峰城山(738m)〜神領山(866m)〜大久保山(664.3m)三等三角点 笛吹市
平成31年(2019)3月6日 曇 参考地形図 石和
山梨市駅から蜂峰山登山口までタクシー利用する。2710円。登山口には蜂城山天神社参道と石柱が建っている。振り返れば甲府盆地が見渡せる。運転手の話ではこの周辺の山は近くの釈迦堂を起点にするらしい。また4月上旬は一帯が桃の花で綺麗になると言っていた。
蜂城山登山口(左) |
天神社参道石柱 |
少し上から盆地 |
  
簡易舗装が終わり山道に変わる前に簡単なゲートが設けられている。すぐ左に灯籠と、奥にベンチと建屋があるのだが、何であるか確認しなかった。下はコンクリート丸太で階段状に整備されている。登るに連れ周囲は細い松が多く、折れたり倒れている木が目立つ。
  
参道なので倒木の多くは切られ、片付けられている。前年の台風被害が甚大だった様子が分かる。所々で遠景が見えるがすっきりしない。登り始めて35分で灯籠と、[笛吹市指定文化財
天然記念物 蜂城山ヤマボウシ]の標識が現れる。
  
左に20メートル程行くと、2本のヤマボウシが斜面に立っている。脇に説明板があるが風化して読めないが、ここまで高いのは珍しいようだ。ヤマボウシ入口の先にも折れた松などが多く見られる。その先で最初の鳥居が現れる
ヤマボウシ 左右の2本 |
ヤマボウシ入口の少し上 |
最初の鳥居 |
  
鳥居の先は深く抉れた参道で大木が数本倒れている。ここからは右に大久保山の稜線が良く見える。少しで鳥居が見え出し、石段を上がった先に鳥居、奥に蜂城天神社が鎮座している。神社の拝殿を見ただけでは分からないが、拝殿の左下に赤いトタン屋根らしき物が落ちている。裏に回り込むとブルーシートで覆われた本殿が見え、周囲の塀(?)も無くなっている。ここも参道と同じ台風被害だろう。
  
神領山への道を探すと、拝殿の右斜面下に赤テープが見える。まさかこの荒れた斜面をと思い、再度拝殿裏に行こうとすると、拝殿の右上に手書きで[山宮神社・茶臼山・釈迦堂
分水]と標識が掛かっており、登山道は社殿横を通り裏を指している。因みに蜂城山の最高所は神社裏で少し高い。
  
神社裏から正面に神領山を見ながら下り、尾根から斜面を巻くようになる。ここの尾根も倒木が多いが切断されて安全に歩ける。こちらも右後方に大久保山の稜線が眺められる。
  
70m下って鞍部に着く。この鞍部で右は山宮神社・鈴郷、左は茶臼山・釈迦堂の分岐(分水)になる。神領山は直進し200mほど登り返す。神領山側の足元に、[この先行き止まり・通り抜けできません]と注意書きが置いてある。
  
しかし笛吹市観光協会の標識が印象強く、先の状況もこの下り程度だろうと直進する。鞍部までは自然林だったが、神領山側は桧の植林地になり、細い木が密集している。鞍部までの松・椚類などの樹の倒れ、折れが多かったが、桧が多い為かさほど荒れている様子はない。途中で振り返れば蜂城山が見える。
踏み込んだ場所 |
振り返っての蜂城山 |
神領山までの尾根 |
  
植林された左斜面側は自然林が多く残り、特に大きな松が目に付く。山の地図に(?)印があり、尾根が広くなり道筋がハッキリしない場所もある。前方を広範囲に赤テープを探せば必ず何処かに付けられている。空が見え出す最後の登りでは多少の倒木が見られ、跨いだり迂回したりと登る。登りきった所は倒木が多く荒れている。
特異な太い松 |
神領山手前の登り |
神領山(登った先) |
  
笛吹市の蜂城山・大久保山の標識が付けられている。神領山の最高点はここから100メートル南東にズレていて、標識らしき物があると載っている。来た方向以外は倒木が多く、特に最高点側は踏み込むことを躊躇してしまう重なり具合であった。神領山の最高点は行かずに確認できないが、先を見た限り大して変わらない高さに思え、山頂を踏んだことにする。当然だが大積寺山・逹沢山へのルート、荒れ具合も確認出来ない。引き返そうと思ったが、大久保山は下りなので先へ進む。
  
