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 箱根路(13) 大涌谷〜冠ヶ岳(1409m)・神山(1437.8m)  足柄下郡箱根町
 平成23年(2011)3月5日(日)  晴             参考地形図 箱根

 大涌谷の駅舎から表に出ると強風であった。帽子を押さえないと飛ばされる。ニット帽に換えて歩き始める。駒ケ岳まで行き、ロープウェイで箱根園に下りる予定のつもりだ。大涌谷延命地蔵の先に登山道があり、鉄の門扉が設けられている。振り返れば富士山頂に笠雲が掛かっている。あまり見ることのない雲である。年配の観光客の中には天気が崩れる前兆だと話している。
大涌谷駅から 入口 少し登った所から


 舗装道が終わり岩の多い山道になる。200mほど行った辺りで、徐々に雪が目立ってくる。男性二人が座り込んでいる。下から見ると写真を撮っている様子だったが、アイゼンを装着していた。やや凍ったところもあり、早めに装着したとの事。私も早めにと軽アイゼンを着けたが、上に行くにつれて雪は多くなるものの、登りであれば不要のようだった。ふり返り、玉子茶屋が正面に小さく見える先から、少しずつ木々が多くなる。木立の中を歩くが、所々で富士山が眺められる。

 冠ヶ岳が右手に大きく見え始め、しばらくして大涌谷分岐が現れる。直進すれば神山経由、駒ヶ岳へ、左は早雲山駅へ下る登山道と、途中から神山巻いて駒ケ岳との鞍部になる防ヶ沢分岐に行き着く登山道となる。気ままな私としては、早雲山の様子を見たいと思いついた。地図では早雲山分岐から、巻き道のお中道と呼ばれている方へ行く。300m程度進んだ所から東へ80mほど下れば、1151mと表記のある早雲山と思える。5分で早雲分岐点に着く。左は1244mのピークを通り早雲山駅へと向かう。お中道にも歩いた痕跡がある。意外に多くのハイカーが歩いているのが分かる。300mとは言うものの、歩いていると距離が全くつかめない。早雲山らしい山が左前方に見える。地図で見れば、山が東、あるいは左になった辺りから登山道から入ればいいのだが、近くなってみると木々が多く見通しが効かない。20mも斜面を下ったが、雪が20p位積もり歩きづらい。駒ヶ岳への予定があり、ここであまり時間を掛けられない。80m登り返す時間などを考えると、後日に回すことにした。大涌谷分岐まで戻って神山へ向かう。
樹林帯になった辺り 冠ヶ岳が右側に大きく見える 大涌谷分岐

早雲山分岐までの道 早雲山分岐 早雲山分岐から1151mピーク


 中高年のご夫婦、しばらくして中高年十数人のグループと下ってくる。夫婦の方の言われる話では、駒ヶ岳ロープウェイが強風で動かない可能性があると、係員に言われたとのと。急な登りが少し続く。緩やかになった先に冠ヶ岳に登る場所に着く。標識には5分と記されている。先ず冠ヶ岳へ向かうが、鳥居を潜って尾根上を登る。すぐ小さな社が建っている。脇を通り、一息で山頂へ着く。右下には樹間越しに大涌谷見え、正面の樹間からはわずかに富士山が望まれる。しかし強いて言えば展望はないに等しい。
冠ヶ岳入口と鳥居 小さな社 冠ヶ岳頂上


 冠ヶ岳を下って神山へ向かう。高さ50m程度を登れば、ゆっくりでも20分で山頂に着く。前に来たときはグループに山頂を占拠されていたが、今回は先ほどのグループが下ったため、誰も居なかった。雪のない時季の方が狭く感じられた。周囲の木々で風が少し遮られるが、それでも風は強い。山頂からは見晴らしはないが、やや手前から富士山が眺められ、南隅に寄った所からは、駒ヶ岳・小田原市街・相模湾が見える。これから駒ヶ岳へ行く時間は十分あるが、ロープウェイが動いているか心配になった。最悪、駒ヶ岳から防ヶ沢分岐まで下がり、箱根園に向かえばいいのが。家に電話して、問い合わせしてもらおうと思い、携帯を使うが圏外で不通、場所を変えても同じであった。私の後に男性二人が登ってきて、やはり駒ケ岳ロープウェイで下りると言っていた。運休するかどうか、とりあえず行ってみると、神山をあとにして駒ケ岳へ向かった。40分弱山頂にいて、駒ヶ岳山頂駅を見ていたが、ロープウェイが動いたようには見えなかった。少々山頂に居すぎたため、駒ケ岳は諦め大涌谷へ戻ることにした。
神山途中から冠ヶ岳 神山頂上 神山から見える駒ヶ岳


大涌谷 10:05(0.28)10:33 大涌谷分岐 10:45(0.05)10:50 早雲山分岐 10:53(0.30)11:23 早雲山分岐11:25()11:31大涌谷分岐 11:40(0.35)12:15 冠ヶ岳下 12:15(0.07)12:22 冠ヶ岳 12:28(0.20)12:48神山 13:26(0.09)13:35 冠ヶ岳下 13:35(0.26)13:51 大涌谷分岐 13:51(0.16)14:07 大涌谷


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