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城山(563m)
平成19年(2007)2月25日(日) 晴/曇  参考地形図 箱根・熱海

 観光会館前の駐車場では毎週日曜の6時から9時まで朝市があるらしく、宿から様子が眺められた。さほど大がかりではなく、こぢんまりとした朝市だ。観光会館前の落合橋バス停から、元箱根行きで城山入口バス亭で降りる。余談だが、前日に湯河原駅前でフリーパス(2日間 1000円)を購入してあった。よく見ると利用可能範囲は、湯河原駅から奥湯河原までと幕山公園までだ。従って昨日の鍛冶屋行きには使えなかった。城山入口は、奥湯河原入口で右折し「つばきライン」を大観山方面に登っていく。ここまではフリーパスだが、奥湯河原入口バス亭で一度降りた格好にして、整理券をもらう。

 城山入口からは落ち葉の積もった山道らしい雰囲気だ。つばきラインを車が通過するだけで周囲には人がいない。進むにつれて檜(?)の植林地が続く。上に行くとジグザグに道がつけられており登りやすい。途中一部で、木が倒れていたり、足下が崩れかけていたりと、幕山側のハイキングコースと比較するとかなわない。しかし山中は整備しすぎているのも、個人的にはいただけない。


 自然林が多くなってくると、見晴らしの良い山頂へ飛び出す。山頂の中央には石碑があって、土肥城跡と刻まれている。城跡と言っても遺構らしいものは全く分からなかった。妻が「山頂に来て初めてだ、誰もいないの」と言った後に、しばらくして5、6人が登って来た。私たち同様、城山入口から来ている。


 晴れてはいるが寒く、風も強くなってきたので、椿台へ向かい始める。一度下りきった辺りから足元に石が敷き詰められている。箱根旧街道の趣には程遠いが、それなりに歩きやすく整備してある。つばきラインが見えると椿台の休憩所兼トイレの屋根(案内には椿台レストハウスと載っている)がわずかに眺められる。緩やかに下り切った場所が椿台の休憩所脇。椿台からは「神奈川景勝50選」だけあり箱根側の大観山方面から相模湾・湯河原温泉街を堪能できる。カーブの多い道(主に山間部)の宿命か、駐車スペースにはローリング族が多く休憩中だったり、出たり入ったりを繰り返している。景色はいいのだが足下の周囲を見ると、たばこの吸い殻が散乱し、コンビニの袋・ペットボトル・缶・ビニール・食べ滓などは、まとまって捨ててはある。神奈川景勝50選の地としては、感動が半減してしまう。
椿台、道路側から

 源頼朝が平家討伐の兵をあげたころの縁の地、しとどの窟へ往復してくる。休憩所前から林道(白銀林道)を少し歩いて城山隧道を抜けると右が広い場所になっている。林道はゲートがあるが開いている。ここから白銀林道は南郷山南麓を通り、根府川方面に続いている。弘法大師(本に記載)石像と石灯篭が並んだ舗装された道を下ってゆく。しとどの窟へ400bと石柱に赤字で表示してある。


 ジグザグに下って、「一の瀬経由・幕山へ」の分岐点から少し登ると大きな岩穴が現れる。想像していたものより大きなもので、高さ5〜6b、横10数bはあり、石仏が30体くらいあるだろうか。正面の上からは細い滝のように水が落ちている。椿台に戻りバスで湯河原温泉街まで向かう。ちなみに1時間に1本の運行。


 観光会館裏手にある万葉公園内にある、足湯専門の「独歩の湯」へ行く。レストハウス受付で300円支払い、男女別の更衣室でロッカーに靴を入れ、ゴム製のサンダルに履き替える。ここでは泉と称しているものが9種類ある。底が色々に加工され、足つぼに効き色んな効用があるらしい。妻はレストハウス2階にある足裏マッサージをしたいと言い出した。15分1000円。すっかり足が楽になったと、足取りも軽やかにあとにした。落合橋からやや駅よりの甘味処で休憩し、湯河原駅まで30分強かけて歩いてしまった。



城山入口 10:13(0.33)10:46 城山山頂 11:07(0.29)11:36 椿台 11:47(0.14)12:01 しとどの窟 12:05(0.16)12:21 椿台

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