吾妻山〜鷹取山〜高麗山
平成26年(2014)1月11日(土) 参考地図 平塚
1.吾妻山(135.9m)
二宮駅改札口を出た所からゆるキャラが出迎え、様々なイベントを実施中。今日から2月9日まで「菜の花ウォッチング」、Wラリーと称して、スタンプラリーとレシートラリーを開催している。公園入口にはスタッフ数人がチラシを配布している。幾つかコースはあるが、駅から近くて便利な役場口から。およそ300段の階段を登り終えれば、主散策道に加え、左右に幾つも散策道がある。良く整備された公園で気持ちが良い。途中では水仙が見頃で、多くの人がカメラを向けている。右手の浅間神社を過ぎるとローラー滑り台があり、奥に真新しい公園管理棟とトイレも見える。
  
上が吾妻山山頂(135.9m)で広い草地で北隅に高さ数mの展望台があり、富士山の絶景ポイントとのこと。また丹沢・富士・箱根・相模湾・江ノ島は眺められ、確認出来なかったが、初島・大島も見えるとある。西端の一部に菜の花が植えられており、それを前景に富士山を撮るのに混雑している。帰路は南から下り、すぐに吾妻神社横に出る。参道を降りればコースの一つ、梅沢口となるが、神社右から管理棟・浅間神社を経て駅へ向かう。
山頂菜の花と、奥に展望台 |
菜の花と富士山 |
小田原・箱根の山 |
  
2.鷹取山(219.0m)
二宮駅南口から国道1号線を平塚方面へ左折する。20分少々で交差点名「六所神社入口」に着く。赤い鳥居と大きな神社名の石柱が建っており容易に分かる。平地の参道らしく、直線で神社に向かっている。途中で東海道線の下を潜る。先には欅の大木があり古さを感じさせる。案内には寒川神社・川匂神社・比々多神社・前鳥神社・平塚八幡宮の分霊を合祀し、創建当時は柳田大神と称されていたが、相模国総社「六所神社」と変わったとある。社殿と石垣は小田原北条市時代ともある。社殿横では樽酒を御神酒として無料で飲ませている。
  
神社から県道63号線を北上し、大磯町生沢にある東の池を目指す。池の中に厳島神社が祀られている。江戸期に潅漑用の池として築造されたとある。池は蓮(時期的に枯れている)が多く、花はどうなのだろうか。県道を数十メートル行くと、向かいに観音寺と案内がある。この小径を進むと鷹取山は左と標識がでている。
新幹線が通る県道から鷹取山 |
東の池と厳島神社 |
観音寺の道へ進んだ場所 |
  
道なりに行けば小田原厚木道路を潜る。道路脇に関東ふれあいの道と標識が建っている。想像では観音寺辺りを通って行くものと勝手に思っていたが、ここがふれあいの道だったとは。すぐに尾根筋で出ると変則な十字路になっている。山頂は右。しばらく尾根歩きが続く。自然林が多く、大木も目立つ。
尾根までの関東ふれあいの道 |
尾根に出た場所 |
尾根の先 |
  
鳥居が現れ、やや急な登りとなり、丸太の階段が続く。階段が終わった左に小さな祠があり、土留めされた所を登れば、鷹取神社の社殿が見える。山頂は社殿左から裏に向かう。裏はちょっとした広さがあり駐車場になっているようだ。先には未舗装の道が登ってきている。左手奥が山頂で、三等三角点はあるが、周囲は木が多く何も見えない。案内板にはタブノキ・カゴノキ・スダジイなど、この地域の原植生をとどめてている貴重な場所で、鷹取山社叢林として神奈川県指定天然記念物となっていると記されている。往路を戻る。 尾根に出た場所では、左の関東ふれあいの道は行かず、右斜めに下る。民家裏に沿って回り込み、門脇に出る。数分で県道に出て、側に西生沢バス亭がある。神社で熟年カップル以外に誰との会っていない。
  
社殿裏、山頂は左手林の中 |
中央の黒い点が三角点 |
中央の電柱横から下りてくる |
  
3.高麗山(168m)
県道を南下する。国府小学校の交差点を左折し、大磯駅近くまで歩き、高麗山公園内・湘南平(旧千畳敷)へ行こうとしが、馬場公園バス亭の時刻表を見れば、数分で大磯駅行きがある。時間短縮のためバス利用で駅まで行く。駅舎右手から高架橋を渡り北側に行く。線路沿いに西へ向かうと、左に東海道線の下を潜り南への道路がある。ここを右折すると横が妙大寺で、松本順(幼名を順之助のちに良順)の墓と山門前に石柱がある。更に車両進入禁止の交通標識手前を右折すると傾斜がきつくなる。
  
