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鉢岡山(460m) 三角点なし 相模原市緑区(旧藤野町)
平成30年(2018)4月4日 晴れ

 金剛山神社参道の赤い鳥居からが登山口になる。山案内には3ツ先のバス停、赤沢バス停から杉峠へ出る道が記されている。この東に連なる低山は「日連アルプスハイキングコース」と名が付いている。鳥居辺りは標高200m程で、登り始めて直ぐに斜面をジグザグに登り標高を稼ぐ。途中の傍らに九丁目石柱がある。周囲の木々が芽吹き始めている。
金剛山神社参道(登山口)  登り始めの風景 途中の自然林


 傍らにスミレ・ヒトリシズカなどが咲いている。拾三丁目石柱が現れ、ジグザグが終わった先にベンチがある明るい平地に着く。平地の先はまた樹林に入る。
スミレ  ヒトリシズカ 一度平地に出る


 平地の少し先で右の斜面を登るようになる。直進も登れない程荒れてなさそうだが。野イバラ類・テンナンショウと思われるものが散見される。
右に迂回  テンナンショウ?  野イバラ


 上に出ると直進する道が本来の道らしく、丁目石柱がやや下にある。ここから斜面を直線的に登り詰めるが、振り向けば藤野の市街地がよく眺められる。拾六丁目の石柱を過ぎる。
迂回し上に出た辺り  拾六丁目の石柱 直線の登りで振り返る


 根の張りだした斜面を一登りすれば金剛山山頂(420m)に着く。山頂は拾八丁目。細長い山頂の奥に金剛山神社が祀られている。案内に[火之迦具土神を祭神とし社殿の創立は不明、明治30年の杉集落の大火があり、栃木県の古峯神社のお札を納札し、火防の願いをした・・・]と書かれている。展望は神社背後で芽吹いた木々越しにあるが、霞んでしまっている。社の横には藤野町十五名山の標識が建っているので、空気の澄んでいる時季ならばそれなりに満喫できると思う。
山頂手前の斜面  山頂に出た場所から神社方向 藤野町十五名山


 緩やかに植林地を下り尾根歩きになる。尾根上に大きな岩があるが、その右横を通過する。ヤマツツジが数輪咲いており、蕾も大きく膨らんでいる。[5分で峰山頂へ1分]の分岐に着く。直進は杉峠・宝山方面に向かう。
下りの風景  少ないがヤマツツジが咲く 峰への分岐


 左折し僅かに上れば峰(423m)に着く。手前の緑の濃い金剛山から右手に180度の展望が得られる。単独男性がおられ、杉峠から来たと言い下っていった。数匹のヒオドシチョウが舞ったり、地面にとまったりしている。
南から峰山頂  中央左に金剛山 山頂からの展望


 峰から北へ2分行くと八坂山(410m)に着く。峰に比べ木が多く、霞んでいることもあるが見晴は今ひとつ。微かに鉢岡山が望める。更に北に道が下っているが、標識は赤字で下山とあるので、中腹の八坂神社経由で集落に下りられそうだ。こちらもヒオドシチョウが多いが、中には黄色と黒のアゲハ蝶が2匹飛んでいた。近くの石砂山がギフチョウの生息地で、この時季に登山客が多くなるのを思い出す。
南から八坂山山頂  標識の背後に鉢岡山が 咲き終わった山桜


 峰・分岐まで戻り杉峠へ向かう。分岐から先の尾根上からは常に樹間から鉢岡山が見え隠れする。
分岐、杉峠は左へ  右手には鉢岡山が見え隠れ 途中の風景


 杉峠が現れる。ここの標高は330〜340m位。峠は変則四叉路になり、直進は日連山、右先は私有地、鉢岡山へは右後ろに戻るように進む。斜面下を水平に巻いて行くと、約4分で集落の舗装道路に出る。右に下れば赤沢バス停に向かう。
杉峠  鉢岡山への道 舗装道に出る手前


 舗装道路の先は林道なのか不明だが、小型の普通車なら十分通れる。すぐに鉄塔を過ぎ、尾根の右下に道が付けられている。尾根筋になる手前に二階建ての作業小屋(?)があり、左後ろの尾根上に大きな建物が見える。造りを見ると住宅に見える。ここまで集落から10分掛かる。
鉄塔 都留線183  尾根下の道 作業小屋か?


