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羽賀場山(774.5 m)一等三角点 鹿沼市 参考地形図 文挟 平成12年(2000)4月16日(日) 曇り/時々晴れ 地形図にない一等三角点の山。栃木の山を紹介した本には載っているが、時間があったら登ることにしていて今まで行ってなかった。鹿沼・日光線を西に向かってゆくと、右側に長安寺への入り口がある。車を入り口の隅に駐車して長安寺方向へ歩き出す。前方に見えるのは無くなりかけた日本の原風景とでも言えそうな感じがする。5分ほどで右側に「新栃木線・217/218号鉄塔」との黄色い杭が立っている。斜面には鉄塔の監視路(巡視路)のための整備された階段がある。本来はこの辺りから行くのだが、先に長安寺へ行ってから羽賀場山へ向かうことにした。 すぐ先には長安寺の駐車場があり10台以上駐車できそうだ。黄色い杭から100メートルほどの右に長安寺入り口の石柱があり、墓地の間から先には階段が続き山門が控えている。紹介している本にはこの階段に付いている「イワヒバ」が一見の価値があるようにあったが、時季的にまずいのか、昨日雨が降ったにもかかわらず、個人的には差ほど感動するようなものではなかった。山門を潜ると正面が本堂・右が社務所らしき建物、さらにその右に物置程度の小屋がある。登山道はその小屋の前を通って杉林の中へ入って行く。 ![]() ![]() 道は下って行くのが見えるが、これは先ほどの下の杭から登ってきた道でありそうだ。すぐ上に黄色の杭が見え、この先は杉林の中をジグザグに登り始める。次の杭が現れると道は右に折り返し、2〜3分で尾根に出ると道は左にとって行く。(右は下ってしまうので当たり前だが)いつしか杉から桧に変わっている尾根は緩やかな登りである。展望は全くなし。しばらく行くと植林地から前方に鉄塔が見えだし、その辺りは明るく感じられる。217号鉄塔の周囲は若干の自然林が残されている。ここから見る西側は木が多く鳴蟲山方面の上部が少し眺められるくらいだが、東側は隣のかまど倉、宇都宮の山等が多く眺められる。ここを後にするとまた植林地になり、何となく薄暗い中を緩やかに登って行く。小さな瘤のようなピークの右を巻いて行くと、急に鉄塔が見え出す。前の鉄塔の場所とは逆にここは西側が大きく開けていて、正面に鳴蟲山、その後ろに石裂山、その右奥には前日光のが見える。しかし本には東の展望もあるようだったが笹等が高く何も見えなかった。ここで若い夫婦(ように思える)が昼食にしていた。「上に行って来たんですか。」と聞くと、行ってないがここで下ると話していた。 ![]() ![]() 先には監視路(巡視路?)の整備された階段があり、尾根の右下を通って急登になる手前で右に下っていく。鉄塔の脇に「南いわき幹線268号へ向かう」と標注が立っていたのを思い出す。登り切ったところが大きな尾根で左に行く。右は木で行かないよう注意を呼びかけている。山頂への尾根は右斜面が植林地だが左はツツジ等が目立つ自然林が多少残っている。花は全くないが。木々の葉もやっと芽吹き始めた種類があるくらいで、新緑にはまだまだである。途中で右斜面が伐採された場所を通過するが、すこし伐採地を下に行ってみると男体山から霧降方面が眺められ、鶏鳴山・笹目倉山等はすぐそばに眺められる。先へ進むと足場の悪い尾根が続き、主稜線に出てから以外小さなピークを幾つか越える。この先が山頂かと何度も思ったがその度に裏切られた。山頂は5〜6人も座ったら狭い場所であり、中央に三角点が埋まっている。北を除いては全く展望はないが、見える範囲を移動すれば右隅に古賀志山・篠井富谷連峰・曇って見えないが高原山が、山頂を西へ少し下れば男体山から霧降方面・笹目倉山・鶏鳴山は見渡せた。私の後には50歳過ぎの単独男性が来て、お互いに三角点を横に写真を撮り合った。この人は群馬の草津から来て、尾出山を登った後とのことだった。帰りは同じ道を戻る。主稜線を下ったところで単独の男性が登ってきた。こんな山で4人に会うとは珍しい。全体に迷いやすいとあったが、かなり多くのテープが付けてあって迷うことはない。 ![]() ![]() 長安寺 11:49(0.26)12:15 217鉄塔 12:18(0.27)12:45 鉄塔 12:51(0.12)13:03主稜線 13:03(0.21)13:21山頂 13:51(0.24)14:15 鉄塔 14:23(0.14)14:37 217鉄塔 14:37(0.17)14:54 長安寺 14:58(0.05)15:03 道路駐車 |
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