石砂山[いしざれやま(578m)] 三角点なし
平成28年(2016)5月19日 参考地図 青野原・与瀬
石老山を下山し、篠原地区のバス通り(県道518号)に出てから左に行く。今日は一段と暑く、休憩するにも木陰になる場所がない。100m程進むと月見山・福寿院と言うお寺が左にあったので、休憩がてら立ち寄った。案内に高野山真言宗で津久井観音霊場四十三番札所とある。
バス通り正面の標識 |
福壽院の本堂 |
バス通りから右奥へ |
  
福寿院の先に篠原バス亭がある。10分も掛からず石砂山への入り口になる。細い川を越え、車両一台分程度の道を進む。公共トイレを過ぎ、山間の畑地を行くと左手に、登山口が現れる。沢に架かる木橋を渡る。ヒル用の薬が置いてある。
  
植林地・自然林が適度に変わる、良く整備されて登山道だ。一昨日の雨でも道は湿っていない。落葉・下草が少なく、ヒルに取り付かれる率は少なそうだ。草以外で唯一レンゲツツジが咲いていた。
  
山頂まで300mの標識から急登になる。丸太の土留めで階段状になっているが、土が流されて無くなり段差が高い。登山口から植物・ギフチョウの保護を促す注意書きが多く貼ってある。神奈川に住んでいながら、ここがギフチョウの生息地だと知らなかった。尾根が緩やかになると、先が少し開け、山頂かと思わせる。
山頂0.3qの標識 |
階段状の急登が始まる |
タチツボスミレの注意書き |
  
山頂は狭いが、南西にかけて伐採してあり、焼山一帯、左奥に丹沢三峰が眺められる。休憩中に若いカップルが登ってきた以外、誰とも会っていない。バス時間の都合上、伏馬田入口バス亭か菅井のバス亭かで迷う。どちらも運行時間は調べてあるが、登山道状況で下りにどの程度の時間を要するか分からない。どちらも同程度の距離で、菅井なら、やまなみ温泉乗り換えで藤野駅に出る。結局、伏馬田入口バス亭へ下ることとしたが、掛かっても現地で30〜40分待つことになりそうだ。
  
焼山と奥に丹沢三峰か |
山頂 |
伏馬田バス亭まで 3.7q |
  
周囲は明るく、道は歩きやすい。下りで目に付いたのだが、足元は小石が多く、堆積部分も多く含んでいるようだ。若しかして、石砂の由来かと勝手に想像する。前方に開けた空間が見える。ここの標識で、伏馬田入口バス亭
2.8q・菅井 2.3qとある。
雑木林の明るい道 |
左は杉・桧林、右は雑木林 |
明るい空間が見え出す |
  
開けた場所からは、恐らく伏馬田城址と呼ばれる高みが見える。南にかけて集落が見渡せるが、西野々辺りなら、そこまで歩くことになる。振り返れば双耳峰の石砂山、気が付かなかったが、真上に鉄塔がある。直ぐに森林に入り、菅井との分岐に着く。直進方向が菅井、左先に折れて行くのが伏馬田方面。山頂で思っていた以上に、時間が掛からず下っている。
西野々辺りと思う |
双耳峰の石砂山 |
伏馬田と菅井の分岐 |
  
桟道のように橋を架けた場所が続く。また大きく抉れた場所を通過するが、大きな問題は無い。分岐から10分程度で傍らに庚申塔が建っている。右面に「石やまミち」と彫ってある。石山は昔の呼称らしい。やや下った辺りから石畳に気が付いたが、庚申塔より上にはなかったように思う。結局石畳は車道合流の手前まで続いていた。時代・目的はか分からず。
  
石畳みが終わる辺りが登山道の終点で、下に車道が見える。車道を緩やかに下れば、やがて道志川を渡る。架かる亀見橋は江戸時代に大月市の猿橋に似せた造りだったと、橋の袂(たもと)に碑が建っている。道志川は深い渓谷美を魅せている。
下に車道が見える |
下にある標識 |
道志川に架かる亀見橋 |
  
車道をしばらく登り、県道に出た辺りからは双耳峰の石砂山が見える。県道を斜めに横切り、旧道に出たら右折すればバス亭がある。
県道に出る辺りから石砂山 |
県道を渡った場所の標識 |
電柱脇にバス亭 |
  
早めにバス亭に着き1時間半もある。軽食可能な店を探すが、まばらに民家があるのみ。先へ行けば何かあるだろうと、バス亭を幾つか過ぎたが見当たらない。旧道の為かとも思う。焼山登山口バス亭に着いても同じ。近くの諏訪神社でしばし休憩するが、まだ1時間弱ある。更に歩いて青野原バス亭まで。30分ほどを反対側の町内会所広場で時間を潰し、三ヶ木バスセンターへ帰る。
福寿院 11:58(0.08)12:06 登山口 12:12(0.51)13:03 石砂山頂 13:43(0.29)14:12 伏馬田分岐 14:12(0.14)14:28
車道合流 14:28(0.20)14:48 伏馬田バス亭
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