 やや尾根幅が細くなり、左斜面に頭から落ちた車両がある。道は更に細くなり、2分で左右に走る尾根の開けた場所に出る。左手に鉢岡山が見え、相模湖CC周辺が眺められる。山頂へ向かう道が登山道らしくなり、椎茸栽培地脇を過ぎる。篠竹が多くなった斜面を右から回り込み登る。
先は更に狭くなる  開けた平地から鉢岡山方向 相模湖CC方向


 約12分掛かり鉢岡山に着く。山頂はアンテナ施設、正面・左右共に植林木が多く展望はない。唯一登ってきた方向のみ木がないが、十分な展望はない。烽火台跡の標識があり、当時は見晴らしが効き、機能していたのだろう。数分で下山する。
鉢岡山山頂  藤野町十五名山 登り口方向を見る


 車両が落ちている尾根付近に本日初のミツバツツジが咲いていた。樹間から小さく相模湖が見える場所もある。集落に出ると、花桃だろうか周辺を彩っている。舗装道路を横切り杉峠まで戻る。
下りで右に見えた相模湖  唯一のミツバツツジ 舗装道手前からの集落


 杉峠を直進しする。入口には小さな祠と[宝ノ峰]の標識がある。登った先が地図上の368mピークと思うが、ピークを通らず巻いて道が付いている。踏み跡があるのでピークを踏んでも行ける。先では相模湖が大きく見える。
杉峠 標識  祠と宝ノ峰の標識 途中で見えた相模湖


 下って40mほど登り返すと日連山(370m強)に着く。狭い山頂だが、時季的に明るい。最高所にベンチが設けられている。展望は周囲の樹間から霞んだ風景が見える程度。山頂からやや下る。
日連山山頂  日連山 山頂標識 日連山からの下り


 登り返せば宝山(374.4m)に着く。山頂は日連山より狭く、中央にベンチがあり、真下に三角点があるが、ほぼ頭まで埋まっている。こちらも日連山と同様な見晴しになっている。
宝山山頂  宝山 山頂標識 わずかに樹間からの風景


 下りはしばらく階段状に整備されている。咲き残っている山桜が頭上に見える。樹間から相模湖の奥に、観覧車が目立つ嵐山が見える。階段状が終われば[下山注意]の標識が示すように、急斜面になりロープが張られている。急斜面を降り立った場所は丁字路で、右は行き止まり、藤野駅は左に向かう。
初めは階段状  急斜面に張られたロープ 斜面を降り立った場所


 ほぼ水平移動の巻き道がしばらく続く。数ヶ所右が崩れ狭くなっているが、注意すれば問題ない。上より良く相模湖と嵐山が眺められる場所を通る。青田地区の道を右に分け、小さな木橋・鉄塔を通過しすれば、小さな堰堤が連続する沢沿いを下る。
巻き道  相模湖と嵐山 鉄塔 八ツ沢線31


 沢を下で渡れば民家脇の登山口に出る。車道を藤野駅方向に行けば日連神社に着く。桜の大木が7〜8本あり、盛りは過ぎたが見応えがある。春らしく、民家の庭先には八重桜・花桃などが多く咲いている。
車道から登山口  日連神社 日連神社境内の桜


 相模湖が入り込んだ上に架かる日連橋を過ぎたら右斜めに入る。下り加減の狭い道で、バス通り近くまで車両が殆ど走っていない。日連大橋から振り返れば今日歩いた金剛山の山並みが一望できる。橋を渡り、少し登れば藤野駅に着く。
日連橋から北側、藤野市街  日連大橋から金剛山方向を 藤野駅


金剛山バス停 11:10(0.37)11:47 金剛山 11:55(0.06)12:01 峯山頂 12:04(0.02)12:06 八坂山 12:15(0.15)12:30 杉峠 12:30(0.28)12:58 鉢岡山 13:00(0.23)13:23 杉峠 13:23(0.16)13:39 日連山 13:55(0.06)14:01 宝山 14:10(0.00) 14:19 急斜面下 14:19(0.15)14:34 登山口 14:34(0.07)14:41 日連神社前 14:50(0.17)15:07 バス通り 15:07(0.11)15:18 藤野駅

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