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 小室山・大室山 観光
 平成21年(2009)6月13日・14日(土・日)曇り/晴れ

小室山 321.1m(二等三角点)
 ハイキングではなく単に伊豆高原あたりに観光でも行こうと思いたち出かけることにした。小室・大室と語呂のいい名前だったため、周辺を観光地域に選んだ。梅雨になり土日の天気が心配だが、予定してしまった以上雨でも行かねばならない。幸い天気は曇りで雨の心配はないようだ。

 伊東駅に着いて、東海バスの伊東観光フリーパス(2日間有効1300円)を購入する。駅前バス停から小室山リフト行きバスで、135号線に出て南下し伊東商業高校前を左折して終点まで行く。約20数分かかる。着いた場所はさほど広くない駐車場で、目の前が小室山公園で5月中旬くらいまでならツツジが植え込んであり、そうとうな見ごたえらしい。途中に公園中央口があるので、かなり広い敷地がある。


 反対側がリフト乗り場とレストハウス、つつじ亭とフォレストマーケットと看板が揚がっている。要は食事処と土産屋である。歩いて登ってもいいのだが、登りだけリフトを使うことにした。一人用のリフトで、揺れも手伝い少し不安になる乗り心地である。3分で山頂へ着いてしまう。上は広い草地で開放感は十分だが、周囲は霞んでしまい景色を堪能するまではいかない。展望台からも晴れていれば360度の眺めだが、時季が悪いのに加え、曇り空では仕方がない。草地中央に三角点があり、やや下に小室神社がある。説明板には元禄16年(1703年)の大地震後に、小田原藩主が神域を整えた、と載っている。一通り眺めて下へ向かう。歩いての道は展望台横を下ってゆくと、途中で恐竜広場、ふれあい広場などを経由する道と、反対方向で水道施設の給水塔経由で行く道が整備されている。どちらも下り20分とあったが、15分かからず下へ来てしまった。道ばたには意外に多くの草花が残っており、まだまだ事前豊かな山域である。


 小室山から伊東駅行きのバスに乗り、伊東商業高校前で大室山リフト(シャボテン公園)行きに乗り換え、一碧湖経由で理想郷東口で降車。少し早めにチェックイン。ホテルに砂風呂の施設があるため、要予約となっているので予約をした。行ってみたところ私しか居なかった。予約など必要ない。初体験の砂風呂は砂を浅く掘った所に仰向けに寝て、上に砂を掛けて15分間じっとしている。5分過ぎあたりから汗が徐々に出始め、15分後はかなりの汗だった。ここは当然、指宿の砂風呂とは違い床下に蒸気のパイプが通っているためか分からないが、部分的に我慢できなくなる熱さがある。係の人に言えば直してくれる。ホタルを見学をしませんか、とフロントで言われ、行きはしなかったが、まだ伊豆のこの辺りは自然が残っている。(最近は有名な場所でも人工的に繁殖させたものを放しているのが多い)

大室山 580.0m(三等三角点)
 ホテル前から大室山が大きく見えたが、全体にガスがかかっている。歩いて行けない距離ではないが、しっかりフリーパスを使用して、大室山リフト乗り場まで行く。2階建の食事処(大室茶屋)、その後ろがリフト乗り場になっている。反対側はシャボテン公園のおみやげ館で、公園の入り口までの送迎バス乗場にもなっている。大室山は草山(萱を採るためか?)で樹木は全くない。リフトで登って、帰りは歩いてと思ったが、植生保護・回復のため歩きでの上下は禁止されていた。仕方なく往復切符を購入し、フリーパスを見せて1割引の360円を支払う。こちらは2名掛けリフトで安全バーが付いている。


 登りきると土産店が建っている。リフトの右手には「富士箱根伊豆国立公園 大室山 580m」の標識が仰々しくあり、標識をバックに記念写真を撮る人が多い。すり鉢の底(70m位の深さらしい)下の火口跡はアーチェリー出来るようになっており、店内の説明書きによれば1時間1000円、見学だけで600円もする。

 建屋の裏手からお鉢めぐりができるが、浅間神社にお参りするため、火口跡へ下りてゆく。途中に神社はある。神社にお参りして、やや登り返してお鉢めぐりの道に出る。コンクリートで舗装された道である。一方通行ではないと思うのだが、どう言う訳か全員が時計回りに歩いている。直ぐに8体のお地蔵さん(八ヶ岳地蔵尊)前に着く。海上安全・海難防除・大漁祈願のため漁師の人達によって建てられ、昔の漁師は漕ぎ出して、大室山を目印に漁場を定めていた・・・云々と書いてある。確かにここからは富士山・三浦半島、遠くは房総半島・伊豆大島を初めとする島々が案内板によれば見渡せる。方向を変えれば天城連山・南アルプスのパノラマが楽しめる筈とパンフレットには載っている。先に行ったやや道が広がった場所に三角点が埋まっており、大室山の最高点だった。ちょうど売店などの反対側になる。


 また直ぐに五智如来地蔵尊の5体のお地蔵さんが現れる。寛文の初め頃(1663年)、相州岩村の網元、朝倉清兵衛の娘が九歳で身ごもり・・・伊豆・相模付近の方々の信仰が深く、特に安産と縁結び・・・云々とある。一週1000mほどのお鉢めぐりだった。今の時季は山野草などは咲いてない。アーチェリーを来たときはやろうと思ったが、結局下に向かってしまった。シャボテン公園の見学もせずに伊東駅行きのバスに乗ってしまった。シャボテン公園は30数年前に来たことがあったが、まるっきり覚えていない。バスの運転手が降りる際に、「悪質なタクシー運転手がいるので、注意してください」と言っていたが、バス待ち時に、「何処までですか、乗って行きませんか?」と聞いてきたが、バスが数分で来るので相手にもしなかったが。白タクなのか営業車なのか確認はしなかった。


 伊東駅に戻り、駅から歩いても2km位だがマリンタウン行きに乗り換える。駅まででフリーパス代1300円を800円位余分に使用している。伊東マリンタウンの駐車場は混雑しており、2日間では一番の人混みの場所だった。飲食店・地元製品などの店が何店も入っている。右奥には道の駅温泉なるものがある。裏手の海側には足湯が作ってあり、ずらっと並んで足を浸けている。私も折角なので利用させてもらった。海側はヨットハーバーになっていて、何艘ものヨット・クルーザーが繋留されている。天気は幾分回復気味で太陽が時々顔をのぞかせてきた。バスで駅まで戻り、帰路に着く。



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