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大 山(1251.7m)三角点あり 厚木市・伊勢原市・秦野市 平成16年(2004)1月2日(金)晴 参考地形図 大山 神奈川県に来て初めてのハイキングが大山詣りになるとは思ってもいなかった。単にハイキングなら山名はないと思うが、小机城址に行ってはいるが。2年弱経ってようやく出かけたのも、妻が同行すると言ったのが一番の要因かと思う。阿夫利神社は有名すぎるので初詣などで駐車場が混雑すると思い、自宅を5時半に出かけた。1月2日のためなのか道路は全く混んでいない。横浜青葉から東名高速で厚木まで、R246を沼津方面に行き、伊勢原市街の板戸の信号を右折、第二駐車場へ6時半着。本に紹介されているように、50台は駐車できそうな所だ。早いほうかと思っていたが、私の車のほかに3台分のスペースがあっただけだった。ここは有料なので先に駐車料金を支払う。 7時をまわり、ゆっくりと出発。すぐに土産物屋と宿坊(?)が立ち並ぶ階段を登って行く。豆腐料理が有名で話には聞いているが、目に見て確認するのは初めてである。帰りに時間があれば食べていこうと決めている。10分ほどでケーブルカー駅(追分駅)の手前に着く。駅は右手に入った場所にあるが、ケーブルカーは8時30分から営業開始とあるのでまっすぐに進む。すぐに階段となり登りが始まるが、右に行けば「男坂」、そのまま行けば「女坂」とある。大山寺経由で行こうと女坂を歩くことにした。男坂はかなりきついとの情報もあったため、いくらかでも楽な方を選んだのが正解。弘法の水・子育地蔵・逆さ菩提樹等「女坂の七不思議」と言われる案内板が立っている。いつも思うことではあるが、土留めのためであるから仕方がないが、数十センチの高さの階段は非常に歩きづらく、久しぶりに歩く私どもにはこたえる。前不動明王のお堂が現れ、奥の高みに大山寺の階段らしき物が見える。 ![]() ![]() ![]() 左手に進み行くうちに大山寺の階段下に出る。以前は現在の下社にあったとのことだが、明治の神仏分離で下に移されたそうだ。参拝者と思われる人が鐘を撞いている。朝のおつとめなのか、本堂(かな?)内から僧侶の読経の声が表まで聞こえてきている。我々はお賽銭を上げ、手を合わせて先へ進む。 大山寺右裏手に不動前駅への道を分け、直進はまた登りにかかる。30分弱かかりやっと下社前に到着。社は真新しい階段を数十段登った上にある。階段の手前はかなり広く、設備の整ったトイレ、右には3軒の茶店、左奥にはケーブルカー下社駅への道が続く。私たちが着いた時間にはケーブルカーも動いており、人々で賑わっている。ここで妻はあらかた体力を使ってしまい、私のみ山頂へ行こうかと話していたが、見晴台までは平坦な道なのでとりあえず見晴台まで行こうと決まった。休憩後、下社のお参りは後回しにして二重滝経由で見晴台へ向かった。 ![]() ![]() ![]() まもなく二重滝へ着く。小振りな二重神社が建っている。滝事態は冬のためか水量も多くなく、感激するほどのものではなかった。ここを過ぎたころからモミ類の大木が目立ってくる。案内板にも原始の状態を保っているとあったようだが。途中で下社が眼下に見える。 ![]() ![]() ![]() 緩やかに登ってゆくと尾根に向かい、空が見え出すとすぐにあずま屋のある見晴台へと出る。右には日向薬師へと向かう道が下っている。かなり広い尾根上の平坦地でベンチも多く設置されている。正面には大山山頂が見え、ベンチからは厚木から相模原?方面が見えるが、今日は霞んでぼんやりしている。山頂までコースタイム60分、時間は十分にあるため妻は山頂まで行ってみると言い出した。確かにゆっくり行っても12時くらいには山頂へ着けば、暗くなる前には駐車場に帰れる時間帯である。 ![]() ![]() ![]() 標高差約500mの山頂を目指して歩き出す。途中からは落葉樹にかわり、葉が落ちた木々の明るい道を登る。時々先ほど休憩していた見晴台が見おろせる。妻はやっとの思いで登っているので、見晴台がかなり遠くに見え、標高を稼いだことに感じ入っている様子だった。目の前にアンテナが見え出す辺りから道がぬかるんできた。