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 北八甲田山ハイキング
 ロープウェイ〜田茂萢岳〜赤倉岳〜井戸岳〜大岳〜毛無岱〜酸ヶ湯温泉
 平成19年(2007)8月26日(日)曇り/雨  参考地形図 八甲田山・雲谷

 過去の同時季に八甲田山へ登ろうと友人3人と来ている。岩手県の早池峰山から酸ヶ湯温泉に夕刻着いた。キャンプ場にテントを張り、翌日登ろうとしたが、夕刻から雨がひどくなりテントでは我慢できず、隣接したバンガローに泊まった。酸ヶ湯まで行き温泉に入ったあと、小屋の中で自炊をした。翌朝も雨は止まず、登りを断念して秋田駒ヶ岳に向かったことを思い出す。時季的に花もなく、秋には早い季節で見るべきものは少ない。

 宿泊先の八甲田山荘に隣接している「ブナワールド」に朝8時半集合する。昨日一緒だった横浜在住のK夫婦は、私たちとは別の内容らしく違うコースだった。新たに大阪から来た20歳代の女性が加わった。今日の弁当・飲み物を各自渡され、これも隣接する八甲田ロープウェイ山麓駅向かう。本日のガイドさんは70歳とのこと。山頂駅を出た場所からも南から西にかけての展望はいい。霞んでいなければ岩木山までよく見えるらしい。下の湿原を8の字に周遊するコースが整備されている。目の前のアンテナに向かってゆく、1分も要せず田茂萢岳では最も高いピーク1326mの展望台に着く。今日のコースである赤倉岳・井戸岳・大岳と目の前に眺められる。やや下った先が湿原で、南側を回るコースと北側を行くコーストに分かれる。左折しすぐに神の池と呼ぶ場所になる。しばらく周辺の説明を受けて赤倉岳に向けて出発。平坦部が終わった所が「毛無岱・酸ヶ湯」の分岐となる。


 登りにかかり振り返れば、かすかに陸奥湾と青森市街が見え出す。1300m程度だが緯度が高く、木々の背丈が低い。しかし時間が経つにつれ、ガスがかかるようになった。1521mピークに着いたときはガスの中で、視界は数十mもあったろうか。私たち夫婦は遅れ気味で、先行する人達を待たせてしまう。色々な話しは聞けないにしても、私たちのペースで行ける方がよかった。どうしても気を遣ってしまう。既にハイマツが多くなっている。ここは痩せ尾根になっており、東側斜面は深く切れ込んでいる。しばらく今にも崩れそうな左足下を見ながら進む。尾根歩きになっているが周囲が全く見えず、どの辺りを通過しているのか分からない。脇に赤倉岳と山頂を標した柱が出てくるので分かる程度だ。井戸岳も同様で山頂標識があるので分かる。井戸岳の西側は火口跡で切れ込んでいるはずだが、今日は何も見えず分からない。しばらく行くと下り始めてしまう。ガレ場のような場所を下りきると、大岳との鞍部になりうっすらと避難小屋が見えている。前の広場(?)にはベンチが幾つかある。目の前の小屋が時々見えなくなるような天気だ。少し下っただけだが周りには緑が多く、木々も多い。


 妻は大岳には登らず、ここで休んでいると言う。せめて曇り程度なら行っただろう。トイレ休憩のみで小屋左横を通り山頂へ向かう。いつしかハイマツ帯に変わり、足下は小石の多い道になる。周りは見えないが、山頂近くは皿を伏せたような穏やかな地形に思える。山頂には立派な標識、一等三角点(1584.4 m)、小さな祠などがある。一気に避難小屋へ下り昼食にする。幾分寒く表ではじっとしているのが辛いため、小屋の中で休むことにした。小屋は入った右がトイレになっており、左が休める2階造りの部屋になっている。避難小屋だから広くはないが、1階の板敷きに10人は余裕で座り休憩できる。ただトイレの消毒剤の臭いと、アンモニア類の臭いか分からないが、おそらく入り混じった臭いに耐えられず表に出て休憩する人も多い。ガイドも小屋をよく利用するが、仙人岱の方を利用すると言っていた。


 鞍部から酸ヶ湯に向かって下ると最初に現れる湿原が上毛無岱で、小さいながら池塘が幾つか点在する。木道が木々の間を通過すると、一気に下る木製の階段となる。歩幅の狭い急階段で、50〜60mは下る。下毛無岱と呼ばれるところである。下に着いてしまえば分からないが、階段を下りている時、一瞬眼下に池塘が幾つか見えた。毛無岱には所々に休憩場所が設けられており、晴れていれば気持ちが良い場所に違いない。心配していた雨が降り出してきた。各々雨具を着込む者、傘をさす者と様々。下り始めると樹林帯の中でひたすら下るだけであった。標高が低くなると空が明るくなり、温度・湿度とも上がり汗が出てくる。下に酸ヶ湯温泉の建物が見えだし数分で着く。時間があれば温泉だけでも入り宿泊先に帰りたいが、3時半と言う約束時間であるため、迎えの車に乗り集合場所まで送ってもらい解散する。


ガイド付き時間
ロープウェー山頂駅 9:04(0.36)9:40 酸ヶ湯分岐 9:40(1.40)11:20 大岳避難小屋 11:30(0.28)11:58 大岳山頂 12:06(0.20)12:26 避難小屋 13:05(2.12)15:17 酸ヶ湯温泉

枯れてしまった草花が多かった中で、ピントの合ったものを載せてみました




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