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鎌倉散策(T) 平成18年(2006)5月5日(金) 晴 参考地形図 鎌倉 ゴールデンウィークはどこへ出かけても渋滞になり、遠出はしたくないため、鎌倉へ出かけることに下。仕事では近くを通るが、小学校の遠足依頼、観光で行ったことがない。鎌倉に関してのガイド本はあまた出版されており、妻はどこの店が何で有名かという知識を詰め込んでいる。私としては折角行くのなら山に立ち寄りたい(別段山がハイキングと言う訳ではないが、個人的にどんな低山でも山名のある山を歩きたい)と思っている。妻は当日のコース作りで知恵を絞り、私はその予定について行くだけだ。 鎌倉駅〜鶴岡八幡宮 横浜から横須賀線で鎌倉駅へ。駅自体は大きくはないが人出は多く、電車が着く度にどっと人が押し出されてくる。構内では数人の駅員(JRの職員と思う)が、マイクを片手に「帰りの切符購入で混雑が予想されるため、すいている内に帰りの切符をお求めください」と親切に案内している。私も観光地の最寄り駅には行っているが、こんな案内は初めて聞いたが、それだけ混雑していると言うことだろう。帰りの切符を購入して最初の予定である鶴岡八幡宮へ向う。 改札を出てバス乗り場を通り手前の小町通りは後回しにし、若宮大路へ出る。左折すると大きな鳥居(二の鳥居)があり、手前には大きな狛犬(?)が奥を守っている。大路の両側にはすっかり葉の茂った桜が多く、下には白っぽいものから紫までのツツジが植え込んである。ツツジも時季はやや最盛期を過ぎた感がする。三の鳥居を潜り左右の池(源氏池と平家池:案内板には左右とも源平池とあったようだが)があり、時季には蓮が見事だそうである。その先には大きな幕が下げてあり、修復中の舞殿を隠しているが、垂れ幕に舞殿の写真が印刷されており、遠目にはそこの存在しているように見せている。秋には完成とあった。本宮で賽銭をあげてお詣りをする。その後左横の宝物殿で100円払い見学をしたが、出てくるのに要した時間は3分あったろうか。本宮のすぐ下から鎌倉街道へ出る。 ![]() ![]() ![]() 鶴岡八幡宮〜建長寺〜明月院 緩やかな登りの道を行くと、左手に神奈川県立近代美術館別館がある。その先に巨福呂坂洞門(切り通しに丸い屋根を掛けたトンネル)が見え、トンネルを抜けるとやや下り加減の道となる。トンネルを抜けてから数分で鎌倉五山の一つ、建長寺前に到着。1人300円の拝観料を払い境内へ入る。総門から入り次の三門(案内には三門とあり、公式ページも同様)の額には「建長興国禅寺」とある。三門の前・後ろには牡丹が見頃を向かえていた。さらに仏殿・法堂・方丈などを拝観する。方丈は部屋の中には入れないが、縁をぐるっと回れる。五山に入るだけあり各建物は大きく圧倒される思いがする。仏殿の向かいには東屋・トイレがあり、特に愛煙家にとっては喫煙ができる休憩所になっているのがうれしい。 ![]() ![]() ![]() 建長寺を出て北鎌倉駅に向かう道路は人気コースのためか、歩道は内ではすれ違えず、車道側に下りて歩くしかない。車輌も多くちょっと注意が必要だ。所々で列をなしている店があるが、まだ11時30分にもなっていない。観光案内などに紹介されている有名店だと妻に教えられる。人混みの中を行くこと数分、踏切の手前を右折し明月院通りに入る。200メートル程で明月院入口となるが両脇には店が幾軒もあり、食事・休憩の人達の列が出来ている。明月院に入らず、そのまま道なりに行くと六国見山方面である。 拝観料(1人300円)を払い境内へ。境内の至る処にまだ蕾も小さいアジサイが植え込んである。さすが別名アジサイ寺と言うだけあって、開花時季は見事だろうと思わせる。時季になったら再度来てみたい。下には意外と多いのがシャガで白い花を咲かせている。また目に飛び込んでくるのが高さ3メートル程度、白く陽に映えているオオデマリの花だった。一般によく売っているオオデマリの鉢植えは高さ50・60センチで2000円くらいだったか。本堂は300円払えば上げてもらえ、大きな丸窓から後庭園が見れる。拝観料ではなくユニセフに募金と箱に書いてあったような気がする。中に入るとお茶と菓子(煎餅1枚)がもらえるのだが、煎餅はむろん一人一枚。後庭園は新緑をやや過ぎた感がする。まだ花菖蒲も早く、なかなかパンフレット写真のような風景にはお目にかかれない。しかし昔は分からないが全体的にこぢんまりした中に、枯山水・草木があり落ち着いた雰囲気である。 ![]() ![]() ![]() 明月院〜六国見山〜円覚寺〜北鎌倉駅周辺 明月院を出て食事と思ったが、とりあえず六国見山へ行くことにした。道は徐々に上り坂となってくる。持っていた案内では山側に入る場所が分からず、案内を何回となく参照する。道での最高点まで歩いてみたが、今泉台4丁目と電柱に住所表示がしてあり、完全に来すぎたと思った途端に疲れてしまった。