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 高尾山(100.5m) 一等三角点  神奈川県横浜市
 平成20年(2008)10月13日(月) 晴

 横浜市に高尾山があることは地形図を眺めていて知ってはいた。長津田の国道246号線と東名高速に挟まれた辺りにある。仕事で246号線を走るが、いつも中に入らず通過していた。ふと思い立ち、電車でのんびりと行ってみることにした。

 地図でみると246号線からでは東京工業大学の裏手にあたる。最寄りの駅は田園都市線・すずかけ台駅が一番近い。周辺は横浜にしては緑区と言うだけあり、緑がやや多いとは思うが、大学・住宅地と変貌している。すずかけ台駅から246号線に向かい、線路を跨いで国道の脇に出る。瀬谷方面に国道を跨ぐ歩道橋が架かっている。下からは見えなかったが、歩道橋の上からは東工大校舎が見え隠れする。


 歩道橋からは左右の歩道に降りず、真っすぐに行ける細い舗装された道がある。車輌止めのポールが2本あったが、先に軽トラックがあるので、抜けば入れるらしい。両脇は畑地である。作物畑だが、植木らしいものが多いので、このあたりは植木屋さんと関連があるのかも知れない。左手に東工大を見ながら進む。と言うより、敷地に沿って歩いている。敷地から遠ざかるに連れ、住宅が現れ始める。ゆるく下って行くとやや広い道にぶつかる。この道は国道脇の町田南つくし野郵便局前からの通りである。地図ではバス停が記載されているので、さほど広くはないが周辺の生活道路らしい。

 左折ししばらく歩くと、カーブの手前に左斜面を登るコンクリート舗装の道がある。路傍には「飯綱神社・(高尾様)」と、手作り感一杯の案内がある。斜面を行くと、やはり両側は畑であり、ここも軽トラックが入っている。正面に白い鳥居、その奥に社と見え出す。右手は緑濃い木々が続き、左手は畑地で南から西方面の眺めがいい。ただ建物群だが。社の後は高い校舎がそびえ、調和している風景とは思わないが、時代の流れで仕方がない。


 緩やかな坂を100m程行けば飯綱神社である。社の横には由緒が書かれた案内板が建っている。八王子市にある高尾山薬王院・飯綱大権現を勧請したと書いてあり、1660年頃の地理誌に高尾原と地名があることから、それ以前にあったと・・・云々とも。神社にはいくつかのベンチが設けられており、晩秋から春先くらいは、のんびり散歩にはいい場所だ。神社から眺めると、人影と言えば老夫婦が木陰で休憩しているのと、農作業をしている一人だけである。一等三角点が鳥居の左斜め後ろに、草花に埋もれるようにある。東工大側は駄目だが、南から西に懸けては見晴らしがいいし、東は木々の間から東名高速がわずか見え、周囲の緑が畑地と違い目に心地よい。三角点があるのも頷ける。帰路はすずかけ台駅まで戻る。


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