1週間前に降った雪がわずかに残り溶けたのか、単に霜柱が溶け出しているのかは不明だが、何しろ歩きづらい。 ![]() ![]() ![]() 一踏ん張りで山頂に着く。直下から靴が数センチ高くなるようなぬかるみである。最も高い一角に阿夫利神社本社(奥社)が祀られている。横は時季には御札なども売っていると思われる建物、その前には山頂標識、やや離れた中央よりに三角点がある。登っているときは風が遮られて薄着でもよかったが、山頂は建物の陰か、一段低い場所で風を遮るかでもしないと寒く感じられる。奥社から下がった所にある(奥社から直接登ってくれば鳥居がある・・・本来の道)売店でそばと豚汁を注文、各々500円だったが食べた。妻は山で食べるからうまいと盛んに言っていたが、豚肉は入っているが、モツも入っており辛さからみてモツ煮の汁が多いものと言う感覚だ。しかし暖かい食べ物はこの時期にはありがたい。 ![]() ![]() ![]() 山頂から下り200mも行くとヤビツ峠との分岐を通過する。ヤビツ側はやや道も細く雪が少し残っている。近いうちにヤビツ峠側にも行ってみたい。途中で富士見台に出るが、正面に富士山がうっすら見えるだけだった。本来の道の方が歩き始めから斜面がきついようだ。登りに見晴台から来たのは私どもにとって正解だったようだ。また常緑樹は山頂直下まであったように記憶している。杉の大木に「夫婦杉・500〜600年・・・」と案内が唯一あったか?。追分から、また見晴台からの道の一段一段の高さがあり足を上げるのに大変だったが、こちらはそれ以上に感じられ、いい加減に終わらないかと思うくらいに木々の間に下社が見えだした。少し下ると幅の狭い急な階段が現れ、笑う膝をこらえて夫婦ともに手すりに捕まりながら下る。下り立った所は下社の左手、そこには案内があり奥社へ行く人は御札を頂いて行くのが通常なのだろう。遅ればせながらお参りをし、妻は親兄弟に御札を買っている。午前中とは違い、ごった返すとまで行かないが、かなりの参拝の人々である。 ![]() ![]() ![]() 下に行き売店で休憩、コーヒーと味噌田楽を買って腹ごしらえをしたが、さすがに二人とも歩いて下る気がせず、ケーブルカーで一気に下がることにした。見た目には30人くらい乗れるのかと思っていたが、実際に詰めて乗るとそれ以上乗っている。数えもしなかったし、係員に聞いてもいなかったので分からずじまい。不動前駅に止まり追分駅着。お店の間の階段を下る途中には、幾軒も豆腐料理の案内があり、コース5品で安くて1700円から、多いのは2000円強だったようだ。NHKの番組に出ました等の案内の掛かった所もあったが、かなり下まで来てしまい、私たちはフジテレビ云々とあった店(宿泊施設があり荘と付いているので宿坊か)に予約なしで飛び込んだ。快く座敷に案内されたが、私たちの後に女性が一人来ただけであった。聞いてみると一段落付いた後なのだそうだ。5品と6品との違いは卯の花の煮物があり、7品ではごま豆腐が付いている違いだったが、奮発して7品のコースを注文した。5品目は豆腐(冷や奴)・湯葉を巻いた煮物・ガンモ風の丸く揚げた物(アジサイ揚げと言っていた)・豆腐ホイル蒸し(焼き?)・もう一品がとろろ蕎麦。私は味音痴なのでよく分からないのだが、しっかりした豆腐で旨いと妻は言う。みそ汁・ご飯・香の物が付いており味わって食べれば、量的にはちょうどよい。 第二駐車場の順番待ちでかなり下まで車が連なっている。4時近くなのにまだ来る人がいるのに驚いた。順調にR246まで走れたが、厚木インターはすでに渋滞中(帰ってニュースを見ると秦野・中井あたりから混んでいたらしい)、しかし大和トンネルを過ぎると走り出し、後は順調に帰宅できた。 −−−あまりのゆっくりペースで参考にならない時間−−− 第二P 7:02(0.11)7:13 追分け 7:14(0.28)7:42 大山寺 7:55(0.35)8:30 下社 8:48(0.36)9:24 見晴台 9:50(2.03)11:53 山頂 12:30(1.28)13:58 下社 ケーブルカーにて追分け |
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