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安土駅〜安土山(安土城址)〜桑実寺〜観音寺城址〜繖山〜観音正寺〜安土駅
平成28年(2016)4月20日 晴れ  参考地図 八日市

1.安土山(198m)三角点なし

 安土駅前に信長の銅像が建っている。知識の薄い私には、安土と言えば信長しか思いつかない。道の向かいにレンタサイクル店がある。年配のご主人はパンフレットを見せ、安土城から滋賀県立安土城考古博物館、安土城天主信長の館を見学するコースを紹介している。自転車を借りないとパンフレットは貰えないらしい。北に向かって大きな交差点に出る。右手100メートル先にフレンドマート安土店が見える。
安土駅  駅前の織田信長像 駐車場越しの観音寺山


 店のフェンス沿いの細い道を行くと、セミナリヨ跡の標識がある。右折し50〜60メートル先にセミナリヨ跡がある。特に遺構はない。一般道を横切りハ見寺方面に行くと、堀跡と思われる場所を通過する。旧ハ見寺側の百々橋に向かわず、石垣沿いに東に行けば大手道のある場所へ着く。
セミナリヨ(神学学校)跡  セミナリオ前にある堀趾か? 大手口までの風景


 山内へ入るには700円を払う。直線の大手道、左右の石垣は写真で見るより雄大で、圧倒される。右の伝前田利家邸址、左の伝羽柴秀吉邸址を見学しながら進む。秀吉邸址の前に現在のハ見寺、伝徳川家康邸址だが、先が読めないので飛ばして先へ。
入口、700円払って入山  大手道、左右に家臣団の屋敷跡 大手道を上から見下ろす

伝秀吉邸址の一部  伝秀吉邸の一部 ハ見寺(伝徳川家康邸)


 大手道を上り切り、左に行けば武井夕庵邸址を過ぎ、右先に伝織田信忠邸址があり本丸とハ見寺跡への分岐になる。
武井夕庵邸趾の標柱  織田信忠邸標識 信忠邸から先へ
織田信忠邸跡

 本丸跡が近くなると一段と石が大きくなる。特に二の丸への入口、黒金門跡は群を抜いている。二の丸には信長の廟所がある。
二の丸手前の門跡の石垣  二の丸跡 信長公の廟所


 本丸手前に佛足石があり、下で見た石塔・石仏同様に石材として利用したものと記されている。本丸跡から見上げる天主台石垣は、崩壊が著しく、当時は更に高かったようだ。東から天主跡へ登る。天主の礎石と周囲の石垣が往時を偲ばせる。天主跡の石垣上からは琵琶湖が眺められるが、当時は眼下まで琵琶湖が迫っていた。
 仏足石拡大 本丸からの天主台石垣 広い本丸の一部

中央から天主へ  天主の礎石群 天主石垣の上からの眺め


 帰路は信忠邸址からハ見寺跡へ向かう。やや高い石段を上れば三重塔が見え、右にハ見寺本堂址がある。ここから西の湖側の眺めが素晴らしい。やや下に仁王門があり、潜って石段を下れば、中腹を巻いて秀吉邸址下を通り大手道に合流する。
ハ見寺跡、右が本堂跡  西の湖側の眺め 三重塔

下った先からの仁王門  中腹の道 登りに見た秀吉邸址を


    
2.繖山(キヌガサヤマ・観音寺山)[432.6m] 二等三角点の標高

 安土城址から一般道路に出て、北腰越に向かう途中で安土城考古博物館方面に進む。桑実寺を目指し、観音寺城址、繖山から観音正寺へ下る予定だが、安土駅まで戻る時間が気に掛かる。堀跡を過ぎ、先の東海道本線を潜る。博物館を見学したいが、安土城考古博物館、安土城天主信長の館を過ぎ安土町桑実寺の集落地の道路を左折する。
標識と奥に繖山  途中から博物館方面を見る 桑実寺は直進


 観音正寺林道との分岐を過ぎると、やや登り加減になり山門が見え出す。山門前からは安土市街が良く眺められる。山門を通るとセンサーがあって、ピンポーンと2回鳴る。張り紙に入山料を本堂手前で払ってくださいとある。
狭い民家集落を行く  山門手前の風景 桑実寺山門


