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三ノ宿山(1229m)三角点無し 栃木県日光市/鹿沼市 1998(平成10)年11月3日(火) 晴 参考地形図 日光南部 9月の彼岸から全くどこへも行っていなかった。今日も10時半を回ってしまい、鹿沼の二股山あたりに出かけてみようと車を走らせた。二股山が大きく見えるあたりまで行くと全く紅葉の欠片もなかった。この辺りでは11月の下旬になってしまいそうだ。今日は写真だけを撮って帰ろうと古峰神社方面に進むと、途中で奥の山並みが見えると紅葉がすばらしく見えた。三ノ宿山林道を通って三ノ宿山まで行けばかなりの紅葉が期待できそうだ。せっかくだからとりあえず行ってみることにして林道に向かった。 鳥居の手前から右に入り、しばらくの間は全く見るべきものがない。数q行った場所のTの字になる橋のところに大きな楓があったが、やや赤黒く染まっている程度だった。大滝まで来ても周囲は色づいておらず、眼下の滝の手前に1本楓が赤く色づいるのが目を楽しませてくれる。数枚の写真を撮って先へ行くと、六郎地山の斜面がいい色になっているのが目に飛び込んでくる。写真を撮りたいが道路が狭く思った場所では駐車できない。走るうちに峠へ着いてしまった。峠から見える六郎地山・その手前のピークの斜面が太陽に輝き紅葉真っ盛りとの印象を受ける。赤あり、黄色あり、茶色ありですばらしい。さて見える側の六郎地山へ行ってみようか、三ノ宿山へ登ってみようかと考えたが、太陽は西へ傾いた時間の六郎地山が見応えがあるのでは、と逆の三ノ宿山へ登ることにした。今年、春の浅い時期(4月5日)に登ったときは木々が芽吹いておらず、枯れ木の山を眺めているようだったが、周囲の山を見ると半年間の時間を考えてしまう。 前回同様登りはじめの尾根筋は急登である(同じ所から登るので当たり前)。足元が滑りやすく土が軟らかく小石混じりのこの道を思い出しながら登る。「登りは良いが下りでは石を落とさないように十分注意がいる」と前回に思ったが、帰りに2メートル程滑ってしまった。春には結構な量の鹿の糞があったが、今日は全く見あたらない。春から草・木々が葉をつけ食料が豊富になったせいか、この辺りには出没しなくとも食えるのだろうか。4月の時は鹿を見かけたし、木の皮を剥がした跡が目立った。木々の間から左奥に本に紹介されている大木戸山の1286.6mのピークと、その奥に夕日岳が見える。振り返れば六郎地山への山並みが目の高さになり見える。1000メートル越えた辺りから右の斜面が自然林に変わりだす。尾根筋は地図では現れない小さなピークが幾つかあり狭い尾根になる。右前方に山頂が見え隠れし出すとカラ松が多くなる。自然林があっても葉は落ちてしまっている。見た目には7割は散っているように思えた。残っていても色は茶色く今にも散りそうな葉が多く、写真を撮るような木は見あたらない。こうなったら山頂近くのカラ松に期待しようとそばまで行ったが、カラ松もほとんどが尖った黄色の葉を落としていた。4月のカラ松にほんの少し黄色を足したような景色であった。時期が遅かったのか、あるいは台風の影響で紅葉の前に葉を落としたのか分からない。 ![]() ![]() ![]() ![]() 山頂(前回同様に思ったことだが、この標識がある場所から北に行った方が山頂と思える。地形図も北側に標高を入れている)のカラ松も全く葉がなくなり、木の間からの眺めは良くなっているが少々物足りなさが残る。10月に降った雪もなくなった男体山・赤薙山を木々の間から写真を撮り休憩をする。大きく全体を見て紅葉がすばらしいと思っても、中に入ってしまえば決して単独の木々は綺麗ではない。以前にもこんな経験があったように思うが、この辺りではよほどの木々ではない限りやはり全体として紅葉を捕らえないとがっかりしてしまうようだ。 市境界 12:20(1.10)13:30 山頂 14:11(0.41)14:52 市境界 往復の写真に時間をとる。 |
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