最初から何処を歩けば良いか迷うような倒木の多さだ。北東方向へ根こそぎ倒れたものが多い。それも太く高い木が目立つので、風の影響を受けやすいのでは。途中で右に蜂城山と神社が見え、赤茶の屋根・ブルーシートが目立つ。所々に赤テープがあったが、倒れた樹に付いており、その場に行かないと分からない。尾根を外さないように地形図で確認しながら進む。倒木を迂回するため尾根を外れ、回り込まねばならないこと数回。倒木の乗り降り、下を潜るなどを繰り返す。笛吹市観光協会の標識を見ただけで安心する。
  
一度尾根を外れ北西に向きを変えて下るが、ここは植林地で倒木がなく問題なく歩ける。40mほど登った場所が大久保山手前のピークになる。この登りの木々は大きくないが、倒れ密集しており一段と歩きづらい。大久保山手前のやや高いピークに、山宮神社へ下る分岐がある。神社は右前に進むのだが、とても歩けそうもない。
植林地は歩きやすい |
大久保山のピーク辺り |
大久保山手前の標識 |
  
大久保山への道も分からない状態だが、標識から虎ロープが奥へ続いているのが見えた。ロープに従って進むと左が伐採され開けた場所を通る。先の風景と地形図と見比べれば、正面が大久保山だと分かる。蜂城山の鞍部の「この先行き止まり」標識が納得出来た。大久保山山頂の南西側は樹木がなく、松の苗木が多く植えられている。神領山からコースタイムより20分多く掛かっている。等高線で見れば三角点のある場所より、手前のピークの方が20mほど高そうだ。
  
山頂の下に建物が見え、数m下は広い平地で那賀キ神社が奥に建てられている。神社前に県指定天然記念物[大久保山あかまつ]の説明板があり、この巨樹の下に那賀キ神社が建っており、ご神木であるとに記されている。しかし見落としたか記された巨樹が見当たらない。見晴らしは参道方向が優れている。
  
下りの参道は少し凹んだ状態が続き、やがて尾根筋を下る。周囲は松(赤松)が多く生えている。右に蜂城山も見え出す。南西に大堀山から桃源郷公園周辺が見え、下に白い物が見え出す。
  
白い物は水道施設らしいが、手前に大久保山から最初のゲートがある。水道施設の下斜面は草木がなく見晴らしが良く、御坂・一宮・石和・山梨市まで眺められる。斜面には四角いライト風な物が数十本立ててある。施設先で同じゲートがあり、道が大きく右に曲がった先に真新しい大きなゲートがある。この三つ目のゲート先を下れば農道に下り立つ。
  
先で数回分かれるが左に行けば良い。周囲に民家はあるが殆ど桃畑になっている。振り返れば蜂城山・神領山?・大久保山が眺められ、大久保山中腹の伐採された斜面に白い点々が見える。地図に大文字焼と載っている。後で調べると上で見たライト風な物は、[甲斐いちのみや大文字焼]用に設置され、白熱電球の時もあり、最後の16日のみ松明を使ったが、2017年からは連日LED使用になったと書かれている。東新居公民館・大神社が出てくれば先に県道34号線が見え、出た横に果樹園の玉粋苑がある。県道を左折し下黒駒バス停まで約
2.5qある。道沿いにはブドウ・桃の観光園が目立つなか、一軒だけ苺の幟を出し営業している店がある。
  
ももの里温泉を左奥に見て5分で、金川に架かる市之蔵橋に着く。越えた先で国道137号(御坂みち)を渡り、県道34号(笛吹ライン)に向かう。笛吹ラインを左折すれば、40〜50メートルで下黒駒バス停に着く。
ももの里温泉が奥に |
市之蔵橋手前から |
下黒駒バス停 |
  
蜂峰山登山口 10:00(0.35)10:35 ヤマボウシ 10:37(0.14)10:51 山頂 11:09(0.09)10:18 鞍部 11:18(0.39)11:57
神領山 12:10(0.30)12:40 尾根上で右に曲がる 12:40(0.19)12:59 山宮神社分岐 12:59(0.06)13:05
大久保山 13:15(0.09)13:24 最初の害獣除けゲート 13:24(0.05)13:29 農道 13:29(0.10)13:39 車道
13:39(0.25)14:04 金川・市之蔵橋手前 14:04(0.07)14:11 下黒駒バス停
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