トップへ戻る 一覧へ戻る

箱根路(8) 湖尻水門〜三国山(1101.8m)〜山伏峠〜海ノ平〜箱根町
平成20年(2009)1月25日(日) 晴 参考地形図 箱根・裾野
 湖尻水門前の箱根湖畔GCを過ぎた場所から山道へ入る。そのまま車道を行けば湖尻峠であるが、外輪山を歩くことが目的だったため山道へと進む。しばらくは何も見えないが、登山道は直線ではなく九十九折に近く付いており、登るにつれ南側に向かう先ごとに芦ノ湖が眺められる。湖面が陽に輝いて眩しい。暖かい市街地住まいでは見ないが霜柱が多く、踏むときの感触が楽しい。小さい頃、無理に踏みつけて歩いたことを思い出す。今日も超スローペースになりまったく進まないが、やっと空が開放されたと思うころ尾根筋に着く。道標があり右は長尾峠・左は湖尻峠となっている。湖尻側に少し行けば草地で一気に視界が開ける。芦ノ湖展望台と言うらしい。目の前には芦ノ湖スカイラインが通っていて、駐車スペースもある。芦ノ湖側と裾野側はよく眺められ、お目当ての富士山は中腹の右半分近くが、1063mのピークに邪魔をされて見えない。しかし快晴のなかくっきりと姿が望める。ベンチも幾つかあり、寒くなければ座って時間をつぶしたい場所だが、今日は風が冷たく耳が切れるようであり、写真を撮って先へ進む。
ゴルフ場脇からの登り口 下にゴルフ場 途中の道

登り途中からの芦ノ湖 尾根に出た所の標識 芦ノ湖展望台からの眺め


 案内冊子の一部には1018mピークを黒岳としている。ピークには目標杭と刻んだ高さ1m強の石柱がある。先ほどの休憩場所より高いが、ここも篠竹が覆っていて芦ノ湖側以外は見えない。
1018mのピーク 湖尻峠と三国山 金時方面を眺める


 芦ノ湖を眺めながら下がると眼下に芦ノ湖スカイラインと箱根湖畔GC前からの車道が合流する場所が見える。この斜面は陽が当たり霜柱が溶けて滑りやすく、尻餅をつかないように慎重に下る。車道の反対側には湖尻峠へ800m位とあったように思うが、案内・地図を見ても、車道が通っているここが峠のようだが。緩やかに登って行くと10分で車道が一部見える。そこに標識で湖尻峠300mとあり、手前なのは分かるが、標識があったのか全く気がつかなかった。800と300では大分違う。三国山1.9qの道標があり、ここからまた篠竹の中を歩くが、すぐに檜の植林地になる。少し登り自然林に変わり、また檜と変化する。
1018mピークから湖尻峠へ 三国山側から湖尻峠を 途中の道


 三国山は湖尻峠から南では一番高いピークであり、大きく下って登り返す。妻はいつものことだが、一度登ったのにまた下がり、また登るのが納得できないらしい。後ろから男性の声がしてくる。いくら車道が近くても声までは、と思っていたら二人姿が見え出し、あっという間に追い越されたしまった。周囲を見回すのだが、木々が多く間から富士山が見え隠れするくらいだ。
芦ノ湖 三国山途中の明るい林 三国山途中からの富士山



 登り切った山頂には三国山との標識はない。三等三角点が中央に埋まっている。ベンチもあり明るい山頂だが木々の隙間からわずかに周囲が見える程度である。抜かれて行った男性二人組は昼食中で、私たちはさほど空腹ではないのと、時間がきになるので10分休まないうちに出発した。下り始めた坂にベンチが2つ設置されている。山頂よりやや眺めはいい位だが、ここで休む人がいるのだろうか。途中30分もしないうちに、やはり二人組に抜かれていった。
三国山 山頂 三角点アップ 下り途中から見える芦ノ湖


 三国山を過ぎると殆どは尾根筋を避け、芦ノ湖側のやや下辺りを辿っていく。小さなピークだが、アップダウンがない分楽でいい。崖から染み出した水がツララになっている所が何ヶ所もある。日陰で全く溶けないでいる。芦ノ湖側は木々が遮るが駒ケ岳を中心に見ることができる。持参した地図が簡単なもので、たいした目標物もないことから、今どの辺りを歩いているか見当付けづらかったが、駒ケ岳ロープウェイがいい対象となった。
意外に多い土留め用階段 樹間から芦ノ湖 唯一の富士山(山伏峠手前)


