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 箱根路(2)二日目
 駒ヶ岳(1356m)・神山(1437.8m)一等三角点・冠ヶ岳(1409m) 足柄下郡箱根町
 平成17年(2005)11月12日(日) 晴  参考地形図 箱根

 宿泊先前からバスに乗り箱根園に向かう。今日の駒ヶ岳は山頂部が時々隠れる雲ゆきである。山腹の紅葉が下から見る限り、見頃なのかと思わせる。ロープウェイは待つ時間もなく乗れた。山肌が近くなると、遠くから眺めた木々の色合いの印象が違う。全体で見るからきれいに感じ、狭い範囲の木々では見劣りがするのは自分だけだろうか。それでも単体でモミジなどは映えるのだが、箱根には少ないようだ。約7分で山頂駅に到着したが、少し手前でガスの中に入ってしまった。ロープウェイから出ると帽子が飛ばされるくらい風が吹いており、加えて体感温度でどの位だったろうか、とにかく寒い。駅舎から出てみたものの周囲はまるっきり見えない。とりあえず山頂部を一周しこの後どうするか考えるとして、まず8月31日までで営業を止めた駒ヶ岳ケーブルカー山頂駅方面に向うが、ガスが薄くなったり濃くなったりと忙しく変わる。回り込んでみるとケーブルカーがホームにひっそり置いてある。元宮に行くと、前は鍵が掛かって入れなかったが、今日は中に入れ、宮司(?)さんが居て御札・お守りなども売っている。浄財(賽銭箱)をあげてお詣りを済ませ表に出ると、風と寒さでじっとしていられないので、建屋の横にまわって風を防ぐ。周囲も見えず、風も強いため、妻はこのまま下りて「箱根園で遊んでいる」と言う。私自身ここで下りてしまおうかと思ったが、妻とは別行動で神山まで足をのばすことにした。


 まず元宮左奥から進み、やや下ってロープウェイ駅からの合流点に行く。この辺りでは木々の多く既に葉を落としている。唯一マユミが彩りを添えている。途中では荒れた場所を通過するが、下り専用と登り専用とに道が分かれている。下りきった鞍部が1240m地点、草も生えてない広い場所である。正面には神山が霞みながら遮るものがなく見える。神山へはさほどきつい登りではないが、登山道がV字にえぐれて深くなり、底は靴一足の幅くらいしかない。そのような場所は全てではないが左右どちらかに踏み後がある。しかし近いうちに道幅が広がり荒れてしまうだろう。神山への3分の1程度はえぐれた道だが、その後は石・岩がゴロゴロした道に変わる。ほとんど平らになってくると土の表面で歩きやすくなり、直に山頂へ着く。山頂には20人ほどのハイカーが三角点を前に写真を撮ったり、座り込んで休憩している。眺が良くないのはガスっているのと、周りを木々が囲っているなからか。しかし葉を落とした樹間から晴れていれば全く見えなくはないだろうが。


 冠ヶ岳へ往復するため一気に60メートル程度下る。下る途中で硫黄ガスの臭いが時々するようになった。臭いで自分が今、大涌谷の南にいることを再確認した。平坦になった道の先が冠ヶ岳の登り口となっている。入口には小振りな鳥居が建っている。少し登ると正面に高さ3メートルくらいの社が建っていたが、名前など見てこなかったので名前が分からない。所々で大涌谷側が眺められ、箱根ロープウェイの大涌谷駅周辺が木々の間から見える。下は良く陽が差し込んでおり暖かそうに明るい。ここでは更にガスの臭いがするようになった。山頂は山容の通り狭い木の生い茂った展望のない所で、意味不明の傾いたコンクリートの固まりがある。下が眺められるかと突端まで行ってみたが変化なし。


 神山へ戻り、休憩後駒ヶ岳へ。駒ヶ岳手前で雲が切れるようになってきた。周囲が見えなければロープウェイまで直進しようと思っていたが、再度元宮方面に向かった。すっきりとはいかないが、神山・相模湾・芦ノ湖を眺められる。駒ヶ岳に戻って来た時間に少しでも晴れたのは運が良かった、神山側は山頂が見え隠れするようになってきた。妻と合流するため箱根園に下る。

元宮 10:31(0.53)11:24 神山 11:32(0.17)11:49 冠ヶ岳 11:54(0.19)12:13 神山 23(0.52)13:15 元宮 

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