分岐があるが高い方と選び行くと大磯市街から相模湾が一望できる。しかし案内にあるように、こちらからの登りは民家の敷地へ出てしまう場所もあって分かりづらく、下り利用の方が良いようだ。高田公園からの眺めも良い。公園の先から山道らしくなるが、しばらくは民家脇を通る。尾根近くまで民家が押し寄せているのを見ると鎌倉辺りを想像する。民家が終わると未舗装になり、再び山道らしくなる。直線階段を上り詰めると、緑の円形水道施設に突き当たる。ここらが140m強の標高だろうか。町の案内板に羽白山(坂田山とも)あるところか。樹間越しにテレビ塔が見え出す。一度下ると、楊谷寺横穴墓経由、大磯駅への分岐がある。古代の岩盤を穿った横穴墓らしく、コースの下は岩が多く露出している。斜面を巻いて行くと、湘南平手前の鞍部に出る。
  
少し登り返すと広い湘南平の東端に出る。西端にはレストハウスもある。東端のテレビ塔は展望台にもなっていて、金網越しではあるが360度の展望がある。展望台の金網に無数の南京錠が付いている。曽我十郎(仇討ちで有名な曽我兄弟の父)と虎女の恋愛話に由来するらしく、お互いの名前を書けば、一生別れないらしい。レストハウス西へ車で来る人、ハイカーとで人が多い。
逆光です、奥にレストハウス |
東端に建つテレビ塔 |
展望台から平塚奥 |
  
 
湘南平から鞍部まで戻り、登り返すとすぐに浅間山(181.3m)で、山頂はコースから見えない。一段高くなった平坦地が山頂で、中央に休憩用イス・テーブル、北寄りに小振りな石の社の浅間神社、社のほぼ後ろに一等三角点がある。見晴らしは良くなく、北側のみ大山・小田急沿線と思える市街地が遠望できる。
  
しばらくなだらかな道を行くと、八俵山(160m)と表示された場所を通る。すぐに尾根を断ち切った跡らしい場所に着く。木橋が架けられている。続けて2ヶ所あり、後刻調べると、高麗山が山城・砦だった時代の遺構と載っている。橋を渡ればすぐに広い平坦地で出る。大堂と記されている場所で、西側の数十センチ高い場所に、小さな石の社がある。以前は建物があったのか、礎石が幾つか見られる。案内に高麗権現社跡と記されている。手前に判読しづらいが「上宮造???」の立て札ある。社の後ろが数メートル高く山頂と呼んで良いか。木が生い茂っており、下の平坦地を含め見晴らしはない。地図では168m、案内では167.3mと標高が記されている。
  
高来神社までは石段を下る。石段が終わると男坂と女坂に分かれる。男坂を下ったが、名前の通りに急な坂で、登りには辛い。道は社殿の裏で合流する。本殿(旧観音堂)と御輿堂が並んで建っている。元は高麗寺、明治に高来神社となり、江戸時代は家康以来の徳川家と縁が深かったらしい。詳細は大磯町のHPを参照。鷹取山と同様な植生らしく、鬱蒼とした山域を保っている。一号線に出て、平塚駅まで歩いたが、一般道はきつく、花水周辺からバスに乗った方が良い。
女坂が前から合流する |
右の御輿殿と本殿 |
鳥居と背後の高麗山 |
  
二宮駅 9:30 〜吾妻山〜 10:44 二宮駅 10:44(0.29)11:13 六所神社 11:38(0.17)11:55 東の池 12:03(0.30)12:33
鷹取山 12:52(0.21)13:13 県道「西生沢バス亭」 13:13(0.16)13:29 馬場公園バス亭〜バスで大磯駅 13:53(0.13)14:06
高田公園 14:12(0.29)14:41 千畳敷 15:00(0.07)15:07 浅間山 15:10(0.15)15:25 高麗山 15:30(0.15)15:45
高来神社 13:50(0.39)16:29 平塚駅
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