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南山(544m)三角点なし      相模原市緑区(旧津久井町)
平成31年(2019)1月30日 晴れ   参考地形図 上溝・青野原

 JR橋本駅から[鳥居原ふれあいの館]行きバスを利用する。中開戸バス停で降車しバス停先100メートル右脇に[ここは 中上 標高274米]と標識がある。その先10メートルで左斜めに入る。緩やかな登りが続き、150メートルで二股になるので左へ進む。二股から150メートル程でゲートのある南山遊歩道入口が見えてくる。
中開戸バス停  左に入る 南山遊歩道


 遊歩道に入り、200メートル先のカーブした所から山斜面に入る。このルートは一般的なものではないようで、地図には破線で載っており各種案内にも紹介されてない。地図は小さく細かな地形が分からずルートがはっきりしないが、踏み込んだ後は直線に見える。周囲は杉の薄暗い植林地になっている。
遊歩道入口の標識 遊歩道ゲート 登山口(中央)


 入口には南山遊歩道の標識があるが、舗装林道と山道のどちらを指すのか判断しづらい。破線とは言え以前に歩かれていた痕跡があるだろうと踏み込む。直ぐに右に登る道と、直進し水のない沢を越えて進む道が分かれる。どちらも作業道に見えるが直進方向が太くはっきりしている。ここで地形図を出して方向を確認すべきだったが、直進する道を選んだ。緩やかな登りで足元も良く踏まれて歩きやすい。右側に沢が徐々に迫り、やがて沢に下り立ってしまい沢を渡るようになる。先は全く踏み跡がなくなり戻ろうと迷ったが、尾根を詰めれば地形図の508m地点辺りの尾根に出るはずと登る。
登山口標識 直進・右と分かれる 歩き始めの植林地


 尾根は上に行くほど斜面がきつくなり、左寄りに尾根筋が向かっている。木のまばらの場所もあるが、全体では密集し薄暗い。登り始めから少しの間は手入れされ、間引をされているようだが、上に行くほど手が入いらない杉林に思える。足元には枝・葉が多く、土壌が崩れやすく滑りやすい。杉等に捕まりながら、なるべく足の置きやすい所を選び登る。
右に沢 木のまばらな風景 枝が多い急斜面


 休み休みどうにか尾根近くになり笹が茂ってくると、正面に小屋風な建物が見えだした。尾根に上がってみれば権現平の100メートル手前にあるトイレだった。1時間少々掛かって尾根に出たが、当初思い描いた位置と大幅にずれ、方向が約90度左に寄ってしまったが結果的に良い場所に出られた。やはり入口から直進せず右に行くのが正解らしい。地図などの確認は怠ってはいけない。数メートル先に機能していない動物除け柵があり、潜れば前方に権現平端の東屋が見える。
尾根に出る手前 権現平 トイレ 権現平 休憩所


 平と名が付く通り広く平らな草地になっている。東端に山頂標識と三角点があるが、何等か判読できない。権現平は地形図に記載のない(568.6m)の地点。標識は見える範囲に連続して設置されている。三角点の東側は伐採され、権現平展望台となっている。
権現平 標識の一つ 権現平 三角点側から 権現平 展望台


 眼下に宮ヶ瀬ダム、左寄りに南山の中腹辺りに緑色の展望台らしきもの、右寄りに高取山・仏果山が間近に眺められる。南山には韮尾根・あいかわ公園・南山山頂方面に向かう。すぐ下に祠があり注連縄が下げられているので、地元では祭事を行っているのだろう。祭神が何々権現であれば、名前の由来なのだが。祠から直ぐ動物除け柵があるが、こちらも完全に閉まらない。
権現平展望台から 石の祠 害獣除けのゲート


 斜面の薮漕ぎもたまには良いが、踏み固められ良く整備された道の尾根歩きが一番。尾根の両側には笹が多くなり地形図上の544m地点手前辺りで東南林道とあいかわ公園・南山の分岐になる。
東南林道の分岐 分岐点標識 途中の風景


