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 六郎地山(1097.1m)三等三角点 日光市/鹿沼市  参考地形図 日光南部
 1998(平成10)年4月11日(土) 晴

 登り口としては山の東側から山頂の南に出る道があるらしい。今の段階でははっきり確認できないため、三ノ宿林道(基幹林道前日光三ノ宿線)から行くことにした。先週と同じ場所へと向かう。鳥居の手前に東大芦川が流れているので、橋の手前で右折する。ルートが短いのは三ノ宿山の峠まで行かずに、山頂の西から取り付ければいいのだが、全く想像がつかない。落石が多い林道のようでやたらと石が転がっている。この辺りから登れるような場所はないかと思っていると、大滝についてしまった。しばらくしての新緑と紅葉時期がいいだろう。写真を撮って先を急ぎ、適当な取り付き点を探しながら走る内に三ノ宿山への登り口(林道の最高点で市境界尾根)に出てしまった。


 基幹林道の案内板のある所からコンクリートで固められた境目をよじ登って尾根に出ても良いが、10b位先の尾根の反対側から取り付いた方が楽である。尾根に取り付く場所には不鮮明ながら踏み跡があり先に続いているが、踏み込んで数bで尾根に向かえば尾根にはしっかり踏み跡がある。登りじめは踏み跡はあるものの小枝が多く塞いでおり歩きづらく、地図では現れない小さなピークが幾つかあり狭い尾根になる。ツツジらしき木々が多く見られ葉がやっと出ようとしている。1101mのピークへの登りにかかると「カタクリ」が咲いていた。注意して見るとカタクリの葉が群落とは呼べないまでも足下に多く見られる。どこに足をおろしても葉を踏んでしまいそうだ。咲き具合を観ると10%も咲いてないだろう。これから花を咲かすだろうが思っただけで綺麗な気がする。西、東の斜面も珍しく落葉樹であり、所々にコメツガが生えている。樹間からは三ノ宿山・夕日岳が眺められ、反対側は鳴虫山とその稜線がやはり木々の間から見える。


 1101mピークの北側に着くとやや平らになる。このピークも展望はなく面白みに欠ける。今日は気温が高くここからTシャツで歩くことにして小休止する。ピークの西から有刺鉄線が上がってきて南へ続いている。鹿が来ないようにしている鉄線だろうが所々で下に落ちていたり、無い場所もある。次のピーク(山頂のある)向けて下っていくと手前とは違い笹が多くなってくる。鹿の糞が幾分見受けられる。笹の稜線は急であり一気に下っていて帰りの登りが思いやられる。先ほどの鉄線は鞍部まで続いてまた西へ下っていた。鞍部からは笹が無くなりどういう訳か土が多く露出し、先日の雨なのか崩れやすくまた滑りやすい。山頂の北に登ると西への踏み跡らしきものがある。小さな上り下りを幾つかすると西に一カ所だけ木のない場所があり夕日岳が正面に見える。しかし時間が4時くらいのため見える山がシルエットに近い。午前中であればいい写真が撮れたのに残念である。東斜面が檜に変わって幾つか大きな岩が見えだしたところに、白ペンキで東斜面の檜にやたらと印が付いていた。東の集落から登ってくる道の目印のようだ。しかしここはまだ山頂についてないので、南からの道ではなさそうだ。全体が自然林に変わると山頂は目の前であった。


 山頂からの眺めは悪く、今の時期でも今市の市街地が遠くに見える以外全く無いと行って良い。南北に細長い山頂の南側に三角点があり、山頂標識が2つ懸かっていたが、青いM形のものは字が消えている。休憩後下山にかかったが、やはり1101mへの登りがきつかった。カタクリをもう少し探そうと陽の多く当たる西斜面に目をやるが、尾根筋と同じで所々に咲いているにすぎなかった。

林道 13:39(0.44)14:23 1101ピーク 14:34(0.32)15:06 山頂
山頂 15:30(0.38)16:08 1101ピーク 16:08 (0.32)16:40 林道

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