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熊倉山(966m)〜生藤山(990.3m)〜陣馬山(855m)
平成28年(2016)7月28日  曇/晴  参考地図 上野原・与瀬

1.熊倉山(966m) 三角点無し

 上野原市井戸地区の軍刀利神社入口まで行く。民家前を過ぎれば、すぐに鳥居が現れる。緩やかな登りになっている。民家風施設と水道施設を過ぎれば社務所、社務所の先にトイレ、数分で本社の石段が見え出す。手水舎で水を使い数十段を登る。
軍刀利神社入り口 最初の鳥居 途中の建物

社務所 神社階段入口 石段途中の風景


 正面に拝殿、左に下にもあった手水舎、右に額殿(絵馬堂)が狭い平地に建っている。拝殿(後ろが本殿)横から裏手に行けば道に出る。そこには奥の院の鳥居がある。
軍刀利神社 拝殿 左に拝殿・奥に額殿・右に手水舎 社殿裏にある奥の院鳥居


 しばらく行けば赤い橋、大きな木、奥に社殿が見え出す。社殿の手前に天然記念物の桂の大木がある。奥之院から裏に回りこみ山へ登り始める。
奥之院 大桂と奥に社殿 奥之院の裏手から


 裏手一帯は植林された山で、途中に青い標識で[至 三国山登山道・軍刀利元社表参道(男坂)]と左斜面を指している。しかし入口は荒れており、踏み込みを躊躇する。参道となっているので、それなりに踏み跡はあるだろうが、状況が分からないので先へ進む。細い沢を渡り反対斜面に取り付くと、道はジグザグを繰り返し高度を上げる。高度が上がるにつれて周囲が霞んでくる。相模湖南の山も上部が雲の中だった。
男坂入口の標識 標識拡大 ガスっている山中


 [女坂 軍刀利神社元社]と標識のある分岐に着く。熊倉山のある笹尾根に向かって斜面をトラバースしている。靄がかかり寂しい雰囲気の道である。前方が明るくなると、14分ほど掛かって尾根に出る。
元社への女坂分岐 途中の風景 尾根に出る、右から来る


 右に行けば三国山、左は元社経由で熊倉山へ。しばらく平坦で広い道が続く。木製階段でピークを登ると軍刀利神社元社が鎮座している。南には男坂参道が登ってきている。男坂側だけが狭いながら開けているのが、平地が微か見え、山並みは雲しか見えない。
ピーク手前の階段状の登り 軍刀利神社元社 唯一の眺め


 元社から一端下り二つ目のピークが熊倉山である。単なるピークのような場所で、南がやや開けているが、曇ってすっきり見えない。周囲にヤマユリ・ギボウシ・桔梗・咲き始めた萩が見受けられる。
熊倉山山頂 桔梗 ヤマユリ

ギボウシ 分からず


軍刀利神社入口 7:33(0.11)7:44 軍刀利神社社務所 7:52(0.19)8:11 軍刀利神社奥之院 8:12(0.38)8:50 女坂元社分岐 8:55(0.23)9:18 軍刀利神社元社 9:21(0.17)9:38 熊倉山
  
2.生藤山(990.3m) 二等三角点

 熊倉山頂を女坂分岐まで戻る。元社で男坂を再度確認すると、下草がかなり生い茂っている。登ってきた登山道は、下草が刈られ良く整備されていた。女坂分岐から三国山へは60mほど登る。上野原駅前のバス乗り場にあった案内所では、この鞍部が三国峠と載っている。
下りの景色 元社前、中央右から男坂 三国山への登り途中


 頂上部はベンチが置かれ、木陰が多く良い休憩地になっている。旧国境のピークで三国山(960m)と呼ばれるとあるが、地理院地図では三国峠と記載。標識には藤野町十五名山と記されている。西側が開け、曇っていなければ生藤山より眺めは良く、富士山などが眺められると載っている。生藤山に登る手前左に巻き道が付けられているが、ここは生藤山山頂へ。
三国山山頂を南から 西側の風景 生藤山に登らない巻き道


 意外に急登の岩混じりの道である。山頂は三国山より狭く、周囲は木々が多く展望は良くない。落葉の季節なら明るく感じられるか。山頂部の植生は熊倉山と同じようだ。
生藤山 登り途中 山頂 藤野町十五名山の標識


 山頂からは急な下りで岩が多い。登り返すと茅丸(1019m)でベンチ・十五名山の標識がある。ここもやや南側が開けている。うっすらと山が見えるのだが分からない。落葉の季節には樹間からも少しは周囲が見えると思う。下って一つピークを越えると連行山(1015m)である。各案内図では連行峰と載っている。ベンチが置かれた木々に囲まれ、ひっそとりしたピークだ。
岩の多い下り道 茅丸の登り、右は巻き道 茅丸山頂

