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不老山(928m)
平成26年(2014)3月9日(日)  参考地図 山北・駿河小山

 二週間前に来ているが、山頂まで1.5キロメートル付近で断念している。再挑戦で駿河小山駅から金時公園経由で登る。駅から御殿場方向に向かい、踏切を渡る。渡った右手に健康福祉会館(ふじみセンター)がる。鮎沢川を渡り信号を直進、しばらくして橋の手前を右折するが、金時公園と標識が出ている。川沿いを進み、次の橋が見えた所を標識通りに右折する。国道の下を通過すれば、すぐに右手に金時公園がある。公園の奥まったところには、金時神社、社殿の前には大まさかりが飾られている。前回はここから富士山が眺められた。社殿横には金太郎が産湯として使った、「ちょろり七滝」がある。箱根の公時(金時)神社との関連はどうなのだろう。
金時公園手前の道 大まさかりと奥に社殿 2週間前の富士山


 公園入口右手の坂道を行き、20メートルほど先の遊歩道標識の場所を入る。丸太階段状の道をジグザグに登る。若干残っていた雪は完全に消えている。15分強で展望台に着く。展望台と言っても高さが2メートルもなく、樹間から小山市街地が眺められる程度。前回はやや霞んだ富士山が眺められた。すぐに林道終点に出る。地元有志作成の新ルート城山路と標識が掛かっている。
金時公園からの登り口 展望台 尾根に出た場所


 ほぼ平坦な歩きで、すぐに鉄塔(明神線 7号)を通過する。ここからの富士山の眺めが良かったが、今日は全く見えない。周囲は植林された林である。林道は舗装、未舗装が半々位ので現れる。やや登り加減になると、左前方から右上に行く林道が来ている。下れば中島貯水池経由で市街地へ行く。
林道の風景、 雪道は2週間前 左下から登ってくる


 林道出合から鋭角に右に曲がり、徐々に標高を上げて行く。しばらくして林道を使わず中島貯水池へ下る分岐点があり、今は作業用のモノレールが通っている。標識には不老山 3.4qと記している。新しく鉄塔を作っている現場を通過、谷を挟んだ右手、左の斜面には高圧線のない鉄塔が見える。先では斜面を補強する治山作業をしている。ここからの金時山方面から右奥には愛鷹山の眺めが良い。 ひたすら林道を歩く。前回は林業作業のため除雪してあり歩きやすかったが、道の両脇にはかなり雪があった。
作業用のモノレール 霞む富士山 斜面を補強

斜面補強場所からの眺め 斜面補強場所からの眺め 2週間前の除雪跡
道が大きく右にカーブする辺りから

 左側に不老山への尾根道に上がる入口があるが、標識には「通行止め・林道を迂回してください」とある。仕方なくそのまま林道を行く。左上に鉄塔が見える場所を本来歩くようだ。20分弱掛かって山道との合流点に着く。。
立ち入り禁止の登山道入口 2週間前の風景 木材運搬車 今日は休み


 ここの標識では山頂まで 1.7qと記されており、こちら側も通行止めとある。続きの林道はさらに奥へ向かっている。前回断念したこの場所は一部の本で紹介されている林道駐車場(広く平)かと思える。ここから山道に入って行くのだが、残雪で山道の入り口が全く分からず、また真横に林道があり(次期は不明だが最近の林道らしい)、山道を林道にしたのか?と勘違いした。キャタピラ付きの木材運搬車が作業をしていた。この辺りから雪が多くなり、30〜40pは残っていた。上の積雪を考え下ってしまった
木材運搬車 今日は休み 2週間前の風景 2週間前の風景


 今日は雪が無く、新しい?林道左に登山道用の木の階段が見えている。登山道は尾根筋だが、その数メートル下を林道が平行して登っている。林道が尾根から離れたと思えば、回り込んできた林道が登山道を塞ぎ、先は消滅している。ぬかるんだ道を少し進むと、作業関係者が作ったと思える標識が登山道を示している。しかしそこは垂直で1.5メートルの高さの場所、先の何とか取り付ける所から尾根筋へ入る。
伐採搬出の案内と左に登山道 登山道の上から合流点 左−登山道、右−平行する道

