高畑山〜倉岳山
平成29年(2017)4月5日 晴れ
1.高畑山(981.7m) 三等三角点
鳥沢駅前からは大桑山・高畑山・倉岳山が見える。コースは国道20号に出て右折し上野原方面に向かう。駅にトイレはないが、20号を150メートル先に行った左奥に臨時トイレが設けられている。高畑山への標識は400メートル先の民家脇にあり、路地を右折し中央線を潜り左折する。先に見える踏切を渡ってきても同じ場所に出る。
  
踏切から住宅地を通り、先の丁字路を右折し住宅地を南下すると富浜団地正面に出る。右折し桂川に架かる虹吹橋を渡り、道なりに右に向かうと、すぐに車道から離れ左手に進む。この辺りから扇山・百蔵山がよく眺められる。
  
小篠地区の住宅地を抜け山側に向かうが、各所に標識があり迷うことは無い。最後の民家先に[山乃神神社]が祀られている。神社を過ぎると車両進入禁止のゲートが設けられている。
  
ゲートを抜けるとすぐに小篠貯水池の堤防が見え出す。登山道は堤防下を過ぎて貯水池の上に出る。ゲートから8分程度。思いの外、水面がグリーンで綺麗に見える。貯水池先から本格的な登山道になり、石のゴロゴロした場所が多くなる。途中に[峠道文化の森入口]と標柱がある。
中央が貯水池の堤防 |
貯水池の上から |
峠道文化の森入口の標し |
  
雨が多ければ完全に沢状になるような石ころ道を進む。ゲートから20分程で沢にH鋼を4本渡した橋を渡り左岸を歩く。登山道と同じ高さの堰堤を過ぎ、脇にある大きな目立つ岩を過ぎると、沢から離れやがて穴路峠分岐に着く。諸案内に石仏と載っているが、四角い石塔にしか見えなかったので、穴路峠へ直進した方にあったのか。竹林ともあるが林と言えるほど生えてない。ここまでは緩やかな登りでくるが、穴路峠分岐から斜面をジグザグに登り始める。最初の内は倒木などが登山道を塞いでいる。
H鋼を渡した橋 |
穴路峠分岐、石仏と竹林 |
登り始めの風景 |
  
標高が上がるにつれ右手の樹間越しに扇山が眺められる。左には倉岳山が間近に見え出す。場所によっては高畑山の西にある大桑山か、それに連なる山が見える。初めて下ってくる15名ほどの高校生らしきグループに出会う。
  
周囲が植林地に変わり道が緩やかになり、やや下って鞍部に着く。標識に[仙人小屋跡地]とある。ベンチの傍らに小屋組跡と鍋などが散乱している。登りで初めての自称70過ぎの男性に合う。私と同じコースを歩くとのこと。
仙人小屋跡手前の植林地 |
鞍部、木の先が仙人小屋跡 |
小屋の跡と思われる |
  
山頂へは植林地の斜面を登る。明るい尾根に出て登るが、先が山頂かと思うと、山頂はさらに少し登る。根が多く露出した場所を通過するなど、変化に富んでいる。
植林地の斜面を登る |
明るい尾根もある |
根が露出した場所 |
  
富士山側のみ開け、他方角は木々に邪魔され展望はない。山梨の天気予報で17〜18℃位になる陽気にしては富士山が良く見える。ただ地理院に山名のない大桑山(高畑山と同じ位の標高)が樹間から微かに見える。下で会った男性は、幾枚かの写真を撮り数分で下って行く。
南西からの山頂 |
東から山頂、左奥に大桑山か? |
南西の富士山を望む |
  
鳥沢駅 7:46(0.35)8:21 ゲート 8:21(0.40)9:01 穴路峠分岐 9:09(0.51)10:00 仙人小屋跡 10:08(0.33)10:41 高畑山
2.倉岳山(990.0m) 二等三角点
高畑山から急な下りが始まる。下り途中から倉岳山がしばらく前方に見え出す。山頂からは明るい自然林の尾根歩きが続く。
分かりづらいが急斜面 |
倉岳山が見える |
明るい尾根歩き |
  
25分程で小さな三つ目のピークに着くと、天神山頂と標識がある。876mピークだが登山道の単なる通過点に過ぎない。開けた方向に百蔵山・扇山方面が眺められる。
  
天神山から5分もかからず穴路峠へ降り立つ。左右へ下る道は幅広く、昔の生活道路だった面影を残している。思いの外の勾配を登り出せば、背後に高畑山が見え出す。先の男性が弁当を広げており、倉岳山までもたないので昼食にしたと言っていた。
穴路峠を上から見る |
穴路峠の標識 |
登り始めた所での高畑山? |
  
途中で見上げれば上が山頂かと思い、男性にもこの上が山頂ですね、と話していた。いったん緩やかになり左が植林に変わってくれば、山頂と思った尾根に着く。山頂は左に進み更に登る。
  
登りきると緩やかになり、倉岳山から西に派生する尾根に着き右に行く。細い尾根が真っ直ぐに続く。北斜面には薄らと雪が残っている。2分程で尾根の前方中央に白い標識らしき物が見え出す。
山頂から西に出た尾根 |
山頂へ続く細い尾根 |
遠くの小さな白い物が案内板 |
  
倉岳山に着く。高畑山より視界が広い分、開放的な山頂である。高畑山から1時間半で富士山は霞みカメラではうまく捉えられない。南から南西にかけてと、北から北西にかけての眺めが良い。蝶(ヒオドシチョウ:後日調べた)が十数匹が舞ったり、枯れ草に止まったりしている。足音で男性が登ってきたと思い振り返れば、他の男性だった。休憩もしないで下って行く。結局、グループを除き二人に出会ったのみ。
中央に富士山があります |
扇山・百蔵山側 |
ヒオドシチョウ |
  
山頂からは急斜面を下る。やや足元が滑る場所があるが、慎重に下れば問題ない。部分的に岩が多い所もある。市街地では桜が1〜2分咲き、スミレなども見られるが、山中ではダンコウバイ(?)が黄色の花を付け目立っている。
  
地図では読めない小さなピークを四つ超すと立野峠に着く。本日初めて見た木製の立派な標識が立っている。梁川駅へは左後ろの植林地に入り斜面を巻いて下る。
  
10分弱でベンチのある水場に着くが、水は沢に僅かに流れている程度で、月尾根沢の源頭部辺りかと思う。沢沿いを歩くが、しばらくは伏流水になってしまい水は見えない。何度か右岸、左岸と沢渡りを繰り返す。6度目で月尾根沢に注ぐ支流を渡る。
水場、右に細い水の流れ |
沢状の石の多い道 |
小さな沢の光景 |
  
月尾根沢沿いから高巻きになる。再度沢に近づき堰堤内にある水道施設(?)を過ぎ、木橋を渡るとまた高巻いて道が付けられている。右下に見える沢から完全に離れると、右下に道路が、さらに家が見え出す。
沢から離れ高巻きになる |
沢に架かるしっかりした橋 |
完全に沢から離れた道 |
  
木橋から12〜13分で車道で出る。ひたすら車道を歩く。桂川に架かる梁川大橋からの手前の渓谷美と遠景が良い。橋を渡りきれば国道20号の左先の梁川駅に着く。鳥沢駅同様に新しい駅舎になっている。
  
高畑山 11:11(0.31)11:42 穴路峠 11:42(0.33)12:15 倉岳山 12:41(0.30)13:12 立野峠 13:12(0.59)14:11
車道出会 14:11(0.19)14:30 梁川駅
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