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四阿山(2354 m) 2332.9 mに二等三角点 長野県須坂市・上田市/群馬県嬬恋村 平成22年(2010)9月11日(土) 晴 参考地形図 四阿山 あずま高原ホテル奥からが登山口になる。ホテルからは左端に浅間山を左に、右へ烏帽子岳などを抱える山の連なりが眺められる。入り口には登山届けを出す箱も設置されている。先は地図を見ると別荘地となっているが、道の奥に建物らしきものが数棟あるだけで、今は使ってないように思えるが実際はどうなのだろう。道脇には7月に熊が出没したとの注意看板がある。登山口からは車幅以上の道が続いている。
![]() ![]() ![]() 道が左に曲がる正面に車輌止め柵が設けてある。木に四阿山と大きく水色の標識が取り付けている。山へは柵の横から通り抜ける。ここからが私有地らしい。柵にはこの先の柵と思える写真と供に注意書きが貼ってあった。登山道の両脇の笹を刈ってある場所もあるが、先に行くに連れ笹が足元を完全に覆い隠すところもある。鬱蒼とした感じの中から、頭上が抜けてダケカンバなのか幹の白い木が多くなる。
![]() ![]() ![]() 牧草地脇を歩くようになると、広々とした牧草地と山並みが見え出す。数十メートル先に二番目の鉄パイプ柵が設けてある。柵には「家畜伝染病(口蹄疫)・・・牧柵内は立ち入り禁止です」と表示があり、侵入していいものか戸惑う。柵の先に道があるのか見当が付かなかったが、「牧草地?に沿って進む」と読んだ記憶があり、柵の横からすり抜けられる為進入した。牧柵の鉄線沿いに数十メートル行くと、広い牧草地を東西に走る作業道に出る。この辺りまで来て振り返れば、菅平スキー場、奥の山並み、更に奥にはアルプスの山々が見え出す。
![]() ![]() ![]() 左に曲がれば大きな案内板が設置されている。案内板右手に新たな柵がしてあり、そこも脇をすり抜ける。左右の牧草地との間を進む。木々が生い茂った帯状になっている。(帯状とは上から見えた感想だが)自然な環境らしく、リンドウが多く目に付くようなった。他に何種類もの花が咲いてはいたが、名前がわかりません。
![]() ![]() ![]() しばらく進んで連続した鉄パイプ製の柵を越えると、木々の茂った左を歩くようになり、牧柵の鉄線沿いに進む。足元はガレ場のような石があり歩きづらい。深い溝状に抉れたあとに土砂流出を防ぐ目的か、石を入れたように思える。この歩きにくい道は牧草地が終わるまで続く。牧草地と別れを告げると林のなかの道となる。以前は使用していたのか、右手には古い鉄製の柵、しばらくして高さ150センチ位の石積みが続いている。
![]() ![]() ![]() 道が二手に分かれた、開けた場所にでる。右は四阿山、左は中尾根へと続き、中尾根が奥に見える。中央の木陰には25歳で亡くなった人の慰霊碑が建っている。四阿山方向へ少し行った右奥に石の祠が祀ってある。ここが案内図(星宮)での神社マークの場所に思える。賽銭をあげて先へ。木が疎らになると下は笹と以外の植物が増え、花の時期はもう少し賑やかに見えるかも知れない。
![]() ![]() ![]() 笹が殆どなくなってくると、足下は石の多いガレ場となる。案内にも載っているガンコウランが目を楽しませてくれる。大きな岩に八合目と書かれた場所がある。傍らには八合目と書かれた細い標柱があり、其れと分かるが、しかしここまで何合目を通過したのかさっぱり分からなかった。途中には数えていないが石の祠が祀られていたが、その辺りがそうだったのか。
![]() ![]() ![]() 中尾根分岐まで来ると三角錘した山頂部が見え出し、登山者が登っている姿が確認できる。疲れた体には山頂への登りがやけに急登に思える。少しの登りで、尾根にでる。根子岳分岐で左に行けば根子岳のルート。結構な人数が根子岳方面に歩いて行く。
![]() ![]() ![]() 木の多い所を歩き、抜けると植生保護のため(?)、木製階段が設置されている。この辺りから左手に根子岳が見え出す。階段下からは鳥居峠からの道が合流している。階段が終われば狭い尾根らしくなり、祠が現れる。直ぐ先に石を積んだ中に祠、更に山頂部の祠と続く。2つあるのは山自体が両県に跨がっているかららしい。
