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鷹取山(139m) 三角点なし    逗子市/横須賀市
平成31年(2019)1月22日 晴れ   参考地形図 鎌倉

 JR横須賀線・東逗子駅を出て、踏切を渡り北側に向かう。250メートルほどで右斜めに入る道が出てくる。細い道が2本あるが、神武寺の標柱・標識がある右の表参道へ入る。
駅左に踏み切り 踏切を渡る 参道入口(右)


 初めはコンクリート舗装されているが、徐々に岩がむき出しの道になる。この辺りは凝灰岩で形成されていると載っている。周囲は常緑広葉樹の林になっている。尾根道に立ち塞がるような所は、殆ど切通に近く岩を掘り進んでいる。
少し先の参道 下は凝灰岩 切通


 切通を過ぎ惣門が見え出すと神武寺駅からの道が合流する。その先にトイレと惣門がある。惣門は享保18年(1733)に建立されたと載っている。初めは東逗子駅踏切近くから、表参道入口付近、現在位置は昭和50年に移設。先でやや広くなり上に鐘楼堂の屋根が見える。左に行けば客殿・庫裏だが、一般の方はご遠慮くださいとある通り、公開はしていない。
惣(総)門 神武寺駅からの道 上に鐘楼堂


 鐘楼堂は安政6年(1859)の再建、梵鐘は第二次大戦で供出し、現在は昭和25年に鋳られたと載っている。 ここから客殿・庫裏が見える。六地蔵を過ぎれば階段の上に楼門が現れる。楼門は宝暦11年(1761)に建立とある。扁額は[醫(医)王山]と読める。ここで初めて中年のハイカー4人に出会う。
鐘楼堂 左屋根−客殿 楼門


 楼門の先は平坦で広い。奥に薬師堂(本堂)が建っている。文禄3年(1594)に建立、山内で一番古く、薬師三尊像・十二神将像が祀られているとある。右には小ぶりな地蔵堂があり、天保15年(1844)に地蔵尊は造立されたとある。楼門の傍には高さ20mの[なんじゃもんじゃ]の大木が立っている。神武寺の広範囲が神武寺城郭遺構として紹介さていたが、中世・近世・現代の遺構かは分からなかった。
楼門(本堂側から) 薬師堂(本堂) 地蔵堂


 薬師堂左手から再び登りだす。敷き詰められた石は直ぐに終わり、後は露出した岩が続く。登りきった所に大きな石板(詳細不明)が建っており、その奥がやや高くなっている。巻き道があり、登っても大差ないが展望もない。この先は尾根歩きになる。
薬師堂左手からの道 大きな石板 尾根歩き


 巻き道を行かず登れば、134.0mの三等三角点があるピークに着く。地形図に載らないピークは神武寺山と一部の案内に載っている。特に南の展望が良く、東逗子市街地、二子山などが見渡せる。尾根上には幾つものコブが現れるが、殆どは巻き道が付けられている。
神武寺山 神武寺山から二子山 神武寺山の先から


 鉄塔を二ヶ所通過する。足元は露出した岩で、大きな岩の隙間を通るなど、小さなアップダウンもあって変化に富んでいる。左脇に[上り 追浜駅]と彫られた岩があるが、岩の間に落葉が多い急斜面を登るようだ。しかし通常コースではない。
最初の鉄塔過ぎての道 二つ目の鉄塔 岩の間を


 山火事注意11番の標識のある南側は眺めが良く、神武寺山と遜色ない。先に行けば鎖場が20メートル位続く。足を置く場所は狭いが鎖に頼らず岩に手を添えれば通行できる。左下に横浜・横須賀道路と発電所(変電所?)が見え出す。
山火事注意11番の見晴場所 鎖場 横横道路と変電所?


 振り向けば先ほど寄った神武寺山が見え出す。前が開ければ展望台が見え、柵の設けられた道が続く。左に進入禁止の道があり、直接真上の展望台辺りに岩登りをしていたのか。高さのある垂直な岩の横を水平に少し進む。
左奥は神武寺山か? 前方に展望台 山頂の手前風景


 壁を回り込み数段登れば開けた鷹取山の中心部に出る。左頭上には展望台が見える。明治から昭和初期に盛んに採石されたと跡と言い、切り立った壁になっている。岩壁はクライミングに適し、練習に励む人達が大勢見られる。そのためか切り立った壁にはハーケンの跡が無数に付いている。標高139mは展望台のある所で、片隅に階段が設けられ登れる。展望台からは追浜市街地・横浜みなとみらい・田浦市街地・各港・観音崎・大楠山・江ノ島などが眺められる。今日は富士山は眺められず。
山頂と展望台 展望台から 展望台から


 整地された広場には東屋があり、追浜側の眺めもよく休憩に良い。クライミング以外のハイカーも多く休憩している。唯一はっきりした標識が建っている。[磨崖仏・追浜駅/浜見台・田浦]の標識に従って追浜駅に向かう。
追浜市街地 広場 広場にある標識


 標識先の採石跡は大きく圧巻の眺めで、途中の出っ張りを越えるようにロープが数本付いている。ここで田浦駅と道が分かれる。裏に回り込んで数分行けば、正面に磨崖仏が現れる。昭和40年頃に彫られたと案内にある。磨崖仏の裏手に回れば小ぶりながら垂直な壁。ここは岩登り禁止とある。下り始めれば目立つ岩壁はなくなり、常緑樹の林の中を下る。
石切場跡 磨崖仏 常緑樹の中を


 追浜市街の家々が間近に見え出し、大きな岩が迫った切通風な場所を通過する。水道施設に突き当たり、施設の柵沿いに進めば、正面に鷹取山の展望台が望める。急階段を下れば車道に出る。
左にみなとみらい 切通 水道施設、奥に鷹取山


 車道を北に向かうが分岐が幾つかあり、どちらを選んでも行けそうだが、大きな道を選ぶ。追浜小学校が見え道が大きく右に折れて数分で横須賀街道(国道16号)へ出る。右折すれば追浜駅に着く。
車道に下り立った場所 車道風景 追浜駅


東逗子駅 11:29(0.03)11:32 参道入口 11:32(0.16)11:48 神武寺鐘楼堂・本堂 11:57(0.07)12:04 神武寺山 12:06(0.22)12:28 鷹取山139m 12:50(0.06)12:56 磨崖仏 12:56(0.09)13:05 車道 13:05(0.21)13:26 追浜駅

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