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 佐和山(232.5m) 三等三角点 滋賀県彦根市
 平成22年(2010)8月27日(金) 晴  参考地形図 彦根東部

彦根城を見学するための彦根行きだった。彦根城だけではもったいないと、彦根駅の北東にある佐和山にも行ってみることにした。こんもりとした低い姿を見せているが、山頂を中心に佐和山城址があり、石田三成の居城として有名な場所で、この夏の暑さを顧みず行ってみた。

 先に彦根城に向かい駅前通りを西に進むと突き当たりに護国神社が正面に現れる。昔の外濠内にあたる場所にある。参拝を済ませ左手に進み中濠沿いに行くと、佐和口多聞櫓となる。車輌が頻繁に通過するが、先が駐車場になっている。佐和口多聞櫓を過ぎれば馬屋があり、城址では唯一現存するものらしい。普段は一般公開していないらしいが、この時期は見学できる。さらに表門があり、表門を入れば表御殿・博物館などが建っているが、大手門側に向かう。
佐和口多聞櫓 復元された表御殿 大手橋


 大手門はなく、石垣のみ残っている。大手橋を渡り左に行けば料金所があり、そこから鋭角に右後ろへ登る道がある。結構な急坂を詰めれば右に曲がり、表門から登ってくる道と出会う。頭上には本丸に入る天秤櫓と橋が現れる。更に橋の右手へと登って行くと、橋を渡って天秤櫓を通過できる。天秤櫓を潜れば先に太鼓門櫓が遮っている。天守閣は小振りだ。北東隅に月見櫓が江戸時代は建っていたらしい。ここからは佐和山が呼称の間に見てとれる。また眼下には表御殿の建物群、先には佐和口多聞櫓と眺められる。あまりの暑さで気が滅入り、西の丸・黒門・庭園の玄宮園などを飛ばして、表門へと下りてしまった。帰りは博物館に寄り、表門(建物はない)から出て駅に向かう。
天秤櫓に架かる橋 天秤櫓 橋上から見える佐和山

天守 彦根本丸から見た佐和山 御殿の庭園


 彦根駅の連絡通路で東口へ出る。佐和山は南側からと北側の龍澤寺からとが紹介されている。駅から近い南から登りたいが、今ひとつ地理に疎い私には入り口情報がハッキリしたものがない。当初の帰りは龍澤寺へ下ろうと思っていた。駅東口から県道の下を潜り、8号線の佐和山トンネルに出るべく山側に延びた狭い道を進む。突き当たり右に行くと、8号線の下にあずまや風の休憩所がある。ここから階段を上がって8号線に出る。
彦根駅東口 休憩所方面の入り道 8号線下の休憩所


 南からの登り口は調べたところ、歩行者用佐和山トンネルの手前と記憶していたが、山側へはどう見ても民家の庭先に入ってしまう。トンネルの先の記憶違いかとトンネルを往復してしまった。それでも分からず戻ってみると、8号線に出たところの会社(?)との境に山へ向かっている舗装道路があり、その先が登り口だった。東山ハイキングコースと案内板があり鬱蒼とした山道になっている。ウロウロし、駅からここまで35分も暑い中探し回っていたことになる。8号線を挟んで、城風・金閣寺風・五重塔の建物が目立つ、彦根歴史公園・佐和山遊園(道路地図では佐和山美術館)があり、その正面が入り口だった。
彦根歴史公園・佐和山遊園 左手のブロック塀先を左折 入口


 妻と駅に2時頃の待ち合わせで考えていたため、入口は分かったものの帰ろうか迷った。しかし次は無い地域でもり、3時頃駅に着けば後の行動に大きな支障は出ないと判断し、結局足を踏み入れた。竹が密生し、木々・蔓草などが生い茂るが、下は整備された歩きやすいコースである。ただ蒸し暑い。斜面から尾根に出た場所あたりが案内板で言う法華丸辺り、風が通り抜けて涼しさを感じる。400年経ち、また徹底的に壊された結果、ここまで遺構らしきものが目に付かない。一端尾根に出てしまえばわずかで千貫井分岐となる。ここからが山頂(本丸)へのやや急な上りとなる。右は女郎谷、左は千貫井と案内がある。井が付いた名称なのでおそらく井戸跡と思うが、先を急ぐため山頂へ向かう。また側の看板には「無断入山禁止・佐和山は清涼寺の境内地です・・・云々、清涼寺」と書いてあり清涼寺の領域であるようだが、コースの案内は龍澤寺になっている。
登り始めの風景 最初の尾根(太鼓丸口) 山頂の下・右−女郎谷へ


 少しで山頂である。下から見た山容では狭い山頂部を想像したが、結構広い平地である。片隅に20歳台と思える男性が一人居た。こんな時季は自分だけだと思っていたが、色んな方がいるものです。多分歴史好きな人なのでしょうか。そう言う私も安土桃山時代・関ヶ原の合戦前後に思いをはせる一人ですが。興味がなければまず来ない所でしょう。山頂からは彦根城天守が眺められるが、彦根城から眺めたイメージより小さく感じられる。木陰も多く休憩するには良い場所だった。時間的に龍澤寺へは下らず、来た道を戻り、千貫井へ寄ったが深さ1m程度の窪みが、夏草に覆われてあるだけに見えた。一般道にでれば、またジリジリと陽射しが痛いほどだった。
山頂(本丸) 佐和山から彦根城遠望 標識の後が千貫井戸跡


駅東口 12:45(0:35)13:20 コース入口 13:23(0:20)13:43 山頂 13:53(0.13)14:05 コース入口 14:05(0.09)14:14 駅東口


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