 山門からは石段が際限なく続く。丁目石があったのだが、一丁目は確認しなかった。二丁目には地蔵堂、三丁目辺りはボタン桜と石段の釣り合いが良い。15分かかって本堂に着く。確かに左に料金所があり、300円支払う。本堂に上がれて、薬師如来像をお参りできる。
沢に架かる石橋  楓の多い参道 本堂


 大師堂の先から山道になり、ここにもセンサーがあり通過すると鳴る。少し荒れた感はあるが、石段が続く。五丁目・六丁目を過ぎ、八丁目辺りから観音寺城址の石垣らしきものが現れると、石が散乱し石段の体をなしていない。登山道らしくて良いが。九丁目では狭くなった場所を通過する。
大師堂と奥の入口(出口)  六丁目の石柱と石段 九丁目、城の虎口らしき場所


 十丁目には門跡らしき立派な石垣がある。右下斜面には井戸跡があり、水をたたえている。門先の右が本丸跡とあり広い平坦地になっている。南に行けば、伝平井丸・伝池田丸などがあるが、時間の都合上、山頂へ向かう。
十丁目の石垣  井戸跡 本丸の風景


 本丸から数分下ると、三角点分岐に着く。標識に三角点400メートル、観音正寺180メートルと書いてある。山頂へは急な登りになる。200メートル進んだ手前に立派な石垣が現れる。積み方から城跡の一部と思う。また伝沢田丸と呼ばれる郭跡らしく、ここから南東の尾根に幾つもの郭が連なっている。
繖山の分岐点  0.4q標識 石垣、右に長く続く


 石垣を過ぎた高み一帯が地形図上でも最高点らしく、三角点より10m前後高いが単なる通過点に過ぎない。帰宅後の情報では最高点には、以前鉄塔が建っていたらしい。三角点へは少し下り気味となる。すぐに再度分岐で、直進は佐々木城址経由、観音正寺の標識がある。尾根筋を200メートル進むと、三角点のある山頂(便宜上)に着く。登ってきた南側の展望はないが、他の展望は素晴らしい。
最高点と思う  ミツバツツジの終わり頃 山頂風景

山頂の標識の一つ  西の眺め、中央は近江富士か? 琵琶湖側の風景


 往路を戻る。三角点より少し先に、数株のイワカガミが、さらにシャガが咲いている。桑実寺辺りは時季の花が見られたが、山中ではもう2種類くらいだったか。佐々木城址経由のルートを思ったが、安土駅までの時間が読めず、観音城址下の分岐へ戻り、観音正寺へ向かう。分岐から数分で境内の裏門に続く細い道を通る。
イワカガミ  シャガ 左石垣の上が本堂だった


 境内に入った反対に参道があり、脇の小屋で入山料500円を払う。西国第三十二番札所のためか、遍路姿の男性二人が各堂を巡っている。参道を来れば鐘楼があり、門はないが仁王像が先を守っている。本堂の千手千眼観音菩薩座像にお参りをして参道を下る。こちらも参道は石段で、中央に欄が設けられているが歩きづらい。
表参道からの風景  本堂辺りからの眺め 境内

本堂  本堂前から 参道を下り始めたところ


 途中に九丁目石柱があるので、桑実寺同様この参道にも設置されているようだ。10分弱で駐車場横を過ぎる。石段は更に下へ続き、8分ほどで簡易舗装の道に変わる。日吉神社横に下りてくる。道はまっすぐに新幹線方面に延びている。安土駅までは3q強あるため、バス停を見ると、地域のコミュニティバスのみで、1時間に一本、15時台はなし。一般道をひたすら歩いて安土駅へ。安土城郭資料館は時間がないのでスルーし、地下連絡路を通って改札口へ向かう。
石段途中から上を  日吉神社鳥居 車道から観音寺城址方向を


安土駅 10:34(0.15)10:49 セミナリヨ跡 10:52(0.12)11:04 料金所 11:11(0.20)11:31 天主 11:44(0.19)12:03 料金所 12:17(0.27)11:44 桑実寺山門 12:44(0.15)12:59 桑実寺本堂 13:11(0.27)13:38 観音寺城址 13:51(0.18)14:09 繖山三角点 14:17(0.18)14:35 観音正寺 14:47(0.09)14:56 観音正寺P 14:58(0.19)15:17 一般道 15:26(0.45)16:11 安土駅 

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