途中の登山道消滅場所 登山道内の伐採場所 正規の道は左上


 しばらく尾根を登った先から見える林道は県境尾根に向かっている。結局林道を全て歩いても、県境尾根の道に出るのではないか。残雪が徐々に増えてくる。尾根と言うより斜面をトラバース気味に行くと、前方が明るくなる。出た所で県境尾根(生土から)が右から合流している。5分掛からず世附峠分岐(南方)に到着する。ここから下れば6月頃はサンショウバラが多く見られると言う。西側のみの展望で、湯舟山・三国山などの稜線は良く見える。奥に富士山が見えるらしいが、本日は残念。
県境尾根との合流点 世附峠分岐で西側の眺め


 緩く登り加減に5分行くと、不老山山頂へ着く。さほど広くない山頂にはベンチと山頂標識、周囲は植林された木で見晴らしはない。予報では晴だが、陽が射したり、陰ったりと一定しない天気だ。山頂に居たご夫婦、私の後から県境尾根で来た男性、さらに山市場から来た中高年男女3人と登山道の情報交換をしたり、写真を撮ったりと過ごす。駿河小山駅から登るのであれば、県境尾根の方が十分に山道を堪能できそうだ。
山頂から山市場下山方向 世附峠分岐方向 山頂から下り始めの林


 山頂からの下りは雪が少々あったが、踵が適度に沈む雪で、無積雪時より早く下れる。高低差はあまりないが、上り下りを繰り返す。鹿柵沿いをしばらく歩く。鬱蒼とした植林地なので薄暗い。
振り返り見える不老山 やや暗い植林地 林道番ヶ平、中央から下山


 斜面が急になった辺りでコースが不明瞭になったが、下に林道らしきものが見え、下ってみると林道番ヶ平だった。ベンチが設けられいる。南に少しずれると大野山が大きく眺められる。再度林の中へ入る。しばらく下った先で、「ここから先はハイキングコースではありませんので、通り抜けできません」の立て看板から、右に鋭角で斜面を下って行く。確認しなかったが案内本の番ヶ平だったようだ。斜面を巻いて下っていくと、崩壊地があり、迂回路が造られている。植林帯からわずかの間、自然林になった場所からは大野山が眺められる。
10m南からの大野山 林道から 直進不可の場所

崩れている山肌 樹間からの大野山 最後の急斜面の様子


 周囲に自然林の常緑樹が目立ってくると、登りはかなりきつそうな斜面になる。ジグザグに道は付けられているが、落ち葉などで細い登山道が所々不明瞭になる。間隔を置いて標識はあるので、迷うことはないと思うが。木橋があったり、倒れかけた鹿柵が現れたりと、登山道は下に来るにつれて、荒れが目立つようになる。集落が見え出してくると、まもなく平地に出る。作業小屋横を通り、梅が植えられた中を抜ける。正面に大野山が見える。畑・茶畑の間を行けば、青い吊り橋が右手にある。河内川沿いに拓けた景色は、なぜか懐かしく美しい。吊り橋を渡り、上の道路に出て左折し100メートルほどで向河原バス亭に着く。または橋を渡り川沿いを行けば、バス亭場所に登って行けるらしい。
木の隙間から見えた集落 吊り橋からの丹沢方向 道路から眺めた青い吊り橋


 近いバス亭は、棚沢キャンプ場入口と載っているが、向河原になっている。時刻表では1時間に1本、12時・13時・14時台は運行なし。1時間近く待って乗車、帰路につく。6人に会っただけの、静かな山歩きだった。

駿河小山駅 8:30(0.20)8:50 金時公園 8:58(0.33)9:31 林道出合 9:31(0.25)10:08 山道合流 10:16(0.53)11:09 県境尾根道合流 11:09(0.04)11:13 世附分岐(南方) 11:15(0.05)11:20 山頂 12:00(0.37)12:37 林道番ヶ平 12:46(1.24)14:10 向河原バス亭 

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