パンフレットでは今泉台1丁目なら近いのだが。藪道だが尾根に向かっているものもあったのだが、妻もいることなので正規ルートを探したかった。仕方なく一度下り、途中にあった「明月荘」の分岐から10メートル下ったところに小さな手書きの板が括り付けてある生け垣を見つけた。民家の前を通過し急登の階段状の細い道を上がり切ると、上の道に出て、その上にある民家の方に行くとやっと山道になる。そこまでは人家(表札には長**とある)が迫っているが、一歩山道に踏み入ると木々が多くほっとする。いままでコンクリート・アスファルトばかりを踏んでいたため、土の弾力が心地よい。緩やかな道を7〜8分で尾根上の一番高まった辺りに三等三角点(147.3m)がある。ただ私の予備知識不足でこの先に開けた場所があるとは思わず、また妻も12時を回って疲れてきていたためここで引き返してしまった。残念ながら六角見山は次回となってしまった。 ![]() ![]() ![]() 長居はやめて引き返す。明月院を過ぎたところで昼食と思い物色したが、何処も混雑しているためやり過ごし、北鎌倉駅前にある円覚寺に先に行くことにした。30段程の階段を登り切ったところに総門があり、その内側で拝観料を払う。円覚寺(大円覚興聖禅寺)も建長寺同様、鎌倉五山であるため規模が大きい。ゆっくり見て回りたかったのだが、だいぶ疲れを感じてきたため、山門と仏殿・選仏場を見ただけで終了してしまった。 ![]() ![]() ![]() 北鎌倉南口の通りを歩き、駅入口を幾分過ぎたところで羊羹を購入。妻が言うにはここの羊羹は有名(松花堂)なのだそうだ。店は小さいが旨いらしい。午後1時半に近かったため何処でもいいかと思い、幾軒か隣の食堂に入った。表に鰺のたたき定食とあったので釣られて入ったのだが、全てカウンター席で10人座れば満席の食堂で、私たちを入れて6人、ここだけやけに時間がゆっくり流れているような雰囲気だった。旨かったのだがやたらと時間がかかる。女将さん一人でやっているので仕方はなかったが、食事を終え表に出るまでに一時間が経過していた。 北鎌倉駅周辺〜源氏山〜銭洗弁財天(宇賀福神社) 縁切り寺で有名な東慶寺をやり過ごし踏切手前を右折する。すぐ正面に浄智寺の山門が見える。時間的に余裕がないため浄智寺は見ないで、境内の左に沿った道を緩やかに上ってゆく。しばらく進むと舗装道路が終わり、最後の民家から先が急に山道に変わる。登るとすっかり根が露出した木々が多い、年間どのくらいの観光客が通るのか。途中の高みに「天柱峰碑」なるものが建っている。そこを過ぎると尾根通しの道が続き、真下まで住宅地が迫った屋根が見える。木々の多い場所を通り抜けると一気に開けた平らな場所に出る。そこには日野俊基を祭った葛原岡神社がある。側に直径7、8センチのかわらけ(土器)を石に投げ、割れたら御利益があると書かれた案内があり、「魔去る」(まさる:勝る)と記されている。横の箱に100円を入れて一枚かわらけを買い、石をめがけて投げる。二人して実際に試したが、妻はうまく割れなかったので、無心で投げなくちゃダメか〜などと言っていた。(そんなに大層なことでもないのだが) ![]() ![]() ![]() 日野俊基の墓を過ぎると分岐場所に出る。銭洗弁財天と源氏山の分岐で妻は一足先に銭洗弁財天へ行っていると言い、私は源氏山を往復してから合流するとして別行動となった。源氏山公園方面に100メートルくらい行くと、広場に南(方角を確かめてない)に向かって頼朝の座像がある。前の広い場所にはツツジくらいしか咲いていなかった。その広場は下草を守るためか、土留めのためか真意は掴めないが、緑色した穴のあいたプラスチック製の敷物が一面敷いてある。その先に行くとトイレが右にあり、トイレの後ろから急階段が設けられている。登り切った場所が源氏山(93m)の最高点らしい。中心には石の祠と他の二つは分からないが祀ってある。隅に株の大きなツツジがあるくらいだが、大きな桜が多くあるので時季には見応えがありそうな気がする。 ![]() ![]() ![]() ![]() 鎌倉駅まで戻り、妻は小町通りを歩きたいとのことで行ったが、人混みのすごいこと。行き交うのもままならないくらいである。この店、この店はと覚えている有名店を言い出すのだが、私はさっぱり興味がなく殆ど聞いてない状態だった。ただ漬物店は興味があり、試食をして購入してきた。帰りの電車は先頭車輌に乗車。相当混雑するかと思っていたが、座れなかっただけで混んではいなかった。 鎌倉駅 10:03 発 − 八幡宮 10:32 発 − 建長寺 11:10 発 − 明月院 11:57 発 − 六国見山 12:38 発 − 円覚寺 13:24 発 − 北鎌倉駅 14:30 発 − 源氏山 15:10 発 − 銭洗弁財天 15:40 発 − 16:05 鎌倉駅着 |
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