笹目倉山(799.9m) 三等三角点 栃木県日光市/今市市
1998(平成10)年4月4日(土) 晴 参考地形図 文挟
鹿沼から例幣使街道を左折し、小来川・文挟・石那田線に入いる。板荷地区を通過すると鹿沼市から日光市に入り、数百bで道が大きくカーブする場所に広くなった路肩がある。その中間に林道が見えたため、今日はその林道から登ってみることにした。この林道は何年も前から気にかけていたもので、一番早く山頂に立てるのでは無いかと考えていた。本に紹介されている天善教からは1キロ弱手前になる。ただし地形図の通りだとすると途中で林道が消えているが、今時期はどこを登ってもいいだろう。
林道入口には「木材搬出の為のものですので関係者以外は立ち入りを禁止します」との意味の看板が立っていたが、別段止めているわけではない。林道は数百bまでは一般車両でも走れそうだ。その上はコンクリートで舗装はしてあるが崩れかけている場所もある。周りは伐採した跡に幾分育った檜が多い。1キロ弱で林道の幅が狭くなると、先は近年整備をしたようには思えない道となる。棘のある草木が多くなり衣服を通しても痛く感じる。左側を流れている沢に高さ2b程の滝があった。どうにか奥まで行くと道は完全に無くなってしまった。沢が細くなり右の尾根まで上がろうとするが、高さ4、5bの崖で容易に取り付けないため、沢を一度渡り上に出てから尾根に向かった。上の尾根は山頂から東に派生しているものと決め込んでよじ登った。
尾根には境界の杭が有るため、ここが日光と鹿沼の境だろう。道筋 は無いが尾根筋はハッキリ分かるため問題はなさそうである。しかしここからが急登になり植林さてある立木に捕まりながら登る。先日に降った雪だろうか、完全に融けきってなく急斜面と併せて足下が滑る。木々の間から鶏鳴山が眺められるがそれも一瞬である。尾根筋に松が多く見えだした辺りで、上を見上げると空が木の間から見え、もう少しと言う気分になってくる。登り切る手前で天善教の社が見え、山頂に向かって登ってきたことを実感した。登った尾根には道らしきものは無かったが、赤テープが数カ所に付いている。この尾根が鶏鳴山に向かうルートだろう。(地形図を確認するとその通りだった)
山頂は広くもなく全く展望の無い暗い感じである。社は下から登ってくる道の正面を向いていて南東に向いている。社の前に三角点があり三等と読める。社の裏に雪に残った足跡を見たので行ってみたが、宮小来川からのルート方面から登ってきていた。下山は元の道を帰るかどうか迷ったが、本に紹介されている天善教への方を選んだ。道筋はハッキリ分かるものの整備されたようには見えないのは、山全体が植林地だからだろう。以外に急なのに驚いた。途中には鳥居と社があったりして信仰されている山を感じる。Y字路になり案内板は右 は一宮登山口、左は天善教へと書いてあるが、ここには天善教とは書いてなく、「天地大王天神神社」となっている。私は神社の方が近いので下って行くと、すぐに通常のTVアンテナが斜面に立っていて、おそらく天善教用に下へコードが向かっている。やや自然林が見え出すと下に天善教の建物が見えてくる。建物の裏手は色々な木々が植えられている。しかし道が無いので歩いていいのか分からないが、ここまで来ては仕方なく手入れをされた中を下って神社(?)の横に出た。賽銭をあげて駐車場所まで戻る。こちらのルートは地形図で見ても等高線がほぼ等間隔なため、山頂から下まで同じような勾配で下っている。目の前の黒川では渓流釣りの解禁で多くの釣り人がいた。
駐車 11:58(0.34)12:32 林道終点 12:35(1.03)13:36 山頂
山頂 14:01(0.23)14:24 Y字路 14:24(0.11)14:35 神社
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