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二見興玉神社・外宮・内宮・金剛證寺 参詣  伊勢市
平成30年(2018)10月30日 晴

1.二見興玉神社(ふたみおきたま)

 お伊勢参りは先ずここで禊をし、外宮・内宮へと参拝をするのが良いと言われる。防波堤と土産店が並ぶ車道の間に細長く駐車場がある。駐車場の先に鳥居があり参道となり、海岸沿いを歩く。更に鳥居があり、鳥居の間から小さく夫婦岩が見え出す。途中に石製の蛙が置いてある。
防波堤の上から 最初の鳥居 二番目の鳥居


 二番目の鳥居を潜れば参道が右に曲がり、右手に天の岩屋と手水舎がある。手前にも石製の蛙があったが、手水舎にも銅製の蛙がおり、奥に大きな3匹、手元に2匹の緑色した蛙がおり、手前は「満願蛙」で願いが叶うとある。案内では二見蛙と言い、御祭神の猿田彦大神のお使いで、願いが叶った人達が奉納されたらしい。ここからは本殿と夫婦岩が良く見え出す。
本殿側から手水舎を 手水舎 手水舎前から夫婦岩


 本殿でお参りをし、脇から夫婦岩に向かう。日の神・皇居遙拝所がある。夫婦岩は諸説あるが、かつて沖合700メートルに[興玉神石]があり、神石と日の出を拝む鳥居の役目だったとの事。遙拝所の鳥居前には[輪注連縄(わしめなわ)・禊祓(みそぎはらい)]が置いてあり、「輪注連縄で身体をさすり身のけがれや、身体の悪い所を輪注連縄に託し中央にお納め下さい、初穂料200円」と説明が載っている。天の岩屋前にも置いてある。
手水舎前から 中央が本殿 遙拝所


 輪注連縄で清め夫婦岩を眺める。夫婦岩の先の橋を渡り、土産店を過ぎた場所に龍宮社が建っていたのだが、事前の情報が無く駐車場に戻る。
輪注連縄(禊祓) 夫婦岩 土産店の通り風景


2.豊受大神宮(外宮)

 北御門脇の駐車場を利用する。表参道に近い駐車場は大型専用になっている。北御門の火除橋と手水舎を右に見て表参道へ向かう。本来はこちらが正門口だったらしく、明治の何時しか伊勢市駅が出来て変わったとある。
北御門の火除橋 北御門の手水舎 表参道の火除橋


 日除橋を渡りば手水舎があり、その後ろに休憩所、更に裏に勾玉池が広がっている。一の鳥居を潜る。
奥に続く勾玉池 表参道の手水舎 一の鳥居手前


 二の鳥居を潜り神楽殿、九条殿を過ぎれば左に多賀宮の参道を分け、先の正宮に着く。多賀宮参道前に注連縄が張られた石組みがある。三ツ石(河原祓所)と呼ばれ、昔この辺りに川が流れていたらしい。
二の鳥居の先 九条殿だったか? 三ツ石


 一番奥の正宮を参詣し多賀宮へ向かう。主祭神場所はさすがに鳥居より先は撮影禁止。
正宮方面の風景 手前から正宮 正宮


 左右の池の狭まった場所の橋が、亀石と呼ばれる大きく平らな石で出来ている。多賀宮に向かう石段手前の右は土宮、左は風宮、右斜め奥に下御井神社がある。多賀宮は一段高い場所に建っており、高宮とも呼ぶらしい。ここは豊受大神の荒魂(あらみたま)をおまつりする別宮とある。下って風宮を参詣をする。風宮は鎌倉時代の元寇の時に神風を吹かし、日本を守った神を祀っているとある。
御池の一部 多賀宮 風宮


 続いて土宮・下御井神社を参詣。土宮は外宮の鎮守の神(地主の神)を祀っていると記されている。下御井神社は板塀で囲われた中に小ぶりな社が建っている。帰りは神楽殿、九条殿の間を北御門口へ向かう。鳥居・御厩を過ぎ、火除橋を渡り駐車場に戻る。
土宮 下御井神社 御厩


3.皇大神宮(内宮)

 鳥居近くの駐車場(A-番号と付く)は満杯と予想し、おはらい町の外れの駐車場(B-番号と付く)へ駐める。片側2車線道路下に地下道が付けられている。地下道はお伊勢参りに関する絵が両側に飾ってある。反対側に出てトイレ前を過ぎ左折すれば、鳥居まで700メートル程のおはらい町の通りになる。
内宮おかげ参道 地下参道(通路)の風景 奥に内宮おかげ参道


 午前11時頃だが、参拝者の多くない時間帯らしい。景観保存地区なのか銀行の支店も調和させている。混雑しそうな赤福本店、おかげ横町辺りも人が少ない。
参道の初め(おはらい町) 赤福本店 おかげ横町の常夜灯


 さすがに宇治橋前は人が多く、カメラを何処に向けても多く写り込む。宇治橋をバックに鳥居を撮るのだが、太陽の位置が悪くほぼ逆光に近い。
おはらい町の終わり辺り 鳥居を手前から 鳥居の先に宇治橋