 ロープウェイが正面になる辺りに山伏峠の記載があるが、ほぼ正面になったころ山伏峠の標識が現れた。ここがと言うような場所に山伏峠の標識があった。峠と言うと一般的に尾根に向かって登り、鞍部に着いて向こう側に下ってゆくような感覚があるのだが。
売店少し手前のピーク 途中での富士山 山伏峠


 数分で前が開け少し下った平地に売店レイクビュー(本によっては山伏茶屋・看板にはレストラン レイクビュー)が現れる。名前の通り、芦ノ湖側の眺めは遮るものがなく絶景と表現して良い。今日のペースではもう少し時間がかかると思っていたが、暗くなる前に箱根町まで行けると踏んで売店に入り30分も休憩をしてしまった。芦ノ湖スカイラインを挟んで、反対側にフジビューと呼ばれる建屋がある。フジビューと名があるので、富士山が見えるのかもしれないが確認はしなかった。
レイクビュー 売店レイクビューを南から 芦ノ湖側の展望


 レイクビューを過ぎてしばらくすると道幅が防火帯のように広くなる。登山道が車道と平行し先の料金所辺りまで真っ直ぐに続いている。料金所を過ぎてやや登りはじめると、振り返れば富士山が良く眺められる。本日最後の眺めになる。緩やかに下り始めると前方には鞍掛山、手前の鞍掛ゴルフ場が大きく見え出す。車道が近くなると海ノ平の標識が右手にある。平と名があるので台状の場所かと思っていたが、単に斜面だった。広さがあり平らだとすると、料金所を過ぎて登りきった場所の方が合っているのだが、他の本には登り切った一帯を言うらしいので大した問題ではないのか。
先の高いところが海ノ平 海ノ平の登り途中からの眺め 鞍掛山が眺められる


 車道に出る手前を標識通り山道に入り箱根町へ下って行く。紹介本によっては海ノ平のから真っ直ぐ車道に出て、少し車道を歩き再び山道へ入って、箱根峠IC辺りに出てくるように記載している。海ノ平では車道の方が下だったが、かなり車道より低いところまで下る。自動車のエンジン音がはるか頭上でし、道路わきの街路灯がわずか見えることで知れる。植林された山の中を巻いて進み、近いと勝手に思い込んでいた私たちには相当な距離を歩いてきた気がする。40分歩いてはいたが。再度登り返した先に十二丁公園と案内がある。下には大きな屋根(下に行って分かったが、道の駅だった)が見える。更にやや下ると車道が現れ、斜め前に道の駅がある。時間的に遅かったのか分からないが、一般的な道の駅は地場野菜だとか、産業品などを売っているがこの時間閑散としていた。土産大好きな妻は、なにやら期待していたようだがガッカリしていた。
国道へ降りる場所の標識 道の駅 道の駅先の旧街道入口



 車道を100m行った先から箱根旧街道に入る。整備された石畳の道である。下の旧街道入り口まで400m程だが、やたらと何々坂と立て札が設置してある。ちなみに上から挟石坂・風越坂・釜石坂・赤石坂・向坂となっている。昔は反対方向三島方面にも坂がいくつかあり、難所の場所だったらしい。旧道入口には杉・石仏が往時のまま残っている、と書いてある。旧街道が終わってそのまま直進し、1号線の信号を左折、バスターミナルへと向かう。

超スローペース
登山口 9:30(0:50)10:20 尾根 10:36(0:06)10:42 黒岳 10:48(0.18) 11:06湖尻峠・車道 合流11:06(0.10)11:16 湖尻峠先 11:14(1:20-休憩 0.10)12:34 三国山 12:42(1:14−休憩 0.11)13:56 山伏峠 13:56(0:08)14:04 売店レイクビュー 14:37(0:50)15:27 海ノ平 15:27(0:43)16:14 道の駅 16:26(0.17)16:43 箱根旧街道入口 16:48(0.07)16:55 箱根町バスターミナル

一覧へ戻る