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三峰山(934.6m) 三等三角点・鐘ヶ嶽(561.1m) 三等三角点   
平成24年(2012)12月26日(水)  晴/曇り   参考地形図 厚木・大山

 煤ヶ谷バス亭から谷太郎川沿いに進む。案内に従い正住禅寺前を過ぎ約5分で登山道口に着く。畑沿いを先へ行くと、堰堤の前に鹿除け柵がある。開け閉めして熊出没注意の看板を横目に奥へ向かう。植林された山道を登る。自然林に変わった辺りからは、左後ろに相模湾が眺められ、光った海面に江ノ島がくっきり見える。陽が落葉した明るい林に射し、歩いていて気持ちが良い。左前方には三峰山の山稜が見えてくる。また杉林に入ってしまう。

 鹿除け柵の扉があまり距離をおかず2箇所あり、通過すると物見峠分岐に着く。分岐手前で、同じバスで来た同年輩の男性に追い越されしまう。この人は大山へ北尾根から行くと言い物見峠へ向かった。20分弱で山の神と言われる場所に出る。木製の社が建っており、辺室山辺りから経ヶ岳方面が樹間から眺められる。ここで三峰山までの半分強で、標識には山頂まで2.35qとある。
登山口 自然林の明るい斜面 三峰山の山並みか?

逆光での相模湾の眺め 物見峠分岐 山の神の社


 この先は急峻で鎖場・崩壊地が多く、引き返す勇気も必要と記された標識が目立つが、狭い尾根に丸太の階段があったり、確かに大きく崩れた場所があって、近いうちに通れなくなるような気もする。右手には時々丹沢山稜が見え隠れする。前方に大きく構えたピークが見え出す。今立ってるピークとは大きさが違うので北峰らしい。鞍部まで下るとベンチがある休憩所になっている。登り返しは100メートル位だろうか。殆ど埋もれた丸太の階段が上まで続き、登り切った場所は単なる狭いピークだが、周囲はが見渡せる。ケルンらしき石積みがあるが、登山者が記念に積んだのか、宗教的なものなのか分からない。
丸太階段 大きく崩れた斜面 途中で丹沢主稜方面

北峰?直下のベンチ ピーク手前から振り向く ピークとケルン?


 下りは直ぐに鎖が続く。特に鎖に頼らなくてもすむが気はやすまる。しばらくして見過ごしてしまいそうな祠?があり、札が納めてある。木の間から目指す山頂方面が見える。鞍部の細い場所を過ぎると、鎖を併用した梯子が次々と現れる。紹介本には中峰があって、山頂は南峰となっているが、どこが中峰だったのか、全く意識することがなく気づきもしなかった。山頂は広くはないが、ベンチもある休憩には良い。西には丹沢の山稜が樹間越しに眺められる。休憩中に私より大分遅く発ったであろう男性が着き、休むことなく下っていった。
続く鎖場 途中の祠 山頂下の鎖と併用した梯子

山頂の南峰 山頂付近から丹沢方面


 下りは急で鎖が多く設けられている。こちら側は大きな岩に足場を穿った場所が数ヶ所あり、鎖を頼りに下る。南に見えるピークとの鞍部で尾根から逸れて下る。ベンチもある。直進すれば大山に繋がる。ジグザグしながら下がれば、沢沿いに歩くようになる。倒木が多く目立つ箇所もあるが、登山道はそれなりに整備はされている。土留め用材などが多く沢筋へ落ちているので、崩れることが多い場所が目立つ。数回丸太の橋を渡り返す。山道から明るい平坦地に出る。不動尻と言うらしいが、広い駐車場と青色のトイレが完備されている。この奥に県立のキャンプ場跡があるようだ。
鎖の下に二段の梯子 大山の分岐から少し下 倒木の多い通過場所
鎖が設けられた一枚岩
何回も渡る沢に架かる橋 不動尻に出たところ 不動尻先で、鐘ヶ岳を


 舗装された道路を広沢寺へ向けて行くと、やや上り坂になる。山の神トンネル手前の小さな橋から右に行けば鐘ヶ嶽と標識がある。トンネル内は真っ暗で前方の出口だけが明るい。目が慣れないため、足下は全く見えず、出口を頼りにに歩を進める。出た右側にトイレの設けられた広場があり、奥が鐘ヶ嶽登山口となっている。このまま広沢寺温泉入口まで下ろうとしたが、時間に余裕があるため鐘ヶ嶽に登ることにした。脇ににトンネルの手前にあった登山道は、ゆるやかコースとして書いてある。尾根筋に出るまではきつい登りが続く。途中鎖が取り付けられているが、使用しなくても問題はない。尾根に出ると反対側からゆるやかコースからの道と合流する。同じ登るならトンネル手前で来れば良かった。
トンネルを抜けた場所 急登が始まる登山口 尾根での合流点


 道を右にとり掃き清めたような尾根筋を登る。木の多くが根を露出している。以前に歩いた近くの白山の尾根を思い出す。植林された中だが、右斜面は自然林が残っている。古いが鹿除けの柵が続いている。尾根に出てからは緩やかな登りで、小さなピークはあるが右を通過する。山頂に着くと、後ろ向きの2体の石像が目に入る。休憩ベンチ、端に七沢城址の案内板、南側のフェンス近くに三角点、展望はない。
尾根の景色 山頂端からの眺め 山頂の風景・中央に石像


 山頂から数分下った場所に浅間神社があり、社殿の建っている場所は広くないが、東側は木もなく遠くの市街地まで見通せ、格好の展望台になっている。鳥居から下は石段が続く。紹介本では380段以上あるらしい。1段の奥行きが狭く、逆ハの字で靴が1/3はみ出す場所が多い。この石段が終わっても10数段の石段が何ヶ所の現れる。枯れ葉・小石が多く滑りやすい。途中何ヶ所か、近くの山並みが見えるが、樹林の中の急坂を下る。
浅間神社 神社からの眺め 社殿下の鳥居から


 本に拠れば登山口の鳥居から社殿まで30丁目あるらしい。下りなので逆に丁目が少なくなるが、10丁目までは高さ1メートル位の石柱で、四面に丁目、年号、当国○○村、寄進者などが刻まれている。9丁目からは石柱ではなく小振りな石仏らしきものに、丁目と大日如来、不動尊などと刻んである。あてにならないが、丁目の石柱間は大凡50メートル位に感じられたが、旧尺貫法では一丁は約110mなので、何か違う決まりがあるのだろうか。

 かなり下った場所に上部に電気を通した鹿除け柵があり、倒れている柵が多い中では新しい。竹林が見えてくると下に民家、正面には鳥居が見え出し、石段を下りれば舗装道に出る。右に少し行けば、広沢寺温泉入口バス亭と上谷戸バス亭(記憶が薄い)との分岐があり、始発に乗りたいため左に折れて狭い道を進む。広い道路を潜り旧道にバス亭があるのだが、名前は七沢折返しとなっている。
次々に出てくる石段 丁目を示す石柱 登山口(浅間神社参道)


登山口 7:33(1.01)8:34 物見峠分岐 8:45(0.18)9:03 山の神 9:06(0.52)9:58 北峰下 10:07(0.18)10:25
北峰 10:25(0.26)10:51中峰 11:12(0.17)11:26 南峰 11:26(1.02)12:28 不動尻 12:45(0.21)13:06 隧道
出口(鐘ヶ嶽登山口) 13:13(0.16)13:29 尾根 13:29(0.26)13:55 鐘ヶ嶽 14:07(0.54)15:01 鐘ヶ嶽登山口 15:01(0.09)15:10 七沢折返バス亭
 
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