トップへ戻る 一覧へ戻る

三浦半島散策【武山(200.4 m)・砲台山(204m)・富士山(182.9m)】
平成19年(2007)5月4日(金) 晴   参考地形図 浦賀

 ゴールデンウィーク真っ直中、混雑を思うと遠出は止め、三浦半島の三崎でマグロ丼を喰って帰ってこようかと出かけてみた。ついでにツツジが有名な武山山頂の持経寺(武山不動)に寄って、そこから三浦富士を経由し京急線の駅まで歩く。案内本に載っているJR横須賀駅、または京急の横須賀中央駅から三崎方面行きのバスに乗るものと、渋滞を避けるならJR横須賀線・衣笠駅まで行く事を勧めている。今回は後者で行くことにして、駅を降りて右に行き、衣笠十字路を右に曲がった左に京急バス衣笠営業所前のバス停で乗車した。

 竹川バス停で降車。バス停の先数十bで左折し川を渡るが、そこには和菓子屋(さかくら総本家)さんがある。住宅地の緩い坂を登っていくと、直進する道は下るが、武山には左後方に登って行く。入口には「5月3・4・5つつじ祭りの為、車の進入を控えてください」と看板が出ている。しばらくして道の両側にはツツジが植えられており、紫・白色と咲いてはいるが、時季が遅く殆ど咲いていなかった。途中に横須賀水道局の建物(武山高区配水?)を右に見て、更に行くとやや勾配がきつい坂道になる。
竹川バス停先のコース入口 ここから武山不動の幟あり 途中らの眺め


 登り切った正面の平坦地では、浴衣姿のご婦人方が輪を作り踊っていた。つつじ祭りの開催中で地元の各会の人達らしい。盆踊りならぬ五月踊り(?)を音楽に合わせ踊っている。隅には何店かの屋台も出ていた。その向こうにはコンクリート造りの休憩所が建っており、屋上には更に一段高くなった展望台まであった。
境内入口 婦人方の踊り 武山不動尊・右は鐘楼


 屋上からは不動尊方面以外は展望が良く、屋上で食事をしている人達が何組かいた。しかし今日は暑く長時間いる気はしなかった。建物の周囲はツツジが植わっているが、終わりに近かった。そう言えば、つつじ祭りが5月上旬までとなっているのも頷ける。不動尊は休憩所の反対側にあり、数十段の階段を登れば正面に建物がある。不動尊にお詣りをし休憩する。地形図では休憩所側に測量点が記されているが、武山不動(持経寺)側のある方がどう見ても高い。まあ高いのと三角点は関係ないが、三角点を確認しないまま出発してしまった。
山頂部の躑躅 休憩所屋上からの展望 休憩所屋上から不動尊


 無線中継アンテナ脇の道を下って行く。平坦に近いコースの尾根を歩く。今日は夏日を越える予報だが、確かに暑い。しかし緑が直射日光を遮ってくれるため、幾分和らぐ。砲台山へは三浦富士への道から分岐し左に折れて数分で着く距離である。砲台山山頂は巻き道と直接山頂へ出る道があるが、どちらを通っても大差ない。下が濡れているときなどは巻いた方がいいかと思う。直接斜面を十bほど登れば山頂である。中央にはコンクリート製の円形砲台跡が地面に残っている。第二次大戦中の跡らしいが、目的は分からないが巻き道脇にもコンクリート製の太い支柱が二本あった砲台跡横に第三管区海上保安本部の武山アンテナが建っている。山頂からの展望は全くないし、木陰もなく日差しが痛い。分岐まで戻り富士山(三浦富士)へ向かう。
砲台山分岐標識 砲台山々頂中央に砲台跡 尾根歩き