南側の 連行山までの景色 連行山


 連行山から200m位下る。こちらも岩の多い道だ。35分下った所で、祠に似た岩がある山ノ神に着く。和田バス亭へ下る分岐になっている。樹間から狭い範囲で展望がある。
連行山からの下り 岩の多い下り(下から) 山の神

樹間から山並みが 山ノ神 標識 右の石が祠に見える


 景色の変わらない尾根道を進む。400mほど行くと醍醐丸の巻き道が出てくる。和田峠まで2.3q地点と1.8q地点にある。地図ではここも山ノ神となっている。醍醐丸へは根が多く張りだした斜面を登るのだが、疲れがたまり醍醐丸の登りはパスし巻き道を進む。杉林の中をひたすら歩くと、杉林の間から陣馬山らしき山が見える。
和田峠まで2.3kmの巻き道 和田峠まで1.8kmの巻き道 巻き道、斜面を水平に


 巻き道との合流を過ぎ、醍醐峠を通過する。ここも和田への道が分かれる。和田峠はやや登り加減に直進するが、尾根は通らず下を巻く。この辺りで本日初めてはっきりした陣馬山を確認した。石製の祠が祀られている場所を過ぎると、広い斜面になり下に道が見え出す。
醍醐峠 右に下れば和田へ 初めて陣馬山を確認出来た 祠 奥から下ってくる


 下りきれば林道に降り立つ。林道から車道に出れば和田峠で、2分ほどで着く。峠の茶屋は休み。作業中の男性二名だけの静かな峠だ。
林道に降り立った場所 車道から見た出口(入口) 車道に出る、峠の茶屋


熊倉山 10:00(0.21)10:21 女坂分岐 10:21(0.10)10:31 三国山 10:32(0.11)10:43 生藤山 11:00(0.18)11:18 茅丸 11:18(0.25)11:43 連行山 11:43(0.35)12:18 山の神和田分岐 12:18(1.03)13:21 林道 13:21(0.02)13:23 和田峠
  
3.陣馬山(855m) 三角点無し

 予定では和田バス亭15時47分発に間に合わせる為に、体力を考慮し13時には峠に着きたかったが、20分以上超過している。陣馬山は諦めるか、次のバス17時10分発にするか決めかねていた。何か作業をしていた地元の年配者が、山頂まで20分あれば行け、和田まで1時間あれば下れると言う。行けるだけ行ってみようと、重くなった足を引きずり歩き出す。山頂へは男坂・女坂があり、女坂は緩やかだが時間が掛かる。当然男坂の階段状の登山道を選ぶ。陣馬山へは和田峠からが諸コース中、最短で登れるためか、峠の隅には3台の乗用車が駐まっていた。途中で二組のハイカーに会う。
中央が男坂、左が女坂 階段状の山道 階段のない道


 階段は4カ所設けられていた。最後は途切れ途切れになるが、林を出ると空が見え明るくなる。山頂部へ出ると前方に馬の彫像が目に飛び込んでくる。信玄茶屋横の草地では家族が一組休んでいる。山頂の中心に馬の彫像、南西側に富士見茶屋があるが休み。西側下の清水茶屋だけ営業しているが、上から見る限り客が見当たらない。山頂には年配男性が居ただけだった。晴れてきたが遠くは霞んでいる。しかし360度の展望に変わりなく、歩いてきた山並み、丹沢方面、東は霞んでいる八王子市街地など眺められる。
清水茶屋さん方向 南から北側 東方向、霞んでいる市街地

市街地 信玄茶屋さん カンゾウ?


 和田への下りは一ノ尾根コースを行く。清水茶屋の前を通り、階段状の道を下る。300m位で広くなった場所に着く。ここが和田分岐になる。この先にも和田への分岐があるが、ここの分岐を下った。
下り始め 途中の尾根歩き 和田へは右に入る


 最初はトラバース気味に行くが、広い尾根の斜面をジグザグに下るようになる。植林地もあるが、全体では自然林が勝っている。冬場の陽だまりハイキングに向いていそうだ。樹林から抜け出すと墓地を回りこむように下る。和田地区の民家が見え出す辺りは紫陽花が植えられている。
広い尾根をジグザグに下る 林が切れた場所から 車道間近


 バス亭まで800mの登山口に出る。和田の里体験センター・村の家を過ぎ、登山口から500mほどバス亭に向かった辺りに、もう一つの登山口がある。閉館した陣場自然公園センターが見え出す。隣のバス亭には既に藤野駅行きバスが駐まっている。乗車したのは私を含み二人だけで、陣馬山登山口で女性二人が乗車したに過ぎなかった。
陣馬山登山口(中央から) もう一つの登山口 センターとバス亭


和田峠 13:40(0.29)14:09 陣馬山 14:30(0.58)15:22 登山口 15:22(0.11)15:34 和田バス亭

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