地点を確認した人はいないだろうか。隠居倉分岐で30分間を潰しているうちに、一層曇り始めいくぶん風も強くなり寒く感じられてきた。峰の茶屋へ下る人たちで岩場は行列になっているが、この状態も今月一杯くらいか。

駐車場 5:24(0.45)6:09 峰の茶屋 6:17(0.32)6:49 朝日岳肩 7:10(0.35)7:45 赤面山分岐 8:04(0.29)8:33 三本槍岳 9:07(0.23)9:30 赤面山分岐 9:30(0.20)9:50 北湯分岐 10:00(0.40)10:40 赤面山 11:22(0.49)12:11 北湯分岐 12:33(0.16)12:47 赤面山分岐 12:47(0.32)13:19 熊見曽根 14:07 (0.06)14:13 朝日岳肩 15:28(0.25)15:43 峰の茶屋 14:57(0.33)15:30 駐車場


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