 小さな起伏はあるが、ほぼ平坦なハイキングコースである。左奥には樹間から串川・長竹地区・長竹カントリークラブの西半分が見える。南山への登り手前にも、長竹地区との分岐があり、登りきれば南山山頂に着く。
串川地区側 左は長竹地区方面に 南山へ最後の登り


 山頂は北側の見晴らしはないが、南の宮ヶ瀬湖を中心に仏果山・塔ノ岳・本間ノ頭・蛭ヶ岳・焼岳まで広範囲に眺められる。残念だが今日はすっきりしない天気で、山並みは霞み雲も多い。南に下れる踏み跡が確認でき、権現平から見えた緑色の展望台に行けるようだが、標識・案内の類いはない。
南山 南山から 南山から


 下りきる途中に、青山・大堀地区の分岐が現れる。右には樹間から宮ヶ瀬湖が眺められ、長くはないが鎖場が現れる。
南山の下り途中 葉が落ちた樹間から 唯一あった鎖場


 やや登り返せば477m地点に着く。ここも南側は伐採されて南山と遜色ない。ここから急斜面になり、杉林を抜けると休憩所と鉄塔がある390m地点に着く。鉄塔脇からあいかわ公園側に下り、宮ヶ瀬ダムを目指す。
477mのピーク 477mのピークから 東屋と鉄塔


 東屋・鉄塔の先は急斜面になり、木製の土留め(階段)がひたすら続く。所々なくなるが、結局最後まで階段状に整備されている。中津川から立ち上がった斜面を登るには、この位の整備が必要か。東屋から8分で[あいかわ公園花の森・冒険広場]の丁字路の分岐になり、宮ヶ瀬ダムは花乃森方向へ右折する。
木製の土留め(階段) 公園広場の分岐(冒険・花) 丁字路を右折し下る


 丁字路から14分で車道に出る。ダム方面に向かえば左後ろに下る道があり公園に行ける。正面にダム管理事務所が見え出した左手には、宮ヶ瀬ダムの全貌が見え出す。
車道に出る あいかわ公園は左後へ 正面にダム管理センター


 ダムの上は幅広く、また長さも400メートル以上ある。湖面側、下流の眺めも良い。半ばに展望塔があり3階が展望所になっており、4面ガラス張りで周囲が見渡せる。隣にダム下に降りられる無料エレベーターがある。折角なのでインクラインで降りようといたが、今日は点検で営業をしていない。乗り場の前には[水とエネルギー館]があり、20名程が案内され入って行く。他の観光客は数人程度が見受けられる。エレベーターで下に向かう。ダム上が1階、B1とB2は通過、ダム下がB3とエレベーター内に表示がでている。降りて長い地下廊下を進み外に出る。
仏果山側 ダム上から湖面を 新石小屋橋側

右手前がエレベーター インクライン乗り場 長い地下廊下


 廊下の先右上に点検中のインクライン車両が見える。下から見上げるダムは迫力がある。時季による放流は見応えがあるらしい。下流に新石小屋橋が架かり左岸に渡る。橋上からのダムが全容が撮れる。ロードトレインの愛ちゃん号が整備なのか隅に駐まっている。更に下流の石小屋ダムがあり、右岸側におおさわの滝がある。
点検中のインクライン ダム下から 新石小屋橋過ぎて

愛ちゃん号 石小屋ダム ダム上から下流を


 ゲートが設置されたハイキングコース入口標識を過ぎる。集落内を下り加減に行けば、国道412号の愛川大橋が見えだす。国道手前を右折し愛川大橋を潜り、脇を登れば橋上にあるバス停に着く。ここは1時間に2本なので、余裕なら半原バス停まで歩いても良い。
ハイキングコース入口 集落の間を抜ける 愛川大橋バス停


中開戸バス停 8:40(0.09)8:49 南山遊歩道入口 8:49(0.02)8:51 山入口 8:51(1.12)10:03 尾根(権現平) 10:23(0.24)10:47 南山 11:00(0.14)11:14 477mピーク 11:14(0.05)11:19 東屋・鉄塔 11:19(0.22)11:41 車道合流 11:41(0.06)11:47 ダム管理センター(ダム) 12:13(0.08)12:21 石小屋ダム 12:21(0.11)12:32 愛川大橋バス停

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