 内宮は右側通行、外宮は左側通行になっている。五十鈴川沿いが紅葉すれば更に綺麗だろうと思わせる。橋を渡り左下に下りれば、宇治橋の全容が眺められる。この袂に寄る人は少なく、皆、橋をバックに撮影して先へ向かっている。御手洗場方向の右側一帯は神苑になり、一角で菊の展示をしている。
五十鈴川上流 宇治橋の袂から 神苑


 神苑の先の一ノ鳥居を潜り、右手に行けば御手洗場に着く。手前の手水舎で清める人が多いのか、御手洗場の人混みはない。直ぐ右手に滝祭神があったが通り過ごしてしまった。
一ノ鳥居(二つ目の鳥居) 手前から五十鈴川 御手洗場 御手洗場


 二の鳥居を潜り右に折れて風日祈宮へ向かう。鳥居を潜り橋を渡る。
御手洗場から正宮方向 風日祈宮案内 川の手前の鳥居


 風日祈宮は風の神を祀り、鎌倉時代の元寇の役に神風を吹かし、日本を守ったと記されている。外宮の風宮と同じ神を祀っているようだ。正宮は石段から上は撮影禁止。正宮の先は行かなかったが御贄調舎がある。正宮脇から荒祭宮へ向かう。
風日祈宮 正宮 荒祭宮の案内


 途中左に御稲御蔵・外拝殿を過ぎ、正宮の裏手辺りの高みから一度石段を下る。荒祭宮は石段を登った場所に建てられている。こちらは天照大神の荒魂を祀っている。戻りは平らな参道を行くと五条殿の脇で正宮の参道に合流する。五条殿の東に注連縄が張られた小さな石組みがある。「四至神(みやのめぐりのかみ)」と呼ばれ、境内を守る神を祀っていると言う。四至神は外宮にも祀ってあった。
左に御稲御蔵 荒祭宮 四至神


 神楽殿横から大山祓神社に向かう。しばらく進んだ右手に名前は分からないが池がある。周囲の緑が水面に映り美しい。小さな橋を渡れば正面に御厩、先の左に参拝者用休憩施設の参集殿が建っている。
神楽殿 参道風景


 奥へ進めば右奥に大山祓神社・手前に子安が現れる。鳥居の左が子安神社、奥が大山祓神社になる。お参りをし宇治橋へ戻る。参拝者が明らかに多くなっている。
案内 奥に大山祓神社・手前に子安 戻りの宇治橋


 宇治橋の擬宝珠はテレビなどで紹介されており、大勢の参拝者が触って行く。おはらい町側の二本目の擬宝珠の中に、橋の安全を祈り神社のお札(萬度麻・まんどぬさ)が収められており、触って帰ればまた参拝に訪れる事ができ・・・と案内書に載っている。
大勢が触る擬宝珠 混雑しだしたおはらい町 赤福本店横から


 飲食店・土産店・軽食(歩きながら可能な)店などが隙間無く立ち並んでおり、時間的に何処も繁盛している。伊勢と言えば、伊勢海老・伊勢うどん・伊勢名ではないが松阪牛が浮かぶ。昼食に名物は食せなかったが、それなりに満足して駐車場へ戻る。
おかげ横町 内側 おかげ横町 内側 おかげ横町 内側


4.金剛證寺

 伊勢音頭の俗謡に「お伊勢参らば朝熊(あさま)をかけよ、朝熊かけねば片参り」の一節があり、伊勢神宮の鬼門にあたり、金剛證寺を参詣するのが順当らしい。今は伊勢志摩スカイライン(有料・普通車1250円)が通っているが、昔は近鉄鳥羽線の朝熊駅の南に丁目石が設けられた参道があり、今は朝熊岳への登山道になっている。山門を潜った左が駐車場になっている。駐車場から先に数十段の石段の上に仁王門が建っている。仁王門の先に鐘楼がある。
山門 上に仁王門 仁王門から鐘楼


 [左さんけい道]と彫られた石柱の奥に連間の池、左に茶屋が建っており、胃腸薬の[萬金丹]の幟が目立つ。 池には対岸の開山堂に向かって太鼓橋が架かっている。池に映る橋が美しい。一段上に本堂があり福威智満虚空蔵大菩薩(ふくいちまんこくうぞうだいぼさつ)が安置されている。本堂内に上がれてお参りが出来る。
右に連間の池 連間の池 本堂


 奥の院方向へ行くと左手に明星堂があり、やや先に山頂の八大龍王社への登山口がある。その先に極楽門が建っている。極楽門の先から高さ数メートルある卒塔婆が見える。先へ行けば卒塔婆の間を進み、奥の院へと行けるのだが、時間に制約がありここで駐車場に戻る。連間の池前の開山堂前を通るが、修復中で全容が分からない。時間があれば朝熊ヶ岳山頂(555m)と、ここから500〜600メートル東にある朝熊山展望台に寄ってみたかった。
本堂前から極楽門方向 途中の風景 極楽門



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