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四方津駅〜高柄山〜御前山〜上野原駅
平成29年(2017)5月21日 晴

1.高柄山(733.3m・三等三角点) 上野原市

 四方津駅を左に出て、直ぐに線路を潜って反対側に出る。千足峠経由の為、左折し吊り橋を目当てに行く。だが、少し進んだ民家の脇に[大地峠・高柄山]の標識があり、何の疑いもなく右折し下ると、大きくカーブした先に立派な橋が架かっている。ここで吊り橋でないことに気が付いた。右折するにはあまりにも早すぎた。戻り本来の吊り橋に向かう。細い道だがまばらに民家があり、更に行けば一段と道が狭くなるが、まばらに民家がある。
四方津駅を左へ、線路を潜る 線路を潜った先から さらに狭くなる


 駅から約1qで地区の集会所があり、手前を右折し山に向かう。ここの標識には[千足・大地峠]と書いてある。田植えが終わった田んぼの水面が美しい。集会所から4分で桂川に架かる吊り橋を渡る。重量制限2トンと少ないが、生活道路になっている。橋の上から見える渓谷が思いの外美しい。
正面に集会所 集会所の標識 吊り橋


 川合地区に入ると千足沢沿いに南に向かって道が続いている。直ぐに右に10m弱の滝が見える。緩やかだが登っている。途中で沢を渡り左岸(右)を歩く。二股(分岐)が現れ、千足峠は左に下る。この辺りを字で千足と呼ぶのか、道路地図では川合と載っている。
途中の風景 道が二股に


 民家が見えだし、軒数は少ない集落になっている。消防団巌分団の建屋に「千足地区」と書いてある。集落で沢を渡り右岸(左)になり、二股から10分で民家が終わる。集落の道を登り加減に行くと、炭焼き小屋などを過ぎ最後の民家から6分で林道終点になる。車のUターンのためか広い平地になっている。林道終点からは植林された道を沢沿いに奥に進む。熊注意の黄色看板が立っている。
千足地区内を振り返る 沢に沿って 林道終点から登山道を


 しばらく沢に沿うが、飛び石で沢を渡り左岸(右)を歩くようになれば、二段になった一枚岩を流れる「滑滝」の小ぶりなものが現れる。沢の水が少なくなった先で、沢を渡り左手の支尾根の先を回り込んで進む。回り込んだ先は、上の方まで深い谷筋になっている。
沢沿い 滑滝の小さなもの 殆ど水のない沢を越える


 しばらくして完全に水のない沢(時季で違うと思うが)を渡る。以前は機能していた筈の丸木橋ではなく、先の岩のごろごろした場所を通過する。直ぐに[川合官行造林地]の看板が出てくると、急斜面の登りになる。九十九折りに道は付けてあるが、なかなか尾根と思う空が見えない。疲れが溜まってきた頃、上の木々が自然林の緑になり空が見えだし、一登りで尾根に出る。
丸木橋 川合官行造林地の看板 峠へ最後の登り


 尾根に出た場所が千足峠で、右は大地峠へ、高柄山は左に向かう。山頂までに二つの小さなピークを越える。いずれも大きなアップダウンではない。前に高柄山が見えるのだが、葉が茂って写真では分かりづらい。群生とまではないが、咲き終わりに近いヤマツツジが右手斜面に広がっている。
千足峠 峠から高柄山への道を 一つ目のピークを越えた先


 千足峠から21分で高柄山に到着。中央に三角点、これから向かう御前山、上野原市街地、その奥に生藤山などの山並みの眺めが良い。右の木が少なければ陣馬山側が見えるようだが。他の方向は木が多く見晴らしはない。祠があるのだが、屋根が潰れ原型を留めていない。
高柄山山頂 中央に御前山 右に寄った風景

一部で微かに見える 押しつぶされたような祠 山頂にある道標


四方津駅 7:42(0.20)8:02 集会所 8:02(0.20)8:22 二股林道 8:25(0.16)8:41 林道終点 8:45(0.48)9:33千足峠 9:36(0.21)9:57 高柄山
 
