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奥入瀬渓流散策 石ヶ戸〜子の口 8.7q
平成19年(2007)8月25日(土)晴 参考地形図 陸奥焼山・十和田湖

 格安の料金で行けるように、JRのツアーに申し込んだ。東京駅から「はやて」に乗り、10時40分頃に八戸に到着。駅前から相乗りタクシーに乗って奥入瀬渓流に向かう。同じツアーに横浜市のK夫婦・佐倉市のT夫婦と私たち3組だけだった。通った道はさっぱり分からないが、十和田湖方面に向かっていることは確かである。運転手は旧南部藩と強調していたので、地元・八戸周辺の出身らしい。この地区の特産品(ながいも・にんにく)の話しから方言を色々としゃべりながら運転していた。奥入瀬遊歩道の始まりの焼山を通り過ぎ、次に駐車場と売店などがある石ヶ戸まで送ってもらう。八戸から約1時間掛かっている。休憩所前でガイドと対面する。背の高い65歳(年齢は数日後に聞いた話)の方だ。ここでお握り2コにおかずがちょっと付いた弁当を渡され食べる。陽射しは強いが木陰は涼しく感じられ、神奈川辺りの猛暑と比べれば天国と思える。

 12時20分に出発。石ヶ戸から8.9qとガイドは言っていたが、帰宅後案内板を見ると8.7q・所要時間3時間20分と計算上なる。(大差ないが)本によって2時間30分の記載がある。休憩所の下に石ヶ戸の地名の由来書きがあり、側に桂の大木に寄りかかった岩の様子が、岩屋(ヶ戸:小屋)に見えることから付いたとある。渓流沿いに遊歩道が設けられ、所々には木くず(チップ)が蒔かれており歩きやすい。チップはぬかるみ防止だそうだ。前は道路をただ酸ヶ湯温泉方面に向かって走っただけだったが、色々な本に載っていそうな風景が次々に現れる。阿修羅の流れと言う場所は、特に写真スポットとして有名だと説明をしていた。確かに奥入瀬渓流の写真と言えば、段差のある流れで水量が多い、ここのような風景かと思える。先には飛金の流れと言う場所もあったが、印象に残っていない。前か後か忘れたが、阿修羅の流れを気持ち大きくしたところが、平成になって崖が崩れ、流れを妨げて出来た流れらしい。ガイドは私が勝手に付けた名称と前置きしていたが、平成の阿修羅と説明していた。




 急な場所、緩やかな場所と変化に富んだ渓流の姿を見せてくれる。ガイドの話では通常の渓流はV字になるのだが、岩盤が固いことに合わせて、昔にU字に渓流部分が落ち込んだらしい。両側の岩は高く垂直になっている。屏風岩と呼ばれるところもある。渓流に流れ落ちる滝が以外に多く、大小合わせれば幾つになるのか、かなりの数の滝がある。代表的なものに雲井の滝・玉簾の滝・白糸の滝・銚子大滝がある。 滝の下は水でえぐられることもなく、滝壺と言える深さがないことも岩盤が固い証拠の一つになっている。銚子大滝は割れ方などを遠目に見ると人工的に堰を作ったように見える。銚子大滝から30分で子の口に到着。湖のわずか手前には水門があって、現在は流量を調整しているとのこと。日光の華厳の滝も落ちる水量を調整している。なお水門は農業用水・発電に利用と言っていた。子の口には遊覧船の桟橋があり、双胴船が停泊していた。

 八甲田リゾートの車が迎えに来ており、先ほど歩いた遊歩道脇の一般道を遡り、八甲田山麓の各々の宿泊先まで送ってもらう。以前は焼山からのコースがツアーにあったらしいのだが、子の口まで5時間を要し、ツアー客が遠方から来る場合には11時を過ぎ、時間が掛かりすぎてしまうことと、大きく風景が変わらず退屈してしまうことも要因らしい。現在は駐車場のある次のポイント、石ヶ戸からとなったらしい。



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