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金毘羅山(572.7m)・翠黛山(577m)〜寂光院・三千院
平成22年(2010125日(日)晴  参考地形図  大原

 戸寺バス停で下車する。目の前がドレッシング専門店、志野の大原街道店がある。手持ちの案内図ではセブンイレブンとなっているが、2006年頃のものなので、最近に出来たらしい。民家の塀の案内板にもセブンイレブンで記されている。昼食をコンビニで用意しようと思っていたのだが、あてが外れてしまった。しかし餅・赤飯などを販売しており、トイレも借りられるので助かる。駐車場からはこれから歩く山並みがすっきり見える。
以前はコンビニ 横の入口 行動予定の山並み


 敷地左の郵便ポスト脇から歩き始める。幾分くだり気味に進むと高野川の橋を渡る。周囲は畑で細い道路が通っている。京都一周トレイルの案内に沿って行けば、徐々に山側に進んで行く。東に目を移せば何の煙か分からないが、山の中腹に長くたなびき、大袈裟に言えば日本の原風景を見ているようでほっとする。左手の江文神社の鳥居を過ぎると江文峠からの道に出る。直進すればそのまま神社の参道で、周囲は杉などが多い。峠に向かう道を過ぎれば、正面に鳥居、奥に社が見える。鬱蒼とした杉木立に囲まれている。大きくはないが本殿などは、何ともいえない雰囲気の建物だ。
煙たなびく大原の里 江文神社 本殿 階段状の道


 峠に向かわず、神社左手脇から山道に入る。杉・檜にシラビソ類が混じった斜面を歩く。湧き出した水が流れ、苔等が目立ち、しっとりとした空気感だ。しばらく急登をジグザクに登る。所々形を成してないが、岩を使った階段が続く。尾根に出ると左から来る道と合わさる。このあたりから自然林に変わり、明るい雰囲気の中を歩ける。右に小さな祠を見ると、琴平新宮社に着く。江文神社と違って陽が多く射し込み明るい。足元に散ったモミジが多く積もっているので、紅葉時季は見応えがあると言うのも頷ける。右奥から登り始める。山道が南に向い、登ってくると尾根に上がる。右へ5分ほど下れば、ロッククライミングの場所で、眺めがいいらしいのだが、パスして左へ。尾根に出てからは木々の間から周囲が見え出す。
琴平新宮社 わずかに残った紅葉 やっと見え出す景色


 数分で岩がむき出した場所に着く。直進すれば翠黛山へ、左先には奥社(金毘羅大権現)があり、ここからは比叡の山並み、歩き始めた戸寺町辺りがよく見渡せる。さらに上に行くと祠などもなく三壺大神(三宝と載せている場合もある)と刻んだ石柱がたっている。説明板があったのだが、読んでないので分からない。初めはここが山頂と思ったが、小さな標識に山頂を示す矢印があり、回り込むと先にもう一つピークが目に入る。いわゆる双耳峰。振り返ると、岩場の上に円形の石碑がある。
金毘羅大権現 左建物が拝殿 中央に三壺大神の柱 岩の上に円形の碑


 左の崖側にはハングル・神代文字と人によって内容は違うが、石柱が立っている。ここからの眺めもいい。下って登り返したところが三角点のある山頂となっている。しかし「感じ」でしかないが、三壺大神側が少し高いようだ。展望は全くない。小さな祠と三角点(上部が摩耗しているが、三等か)、山頂標識がある。
崖側の石柱 大原の里 金毘羅山 三角点と標識


 分岐を左に下る。やや下った辺りで年配の男性が、「寂光院へ下る標識が非常に分かりづらく、テープが腐りかけて不鮮明だから、注意したほうがいいですよ。」と親切に教えてくれた。翠黛山手前のピークは、少し木を伐採してあり、明るいが眺めが良いわけではない。下りきったところに標識があり、直進は寂光院、その標識とは別に木の根元に翠黛山と書いてあり、寂光院と同方向を指していた。深く考えず直進して気がついたが、翠黛山々頂を通らない巻き道を進んでいた。尾根に出れば同じ程度の踏み跡が山頂へ向かっている。通り過ぎた山頂へ向かったが、行くにつれて落ち葉で踏み跡が分かりづらくなる。数分で山頂に出ると、5人の中年グループが休憩用のシートを山頂標識の前に広げていた。金毘羅山から来たと言うと、方向が反対では、と言われてしまった。巻き道を来て、戻り登ったと説明しておいたが、ここで分かった。先ほどの標識の所を直進ではなく、左に行けば翠黛山だった。落ち葉に覆われていたが、踏み跡はあった。(何年か前の写真は上に付いて、正規の方向を指している)人を入れない写真を撮りたかったが、少し外してとも言えず数人が写ってしまった。展望は全くないので直ぐに下りに掛かる。
翠黛山手前の標識 翠黛山 山頂 下りの一風景


 尾根の合流点まで戻り先へ進む。この先は寂光院へ向かって下るだけでよかった。しかし踏み後のしっかりした道をどんどん下ってしまい、車の音などが聞こえるまで来たが、下に見える景色が違うことに気がついた。すぐに集落が見えたが、集落の山側はフェンスが設けられている。フェンスの先には良く踏まれた道が登ってきているが、向こう側へいけない。完全に道が違ったと思ったが、登り返すには下へ来すぎているため、フェンス沿いに行けば問題ないだろうと行ってみた。しかし延々と続き、一向に見える道路に行き着けない。フェンスへ突き当たった場所まで戻り、フェンスの一部が開くため、そこから家々の横を通り道路に出た。前にはこちらからも登れたのだろう。また気がついたが、下がってくる途中に黄色の梱包紐が外れてはいたがあったので、踏み込まないようにとの注意だったのかも知れない。結局、高野川西側の野村町集落に下ってしまった。よく地図を見ると、翠黛山の巻き道が尾根に出た所から150メートル程度で左(東に下る)に進むはずだったが、直進していた。途中の男性が言っていた、注意する場所だった。
集落を目の前にしての柵 柵下の集落 道路脇の紅葉


 時間的には十分に寂光院へ着いている時間だが、ここから寂光院へ歩いた。紅葉はすっかり終わり、観光客も意外と少なかった。その後は東海自然歩道をのんびり歩き、三千院へ行き見学をするが、同様に紅葉の時季は終わっていた。
寂光院 門内側から 寂光院境内 心字池 寂光院境内

三千院境内の庭園 三千院 宸殿から 三千院 往生極楽院


参考にならないコースタイム
戸寺バス停 9:21(0.23)9:44 江文神社 9:47(0.41)10:28 琴平新宮社 10:28(0.32)11:00 金毘羅山 11:06(0.32)11:38 中間ピーク 11:43(0.15)11:58 合流点 11:58(0.04)12:02 翠黛山12:05(0.45)12:50 野村町(道路) 12:50(0.25)13:15 寂光院 13:38(0.30)14:08 三千院

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