![]() ![]() ![]() 山頂は細長く幅も狭いため、大人数では座る場所がないくらいだ。思い思いに標識を入れて記念写真を撮っているが、どこを撮っても他人が入り込んでしまうらしく、あれこれ位置をずらしていた。私は人を多く入れず山頂写真を撮ろうしていたが、順番待ちと思ったのか、下から追い越し、追い越されながら来た夫婦が親切に撮ってくれた。細長い山頂の北端に行くと、三角点のあるピークがすぐ目の前に見える。数分後には、西からのガスがかかりピークは見えなくなった。しかし東側はガスの影響が少なく展望には問題はない。「富士山はどっちの方角」と言う会話が聞こえ、目をこらして眺めれば、うっすらではあるが富士山も望めた。隅に腰を下ろし休憩しているあいだに、ガヤガヤしていた山頂が静まり、木陰に数人が居るだけになった。ここぞとばかりに山頂標識を中心に写真を撮って下る。
![]() ![]() ![]() 根子岳は四阿山とセットで登るはずだった。しかし歩き始めた時間が遅く、参考タイムにも遠く及ばず、結局、中尾根分岐から中尾根経由であずま高原に戻ることにした。分岐からは一気に鞍部まで下る。直ぐに樹林の中に入ってしまう。途中で先行の登山者が登山道に佇んでいる。訳を聞くとオコジョが巣穴から出たり入ったりしているとのこと。デジカメを構えていたが、顔を出しては直ぐ引っ込むらしく、上手く撮れないらしい。その内全く現れず諦めて下った。鞍部は草もない砂礫状。四阿山と根子岳の鞍部がよく眺められる。
![]() ![]() ![]() 岩のゴツゴツした尾根を先に行くと、2105m中四阿と記された岩の塊のピークである。振り返れば、下り始めた分岐店の標識らしき物がはるか上に見える。ピークから下りかければ、砂礫状で足をとられ歩きづらい。
![]() ![]() ![]() 中四阿から約15分で菅平との分岐に着き左へと更に下って行く。尾根歩きから外れ、斜面を巻くように下り始めると、徐々に木が多くなり、やがて樹林の中を歩く。中腹で右後ろへ下る道が付いている。以外にもしっかりした足跡があり、また直進はやや登り加減であるため、迷う人はいないのか、人ごとながら心配であった。しかし踏み跡からして直進側がやや多い。ここにも「トレイルラン16」と目印が設置されている。9月26・27日の両日に第3回の菅平トレイルランが開催されると上田駅前デパートに幕がかかっていた。40kmを筆頭に幾つかコースがあるらしく、決められたコースを走るようだ。やや上り加減の道もどんどん高度を下げる。平になった辺りは一部両側の笹・草を刈ってある。しかし全体的には踏み跡を笹が覆ってしまっているが、トレイルラン用に整備したのではないか。ただ刈って整備され歩きやすいのだが、同時にリンドウなどが刈り倒されているのには、少々首を傾げる。開けた場所に出れば、そこは遭難碑のある四阿山と中尾根の分岐点である。
![]() ![]() ![]() 後はひたすら来た道を戻る。ただ連続した柵の先が不明瞭で左右どちらかの牧草地に沿って行くか、少し戸惑ってしまった。しかしどちらも歩いた記憶が無く、記憶通りに中央の緑の中を直進すると、わずか先に踏み跡があった。鉄線沿いに行っても可能だったろうが、「牛を驚かせない」と言う注意書きを守れなかったかも知れない。登山者の大部分は鳥居峠・菅平へと下ってゆき、あずま高原ルートは殆どいない。一日で私を含め5・6名だった。 これ以上遅くはならないコースタイム 登山口 8:40(0:29)9:09 牧場柵 9:20(0:59)10:19中尾根分岐(下) 10:32(0.58)11:30 八合目 11:45(0.38)12:23 根子岳分岐 12:23(0.19)12:42 山頂 13:05(0.10) 13:15根子岳分岐 13:15(0.08)13:23 中尾根分岐(上) 13:42(0.27)14:09 案内の中四阿 14:09(0.14)14:23 菅平分岐 14:30(0.38)15:08 中尾根分岐(下) 15:08(0.59)16:07 登山口 *** 気がついた草花のページへ・・・咲き残りが多い *** |
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