2.御前山(484.2m・四等三角点) 上野原市

 高柄山山頂から新矢ノ根峠・鶴島方向へ下る。15分ほど下ると周囲が自然林に変わる。更に10分で尾根歩きが東に大きく曲がり、508mピークを過ぎ、やや登り返すと前方に建物が見え出し、新矢ノ根峠に着く。屋根あり鉄骨造りの休憩所が設けてある。ここに来る途中でも振り返れば高柄山が見え隠れするが、冬から春先にかけてなら山容が確かめられそうだ。旧矢ノ根峠へは進入禁止用に枝で塞いである。
両側が自然林に変わる 新矢ノ根峠の休憩所 新矢ノ根峠の標識


 峠を下ると少し先で突然柵が出てくる。登山道は柵が出てきてからは、尾根筋を離れ左斜面を下って行く。一瞬尾根に出て柵沿いに歩くが、直ぐに尾根から離れる。初めは柵の右斜面が急なための安全柵と思ったが、メイプルポイントGCの敷地と考えれば納得がゆく。離れた道は徐々に水のない沢沿いになる。
突然現れる柵 尾根を通らず斜面を下る 沢沿いに下る


 一番下りきった場所は右から沢が落ち合っている。落ち合った所からは若干水が流れている。標高約300m位か。以前はかなり手前から、つる鉱泉に下って行けたそうだが、今は御前山に向かって急登を強いられる。案内に分岐まで急登とあったが、確かに急斜面を登るが、小石混じりで滑りやすい。ここまで唯一高柄山が良く見えた場所がある。樹間からゴルフ場が僅かに見え、かなり距離はあるが、プレイ中の声が聞こえる。
下りきった場所を先から 滑りやすい登りの一風景 唯一高柄山が良く見えた


 緩やかになり、やや下り加減になると御前山分岐に着く。鉱泉は右の植林地を巻いて道が付けられている。御前山は尾根を直進しもう一踏ん張り登る。小石混じりのザレた斜面で荒れた道になっている。山頂手前に大きな岩が二つ並んだ展望台(勝手な名称)がある。下からの見た目では行けそうにないが、後ろから回り込むと傍まで行け、左下のゴルフ場から高柄山、右まで180度の展望がある。
分岐、鉱泉は右に行く 荒れた登山道 二つの岩の展望台
崩れやすい土壌

 直ぐに御前山に出る。狭い山頂で上野原市街方向以外展望無しだが、上野原方向も以前伐採した木が伸びたのか、あまり良くない。草で覆われそうな小さな祠が祀られている。御前山は地理院地図では三ヶ所の山名が載っているが、中央線沿いには五ヶ所だったかの御前山があり、ここは鶴島御前山と区別している。休憩中に来た男性は、私が朝に間違って行った橋から大地峠経由で来たが、やはり男性も千足峠を考えていたらしい。
登った側から見た山頂 下り側から見た山頂 四等三角点

上野原市街地側 草に隠れそうな祠 木に立てかけられた道標


 最初は緩く下っていたが、数分下った場所の祠が祀られた場所から一気に下る。荒れた感じの登山道に加え、岩・小石の多い急坂を下る。安全のためロープが取り付けられているが、よくこれだけ長く付けたものだと思う位だ。
岩・小石の多い急坂 岩・小石の多い急坂


 歩きやすくなるのは樹間から上野原市街地が見え出す頃で、更に道路が見えだし御前山登山口に出る。正面に墓地があり、後は舗装された集落の間を道なりに下って行く。途中振り返れば御前山が見える。薬師堂を過ぎ、島田小学校を右に見れば、登山口から約17分で県道35号に合流し、桂川橋を渡り上野原駅南口に着く。
御前山登山口 集落途中で見た御前山 南口


高柄山 10:20(0.38)10:58 新矢ノ根峠 11:06(0.26)11:32 鞍部 11:32(0.29)12:01 御前山分岐 12:05(0.16)12:21 御前山 12:46(0.26)13:12 登山口(出口) 13:12(0.26)13:38 上野原駅南口


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