トップへ戻る 一覧へ戻る

箱根路(15) 塔ノ峰(566.4 m)  三等三角点  箱根町
平成23年(2011)10月13日(水) 曇り      参考地形図 箱根

 箱根登山鉄道の塔ノ沢駅から行くのがやや近く、阿弥陀寺への参道も塔ノ沢からついている。湯本駅周辺にいたため、湯本駅から歩くことにした。まず駅正面(西側)から登山鉄道のガードを潜る。車道ではあるが最初から急な登りになる。数分も歩けば湯本の市街地が見渡せる。北原おもちゃミュージアムを過ぎると、道はカーブを繰り返しながら平坦となる。途中、茶の花と記された標識と大きな石碑が建っており、阿弥陀寺へは22分とある。アスレチックと言うのか、木々の間を移動するなどのアウトドア、フォレストアドベンチャーが現れる。この敷地の終わりが阿弥陀寺への車道になっている。直進すれば塔ノ沢へ下る。阿弥陀寺への車道と言っても人と普通車1台が通過できる程度の幅である。20分程で正面に治山用ダムが見える。この辺りの道は比較的崩れやすそうで、斜面側の岩が今にも落ちてきそうな場所が多い。
箱根登山鉄道ガード 途中の石碑(茶の花) 阿弥陀寺への車道入口


 傘のような屋根の休憩施設、脇にはお地蔵さま、下からは塔ノ沢側からの石段が上がってきている。この先は殆ど石段と車道が平行している。石段の両脇には新旧の石像が祀られいる。登り切れば正面奥に本堂(?)が見える。大きな建屋でもなく、樹木が多く、ひっそりとした、そして落ち着いた雰囲気の場所である。別名に和宮香華院、アジサイ寺と呼ばれるらしい。名の通り、時季ではないが、アジサイの株が多くある。晩年皇女和宮が静養したのが塔ノ沢、亡くなられた際に、通夜・密葬を行ったのが阿弥陀寺。また信仰していた仏像を安置しているとのこと。本堂左手に葵紋が付いた建屋が建っている。本堂前の庭の手入れもされており、花に時節には綺麗だろうと思われる。
車道から最初の参道 参道の石段の一部 手前から阿弥陀寺


 本堂右横(トイレあり)を回り込んで、お寺さんの裏手に行く。一瞬通れるのかと思う。裏手は竹林で岩のごろごろした荒れた道になる。10分もしないうちに、土の歩きやすい山道に変わると、殆ど水平移動のようになり歩きやすい。更に10分弱で尾根筋に出ると左に折れ、檜の植林地をほぼ直線のように緩やかに登る。自然林に変わってくると山頂に飛び出す。山頂からの展望は効かないが、西へ10メートルほど行った場所の木が伐採されて展望が良い。今日は曇りだが、明星ヶ岳方面が見える。ここから明星ヶ岳へは115分とある。ここまで来る道と、水之尾側の道を比べると、明星ヶ岳への道はしっかりして良く整備されている。
阿弥陀寺裏手の道 塔ノ峰山頂 西寄りから明星ヶ岳方面


 下りは風祭駅へ向かう。薄暗い桧の中を下るが、間引きか、台風なのか倒れている木が多い。沢状になった場所などもあり、踏み跡がハッキリしない場所もあるが迷うことはない。途中で朽ち果てた四輪トラックがある。車が入れる場所ではなく、どうしてあるのか想像がつかない。左手に林道が見え始めると、直に林道に出る。反対側の標識はどう見ても林道から外れ、中に踏み込むようになっているが、入っていくような雰囲気ではない。しかし木・草を押しのけると踏み跡がかすかに分かる。数分歩いたらまた林道に出てしまった。何の跡なのだろうか。結局林道に出たらそのまま歩くのが正解のようだ。ひたすら林道を行くと。車両止めのゲートが現れる。ゲートを通過し、しばらく行くと右に上水之尾用水溜池が現れる。今から200有余年前に上水之尾地区の用水として設けられたと説明版に記されたいる。
林道に出た地点 車両通行止めゲート 上水之尾ため池


 ゲートから10分強で石垣山が見え出し、民家が現れる。民家が多くなると道幅が広くなり時々車両が通る。ここが威張山林道起点と説明版にある。山頂には水之尾60分とあったが、1時間近くあるいたが、どこが水之尾と言うのか分からない。下水之尾と地名表記してある場所も通過しているが。更に道が広くなりバス停(桜沢)があり、斜面はミカン畑が多くなる。この辺りからミカン畑を下って行く細い道が見えたのだが、突き当たりまで進み右に折れ下る。交通量の多い車道を下ると、小田原・厚木道路を越える。やがて1号線に出るが、踏切の手前を右に進むと、左手奥に風祭駅が見える。今日は阿弥陀寺参道で、若いカップルと女性2人とすれ違っただけの静かなハイキングだった。
石垣山と斜面のミカン畑 威張山林道起点風景 風祭駅


湯本駅前 10:17(0:28)10:45 阿弥陀寺 10:53(0:46)11:39 塔ノ峰 12:05(0.30)12:35 林道12:35(0.13)12:48 ゲート前 12:48(0.38)13:26 1号線 13:26(0.05)13:31 風祭駅


一覧へ戻る