 一度尾根を下って鞍部まで行けば、そこから一息で富士山山頂に出る。武山から砲台山までと同じような距離である。山頂には浅間神社が祀られている。石の社が2つ、石碑がいくつかある。山頂部の周囲は木立が多く見晴らしが良いとは言えないが、所々で木々の間からの展望はある。武山も山頂に近い上の方が眺められる。少し休憩しようとするが、座れる場所はさほど多くなく、ハイカーが多く座り込んでしまい、休憩もそこそこに下ってしまった。
三浦富士山頂 二等三角点 三浦富士辺りからの眺め


 石段を下るのだが、社右奥には直接長沢へ下りる細い道が付いている。ハイキングコースは所々階段状に整備してある。そんな道を下った正面に警察犬訓練所がある。道は左右に分かれ、紹介されているのは右手を通り、津久井浜駅まで歩く。私たちは少しでも時間短縮が出来る方の、京急長沢駅に向かった。(案内板があり近道長沢駅30分と手書きしてある。因みに津久井浜駅へは40〜50分)しばらく進むと畑地を通り、津久井小学校下を抜け、一般道を渡って線路沿いを左折し駅まで。長沢駅からは6分程度で三崎口駅に着く。
警察犬訓練所 畑地から海岸方面 歩いてきた山並みを

麓にの浅間神社鳥居 京急長沢駅手前 京急長沢駅


 駅前から三崎港経由・城ヶ島行きに乗車する。バス乗り場は長蛇の列、やっと乗車をしたが、満員を通り越している。発車間際に係りの人が、「中の方、一歩前へお願いします」と呼びかけている。一人でも多く乗車させたいのだろう。駅前を出たところから既にノロノロ状態が続いた。通常の何倍も掛かり三崎港バス停に到着。ここで降りるにも時間が掛かってしまっている。私たちは急遽、折角だから城ヶ島まで行き、三崎港は帰りに寄ればと車内にとどまった。三崎港からは渋滞もなく城ヶ島大橋を渡って着いた。しかし想像していた観光客数ではなかった。バス乗り場には帰りの観光客が列をなし、バス2車輌は十分にいそうだ。まだこのときは自分たちもこれに巻き込まれるとは思ってもいなかった。列を尻目にお昼にしようと、何軒か店先を覗いたが、バスの寿司詰めで少し疲れたのでと、りあえず喫茶店でコーヒータイム。食事処も沢山あり迷ってしまうが、灯台公園に向かった奥の港屋さんで、マグロ丼セットを食べ、ゆっくり休憩をする。
食事処 港屋さん 灯台を下から 灯台公園から海岸


 灯台公園を簡単に観光し、バス停に向かった。ここで来た時の状態以上にバス待ちの観光客が並んでいる。私らも30分は並んでいたが、周囲の声の中に2時間待っていると言う人がいた。京急バスの社員だろうか、時々情報を聞かせてくれる。城ヶ島へ来る渋滞でバスが巻き込まれ、時間が掛かっているとのこと。また今乗車しても三崎口駅方面が渋滞で、どの位時間を要すか分からないそうだ。情報では三崎口駅まで、歩けば1時間20分掛かるらしいが、待っていても仕方なく三崎口駅へ向かって歩き出す。私たち以外にも数十人は歩いて行くつもりらしい。1/3程来たところで、後からバスに3台抜かれた。しかしそのバスも詰まったり、流れたりと、我々とあまり時間は変わらない。結局駅まで1時間30分程度で到着。すると妻がバスの運転手と話している。何を聞いているかと思えば、バスに追い越されたのが納得出来なかったらしい。運転手の話では三崎港より手前のバス停から3時間かかって着いたそうである。それを聞いて歩いた労力に満足したらしい。
灯台公園から海岸 投打公園から土産店 暗くなった三崎口駅


コース入口 10:32(0.30)11:02 武山 11:33(0.16)11:49 砲台山 11:59(0.27)12:26 富士山 12:35(0.38)13:13 京急長沢駅
城ヶ島バス折り返し場 17:15(1.33)18:48 三崎口駅

一覧へ戻る